地蔵盆シリーズの第二弾です。今回は山深い河内長野でも秘境とされる、大和五條との境目にある石見川で行われている地蔵盆を取り上げます。

かつては石見川までバスがありましたが、現在は小深バス停から1時間強の道のりを上る必要があるため、なかなか石見川に行く機会がありません。
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今回は河内長野市の専門家の方と一緒に車で回る機会がありましたので、同行させていただき、久しぶりに石見川に来ました。

今回の場所は標高439.6メートル地点です。かつて大沢街道があったところ、現在は大和五條との間を国道310号線が結んでいる途中にあります。
「地蔵盆」の歴史や文化的背景を深く掘り下げた一冊で、地域行事に関心のある読者の興味を惹きつけます。
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石見川自治会館の隣に地蔵堂と小さな広場になっているところがあり、そこで地蔵盆が行われていました。

当初は「やっているか」どうかがあいまいだったという文化財担当の方の話でしたが、現場に行くと地蔵盆が行われていました。

地蔵尊の提灯が並んでいます。
「逆修講」や「地蔵信仰」といった日本の民間信仰・仏教習俗を紐解くのに最適な、民俗学の名著です。
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地蔵盆は本来子どもが主役の行事なのですが、石見川は大人だけで行われていました。

地蔵堂の中に入ってみましょう。
「般若心経」や地蔵真言など、仏教や経典に興味を持った読者がライトに手に取りやすい入門書です。
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地蔵堂の前に「お下がり」が置いてありました。この日は石見川の地区の人のうち、町内会に入っている人全員がここに集まったそうです。
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多数のろうそくと線香が見えます。

地蔵菩薩にとっても年に一度の楽しみなのかなと思いました。左側に地蔵菩薩の真言「おんかかかびさんまえいそわか」が貼られていました。
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地元の人の話によると、昔は個人の私有地を特別に借りて少しだけですが、屋台の出店があったそうです。さらにかつては7月と8月の2回地蔵盆の行事があり、8月の方が賑やかだったそうです。

地蔵堂の中には女性だけが入り、外側でも女性が手を合わせています。般若心経を唱えていました。

これは逆修講(ぎゃくしゅうこう)と呼ばれるものです。講は観音講や行者講のように、地域で同じ親交を持つ人の集まりです。では逆修とはなんでしょうか?

調べると逆修 は、死後に他人が行う追善供養ではなく、生きているうちに自分自身の死後の往生・菩提(冥福)を祈って仏事を営む(お経と唱える)ことです。
「逆修講」や「地蔵信仰」といった日本の民間信仰・仏教習俗を紐解くのに最適な、民俗学の名著です。
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経典の教えでは、死後の追善(他人がお経を唱える)では功徳(良い力)の七分の一しか届かないのに対し、生前の逆修(自分がお経を唱える)だったら七分すべてを得られるとされます。ということで生きているうちに逆修(お経)をみんなで唱えているわけですね。

ふと後ろを振り返ると柵の上に虫(幼虫?)がいました。まるで逆修講のお経を一緒に聞いているのではと錯覚します。

逆修講の行事が無事に終わり、石見川に住む人々がお下がりを手に家に帰っていきました。標高439メートル地点での地蔵盆が取材でき、ほんとうに良い機会に恵まれました。

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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。
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