【河内長野市】多くの人に自然農法を知る機会に!富田林根っ子の会のイベントが28日にノバティながの南館で開催

インタビュー記事

「嬉さん」というブランド米など富田林自然農法を富田林の嬉で行っている久野陽子さんを囲んでのお話会&交流会が2月28日に行われます。


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主催:かわちながnoraで、共催:河内長野オーガニック給食チーム
参加費:1000円(実費担当額)
日時:2月28日:14:00から16:00(13:30受付開始)
場所はノバティながの南館2Fのレンタルスペースで行われます。


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先着30名でフォームから申込可能
さらに参加者特典として1kg1,000円で嬉さんの新米の購入もできます。

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※アーカイブ記事なので、以下のイベント情報は過去に行われたものです。直近のイベント情報はこの文章の上を確認してください。

以下は、以前の根っ子の会イベントでお話を伺ったの久野さんご夫妻のインタビューの模様です。(2025年1月21日 アーカイブ記事)

富田林は大阪府内では屈指の農業自治体。名物の海老芋だけでなく、なすびやきゅうりの生産も大阪府でトップの生産量を誇ります。その富田林で、自然農法を30年近く実践している団体があります。


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(富田林名物海老芋)

自然農法は最近よく聞く言葉ですが、実際にどんな栽培方法をしているのかというと、知らない人のほうが多いのではないでしょうか。

(嬉地区)

自然農法よりもっと一般的な言葉、オーガニックであったり無農薬や有機農法は、ほぼ同じ意味で使われています。これは作物を栽培するときに、農薬や肥料など化学的ものを使わない農法を言います。しかし、自分のところで使っていなくても、近隣で使用されたものが飛んできたり、畑にそれ以前に使用されたものが含まれていたりする場合もあり、現在では無農薬という言葉が使用できなくなっています。


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(嬉地区)

しかし自然農法の場合は、それより一歩進んだ農法のことを指します。農薬や肥料も与えず、雑草も抜かない、極端な場合は畑も耕さないのです。こうして自然の持つ力を利用して作物を育てようという農法。昔、泉州地方で自然農法をしている農家さんの野菜を食べたことがありますが、とても立派に成長していて、何を食べても野菜本来のうまみが強く、自然に「美味しい」と口に出たことがあります。

(嬉地区)

さて、富田林で自然農法をしているのが、嬉を拠点にしている特定非営利活動法人富田林自然農法根っ子の会(外部リンク)(代表 久野陽子さん、以下、根っ子の会さん)。なんと30年近く前、1996年から自然農法を実践しているのです。

根っ子の会さんは、驚くことに農業経験のない3人の主婦が始めた活動なんだそうです。根っ子の会さんからいただいた資料によると、ある食に関する勉強会で3人が出合って意気投合したのがきっかけとのこと。


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(NPO法人がんの患者学研究所機関紙に根っこの会さんが紹介されています)

3人は、当時、自分や家族が病気がちで健康に悩んでいた時でした。「心身ともに健康になるような、自分たちの食べるものを作りたい」と考えたことから、3人で根っ子の会がスタートしました。自然農法で作った農作物は体質も改善し病気になりにくいと知ったことから、メンバーのひとりである高橋さんの実家の畑1アールで、試しに自然農法を行うことにしました。

(自然農法で採れた大根)

とはいえ当時は自然農法はもちろん、有機農法などもまだ今のように定着化していなかった頃なので、慣行農業(農薬や化学肥料を使用する農法)を営んでいる高橋さんのお父さんの猛反対があったそうです。しかし、「やってみないとわからない」と、拝み倒して実際に始めました。


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苦労して初めて採れた野菜は、慣行農法のお父さんの立派な野菜と全く違い、小さかったり形もいびつ。しかし、家に戻ってその野菜を料理してみると、野菜嫌いの子どもたちが「美味しい!」と食べてくれました。そのことで、自分たちが手掛けている自然農法は間違っていないことに気づきます。

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軌道にのるまで5年がかかりながらも「無農薬」「無肥料」「自家採種」にこだわりながら続けていくと、意外なことを知るきっかけになりました。それは肥料を入れると逆に虫を寄せてしまう効果が出て、虫が近づいて作物を食べてしまうというのです。だからこそ、虫を防ぐ農薬が必要になるとのこと。しかし、自然農法では肥料が無いので虫も近づきません。結果的に自然の生態系が維持されることになり、害虫が来ても別の生き物に捕食されるため、農作物への影響が少ないこともわかったのです。

また肥料を多く与えると作物は大きくなり過ぎ、味や栄養価も薄くなります。そうではなく、「自然農法では野菜そのものが自力で土の中から栄養を取るため、その野菜本来の大きさに育ち、しっかり栄養のあるものに育つ」と、根っ子の会さんは言います。

これを聞いて「なるほど」と思ったのは、一般的に肥料を与えて育てる農作物は、細かいところは横に置き、印象としてブロイラーや養殖の魚のようなもの。それに対して根っ子の会さんの自然農法は、地鶏や天然物という印象に近いのかなと思いました。


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根っ子の会さんの活動は、理解してくれた富田林市の市議会議員さんを通じて富田林市との関係も生まれ、やがて学校給食に使う食材の一部を納入するようになります。

そして2006年から1年ごとに農業塾を開催しています。富田林市きらめき農業塾を以前ご紹介したことがありますが、きらめき農業塾は富田林市でプロの就農を目標として指導しているに対して、根っこの会の農業塾は自然農法に特化した農業塾です。

根っ子の会さんは、土づくりから作物の生命力をともに感じ、ひとりひとりが環境保全型農業に親しみを持ってほしいという思いがあります。こうして根っ子の会さんは個人レベルからスタートしましたが、富田林市の勧めもあり、2012年2月13日にNPO法人の登録もしています。

(根っこの会さんから「試食して欲しい」と特別に頂いた嬉さん)

根っこの会さんは、「富田林を自然農法の村」にしたいという思いもあり、富田林ブランドのお米「嬉さん」を作るようになりました。嬉さんはふるさと納税の返礼品にもなっています。

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根っ子の会さんは、嬉にある地域コミュニティ シャングリ・ラを拠点に活動をしています。教育用の田んぼでは、次世代の子供たちに土に触れることや農の楽しさを伝えたり、自然農法の材料でみそづくりを教えたりしています。その他にも食農講座、農園遠足、自然農法を通じて出合った芸術家と組んでの活動や空間整備活動なども行っています。

自然農法で作る作物は根がしっかりしているそうで、それは肥料が無いため根を伸ばして自分から栄養素を取るからとのこと。「根っ子の会」の名前の由来とも考えられることが自然農法では起こりうるわけです。

なお根っこの会の発起人3人は、あくまで主婦であることから組織の活動は、プロの農家として生産量を伸ばすということは目指していません。「自然農法をより多くの人に知って欲しい」という啓蒙活動に重みを置いています。

さて、そんな根っ子の会さんが啓蒙活動の一環として、1月25日13時からすばるホールでイベントを開催することが決まりました。これはとても気になりましたので、すばるホールの2階のロビーで根っ子の会さんにイベント開催について、直接お話を伺うことにしました。

さて、地道に賛同者を広めていった根っ子の会さんが今回大々的なイベントを企画したのは、賛同者のひとり、内河恵里奈さんからある情報を教えてもらったからです。内河さんについては嬉ハウスでの活動を通じて根っ子の会さんとのつながりを以前紹介しましたね。

根っ子の会さんとしてももっと多くの人に活動の事を知って欲しいとの思いから、内河さんに紹介してもらった「富田林元気まちづくりモデル」(外部リンク)に応募したことで、イベント開催につながったのです。

こうして開催が決まった「自然アート子どもたち」ですが、正式には「無施肥自然農法による循環型農業とアートに基づくコミュニティづくりの試み トークと展示と交流会」です。目的は安全でおいしい食べ物と美しいものが人と世代をつないでいくというテーマで行われます。主催は根っ子の会さんですが、非営利型一般社団法人ありがとう地球byちきゅうのこどもたち(外部リンク)が後援です。

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(画像提供:根っこの会さん)

自然農法とアート、普通に考えれば産業的な「農法」と、芸術的な「アート」の接点が解りにく気がするかもしれません。そこでより詳しくイベント内容を伺うと、今回は4人の登壇者がいて、自然農法の関係の方が2名、アート系の方が2名参加します。

(画像提供:根っ子の会)

まず今橋さんですが、自然栽培ユーチューバーとして37,500名程度の登録者がいます。2016年からは自然農法ラーニングプログラム(外部リンク)として、オンラインで自然農法の素晴らしさや実践方法を指導しています。

(画像提供:根っ子の会)

根っ子の会さんによると、日本で3年、英国で2005年から19年間自然農法を手がけておられる方なんだそうです。今橋さんの影響で、ヨーロッパにも自然農法が広がっていったそうで、今橋さんが2024年に日本の高知に戻って来たタイミングで共通の知り合いを通じて知り合うことになり、今回の登壇につながりました。


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(画像提供:根っ子の会)

次に野澤卓央さんです。野澤さんは後援団体の代表で、小さなコツの探求家でもあり新城フォレストガーデンを運営しています。

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(画像提供:根っ子の会)

根っ子の会さんによると、野澤さんの家族は箕面市在住で、そこには畑はありません。3年ほど前に愛知県新城にある実家の土地を相続することになったのですが、その新城の土地で何かできないかと考え、活動を続けていくうちに自然農法に関心を持つようになりました。2021年に農業塾に参加し、根っ子の会さんとのつながりができました。

そして新城でさつまいもを300本栽培することになりましたが、野澤さんは自然農法の実践経験が乏しいこともあり、当初は根っ子の会さんが手伝ったそうです。

(画像提供:根っ子の会)

しかし野澤さんの本業はセミナーの講師で、日本国内にある上場会社のセミナー講師や中国でも研修のために渡航するほどの方ですが、自分の畑を持って実践したことで、徐々に自然農法への情熱が深くなっていきます。

気が付けば土地を広げ、古民家を購入、そして田んぼを耕し、さらにフリースクールの子どもたちを受け入れながら、子どもたちに自然農法に触れる機会を提供するなど、今では非常に熱い活動をされています。そして今回のイベントにも登壇だけではなく後援団体として参加することになったのです。

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(画像提供:根っ子の会)
フォトグラファーの北川孝次さんは、元々大阪・谷町に写真事務所を構えており、商品やカレンダー写真を撮影する仕事を請け負っていました。それが、ある時から「世界の笑顔」をテーマに子どもの写真撮影をライフワークにします。

満70歳を機に、余生を過ごす場所を求めていたところ、移住先を富田林のマンションに。それが根っこの会さんの近所だったこともあり、急速に親しくなって協力関係ができ、今回のイベント参加となりました。

(画像提供:根っ子の会)

最後はViola(ヴィオラ)奏者の南條聖子さんです。当日は別の予定があり、残念ながら生での出演はありませんが、ビデオ出演されます。南條さんはとにかく「農業がしたい」という強い思いのある演奏家で、数年前に根っ子の会さんと知り合いました。

(画像提供:根っこの会)

楽器を演奏するのに農業で手を汚しても大丈夫なのかと、根っ子の会さんが心配になるほどでしたが、南條さんは「影響なし」といいます。そして農業がしたいという強い想いから、富田林へ引っ越しもされました。

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(緑色が嬉の地主さんから根っこの会が預かって自然農法をしている)

さて、根っ子の会さんとしては、自然農法で作った野菜の販売を事業とするよりも、むしろ家庭菜園から多くの家族の方が自然農法の機会に触れて欲しいと願っています。そして富田林も高齢化の影響で多くの農地が放置されている現状があり、根っ子の会さんはそれらの土地での作農を次々と頼まれ、現在2町(6,000坪)を自然農法で作物を育てています。


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嬉に土地を持っている地主さんは荒れた土地を耕してもらうことには肯定的なのですが、いきなり知らない人に貸すのにはどうしても抵抗があるとのこと。


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(画像提供:根っ子の会)

そこで根っ子の会さんは、富田林市役所の農業振興課と協力し、市役所を窓口として、農業を行いたい人と地主さんの間を取り持つことになりました。

(画像提供:根っ子の会)

つまり富田林市と根っ子の会が保証人のような立場になることで、地主さんも安心して農業の希望者に土地を貸せるとのこと。そういったつながりを増やしていくことで、より多くの人に自然農法に触れて欲しいと、根っ子の会さんは言います。

根っこの会さんは「北川さんや南條さんのように、富田林に移住をしてくれる人が少しでも増えたら嬉しいという思い。また大規模農家さんが肥料を使って栽培する作物とは違う、自然の力で育った作物を多くの人に作って食べて欲しい。そして一緒に農業をしたい人と頑張りたい」との思いがあります。


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根っ子の会さんは、高齢者の介護が少しでも軽減するためには、ひとつの考え方として家庭菜園を自然農法で始めるのが良いのではと提案しています。具体的には次のようなメリットがあります。

  • やることが常にある
  • 自然の土に触れられる
  • さらに外で活動するのでビタミンDを吸収しやすい
  • 体を動かさないといけないのでダイエットにつながる
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イベント「自然アート子どもたち」(外部リンク)は、1月25日土曜日午後1時から4時30分まで、すばるホールで開催されます。参加は事前申込制となっており、一般が1,000円、中高生が500円です。当日のプログラムは次の通りです。

  • 13:00開演
  • 1.富田林自然農法根っ子の会(コミュニティ活動紹介、アート活動紹介)
  • 2.富田林農業塾から新城フォレストガーデンへ 野澤卓央さん
  • 小休憩
  • 3.自然農法「土について」今橋さん
  • 16:00プロジェクトの展示・交流
  • 16:30終了

農業や家庭菜園、自然農法に興味はあるけどどうして良いのかわからない人、農業が盛んな富田林に移住を考えている人はイベント参加を検討してみてはいかがでしょう。


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(とても仲の良い、久野さんご夫妻)

根っ子の会主催「自然アート子どもたち」(すばるホール)

住所:大阪府富田林市桜ヶ丘町2番8号
開催日時:2024年11月17日 13:00~16:00
アクセス:近鉄川西駅から徒歩8分、小金台二丁目バス停から徒歩8分

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この記事を書いた人

奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。

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