【河内長野市】伝統芸能・日野獅子舞の魅力とは?地車・神輿が集結する高向神社の秋祭りおすすめ鑑賞ポイント

河内長野の歴史
日野獅子舞
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河内長野には独自のお祭りや神事が数多くありますが、その中でも人気が高い印象を持つのが日野地区に伝わる日野獅子舞(日野地区獅子舞)です。

数百年の歴史があるとされ、仏教の「六斎日」に由来する念仏踊り「六斎念仏(ろくさいねんぶつ)」との関係が指摘される伝統芸能です。

大阪・河内長野「日野獅子舞」の謎〜なぜ別名「六斎念仏獅子」と呼ばれるのか
河内長野市は、市域の約7割を森林が占める山あいの街です。谷筋ごとに集落が発達してきたこともあり、各地には特色ある祭礼や民俗芸能が受け継がれています。その一つが、市南西部の日野地区に伝わる「日野地区獅子舞」です。

なんといっても昨年は、万博で日野獅子舞が奉納されていました。奥河内音絵巻の一シーンですが、住んでいるまちに伝わる伝統芸能がああいう場所で披露されるというのは真に嬉しいものです。

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2026年の日野獅子舞の予定は

700年の歴史があるという日野獅子舞(日野地区獅子舞)の2026年も開催日程が決まりました。

  • 9日金曜日「宵宮」みのでホール(19:00~)
  • 10日土曜日「本宮」高向神社(11:30宮入り)
  • 11日日曜日「くろまろの郷パレード」(18:00~)

万博以外にも、過日、キックスで日野獅子舞が披露されたことがあります。しかし、やはり祭礼での奉納の様子を鑑賞するのがもっとも適していると思うのは私だけでしょうか?

    日野獅子舞はもともと日野地区で行われていた伝統行事。もともとこの地に鎮座していた春日神社で奉納されていたものです。日野のみのでホールに行くと、「ししまい館」というのがあり、入口で獅子舞の頭が展示してあります。

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    実は、以前、練習風景を拝見したことがあります。胴体がエアー状態で、獅子の頭を持ち動きだけを練習しています。10日金曜日は、春日宵宮としてみのでホールししまい館で獅子舞の奉納が行われます。

    みのでホールは日野獅子舞の本場ではありますが、始まるころにはバスの時間が終わっているので、車がないと参加しづらいです。あと主に地元日野地区の方々が出席されるような印象があります。ただ一気に日野獅子舞の演目を見られるのは宵宮です。

    高向神社境内で行われる神事は必見

    個人的な見解ではありますが、日野獅子舞の奉納を見るのに最も適しているのは高向神社と思います。なぜならば、ここには獅子舞のほかに地車や神輿など様々なものが集まり、それだけで見ごたえを感じます。また、高向神社がくろまろの郷に近いことからも、祭礼を見てからくろまろの郷で買い物をすることもできますし、車がなくても駅からバスを利用して上高向バス停で降りれば高向神社に行けます。

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    日野獅子舞の宮入の様子です。宮入の後、以下の順番で獅子舞が奉納されます。

    • 11:30 宮入開始
    • 12:30 本殿前で「高向子ども獅子舞」「巣垣の舞」「床几の舞」「花の舞」
    • 14:10 薬師堂前で「高向子ども獅子舞」「風の舞」「地巣籠の舞」
    • 15:30 御旅所で「高向子ども獅子舞」「乱曲の舞」

    日野獅子舞が高向神社で披露されるようになったのは、日野にあった春日神社が明治時代に高向神社に合祀されたからです。以降は高向神社の神事のひとつとして秋祭りに奉納されるようになりました。

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    高向神社に宮入りした、上町、中町、下町の地車です。この3つの町は毎年交代で、神輿担当・御練り(おねり:行列)担当・子ども獅子舞担当として輪番制になっています。

    昨年の御練りは下町の担当でした。天狗の面をかぶった猿田彦を先頭に行列で神社に入ってきました。

    裃(かみしも)姿の行列が続きます。衣装や手に持っているものなどは、江戸時代に作られたとされる市指定文化財 高向神社祭礼図絵馬(外部リンク)に、描かれているそうです。

    次に上町が担当する神輿が入ってきました。

    この後神社での神事が一通り行われた後、いよいよ獅子舞の奉納が行われます。

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    日野獅子舞の前に披露される高向の子ども獅子舞

    高向神社では日野獅子舞とは別に高向子ども獅子舞が奉納されます。2024年は中町が担当していました。

    昨年はご縁があり、子ども獅子舞の練習風景を取材させていただきました。

    中町の集会所です。普段中町関係者でない限りはいらないような場所。いろんな肩書きのタスキが並んでいますね。

    どの役職も大変だと思いますが、中でも会計は地味ながら数字をきっちりと出さないといけないので、特に大変そうな印象です。

    獅子舞が台の上に置いてあります。

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    本番さながらの練習です。3組の子どもたちが練習をしています。

    地域の人たちの厳しい視線の前で練習する子ども獅子舞です。素人が見たらすでにレベル高そうな印象でしたが、地域の人たちは細かいところでチェックを入れていて、本番まで気の許せない状況という感じでした。

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    そしてこれが昨年の本番の様子です。本殿前での奉納は最初に高向子ども獅子舞があり、そのあと日野獅子舞という順番となっていますが、それは薬師堂前でも御旅所でも同じです。

    いよいよ日野獅子舞が登場

    このあといよいよ日野獅子舞が登場します。最初は巣垣の舞です。これは露祓いの獅子舞ともいわれており、後に続く獅子のために巣を張るように入念に確かめてから舞うのが特徴です。

    次にで台を高く積み上げています。アクロバットのような「床几の舞」が始まります。

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    こちらが床几の舞です。別名「曲舞」で、 村の若者の中で特に優れた筋骨たくましい者が行います。獅子で舞いながら若者の身体を鍛え、男の勇気を培う為に行われています。

    3番目は花の舞です。これは花を配置していて舞が行われるもので、五穀豊作の祈念と豊穣の祝いという意味があります。そして豊作に対して喜びと感謝を舞で表します。

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    花の舞らしく、途中で花吹雪が舞います。

    2番目の薬師堂前での獅子舞奉納はコミカルな狐が

    花の舞が終わるといったん日野獅子舞の奉納が終わります。そして宮入りしていた3台の地車はここで宮から出ていきます。

    そして会場を同じ境内の薬師堂の前に移します。

    (別の日に撮影)

    こちらが薬師堂で元々は三井寺と呼ばれていたそうです。真ん中に薬師如来立像が安置され、左に日光菩薩、右に月光菩薩という脇侍がいます。この前で第2弾の獅子舞が奉納されます。

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    薬師堂の前に的屋さんの屋台があり、その後ろを地車が通過していきます。

    そして、高向子ども獅子舞からスタートします。

    そのあとが日野獅子舞です。まずは風の舞です。これは四季折々に吹く、自然の風になぞらえて舞うとのこと。緩やかな時や激しくて厳しい風のときなどを表現し、豊かな自然の恵みに感謝しているように舞います。

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    次は「地巣籠の舞(じすごもりのまい)」です。子孫繁栄を願った舞いです。そして獅子舞とは別に忘れてはいけない存在が登場します。

    それがこちらの狐(きつね)です。人間の日常卑近(にちじょうひきん:身近でありふれていること)を、智慧(知恵)のある動物として狐が登場し、擬人的に舞います。

    途中からは狐以外のキャラクターも多く登場します。

    お多福面が何かを配っています。

    私もこちらをご相伴にあずかりました。

    こうして薬師堂での日野獅子舞奉納が終わります。

    黄金の稲穂が首を垂れる御旅所で行われる3番目の獅子舞奉納

    3番目に獅子舞を披露する場所は高向神社から少し離れたところにあります。それは高向神社の御旅所(おたびしょ)で、普段は狛犬と鳥居だけがある場所です。

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    普段の御旅所の様子が気になり訪問しました。品種によってはすでに稲刈りが終わっている田んぼもありますが、その多くはまだ稲刈り前で、今年も黄金の稲穂が垂れその周りで彼岸花が赤い花を咲かせています。

    御旅所は高向上町にあります。お祭り前とあってまちを歩いていると、今年の若衆(青年団)の団長の紹介などがありました。画像は2026(令和8)年のものです。

    普段の御旅所は鳥居の前が本当に広い空き地のようになっていますが、秋祭りになると3台の地車が到着し、獅子舞のための舞台が設置され、高向3町(下町、中町、上町)と日野地区関係者の人たちが集結します。

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    ここから昨年の秋祭り当日に戻ります。御旅所に行くと、すでに3台の地車がそろっていました。

    そして神輿が来ました。いなほが首を垂れる中、神社に鎮座する神様が乗った神輿が御旅所に到着します。

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    御旅所でも最初に行われるのは高向子ども獅子舞です。獅子舞開始前に高向中町の会長が子どもたちにアドバイスを送っているようにも見えます。

    黄金色に染まった稲穂の前で、子ども獅子舞の奉納が無事に終わりました。

    そして日野獅子舞です。御旅所では「乱曲の舞」が奉納されます。

    乱曲の舞は人の喜怒哀楽を表した乱舞の獅子舞なんだそうです。無病息災や悪霊祓いを行う舞で、これは人の心の弱さを獅子の強い力を借りて 力強く生きる願いをこめているとのこと。日野獅子舞の最後を飾るのにふさわしい感じがしました。

    こうして高向神社の秋祭りは無事に終わりました。この後地車は次の日曜日の夜まで曳行きが行われます。今年は日野獅子舞もくろまろの郷でパレードに参加します。それらが終わればいよいよ高向地区でいよいよ稲刈りが始まります。

    高向神社

    住所:大阪府河内長野市高向291
    アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 上高向バス停より徒歩4分

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    この記事を書いた人

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    大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。

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