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※アーカイブ記事なので情報は掲載当時2024年6月29日のものです
「昔は山(河南町・千早赤阪村)の方から人がバスに乗って駅前に来ていたから買い物客でにぎわっていた」とは、昔の富田林駅周辺を知る人の言葉です。今はほぼなくなりましたが、近鉄富田林駅南口にはかつての名残のような路地と商店の一部が残っています。

そんな古い商店街の名残り漂う場所に、新しいお店カフェ・カムナさんがオープンしました。SNSを見ると「ミトコンドリアが喜ぶご飯」と書いてありました。ミトコンドリアとは細胞内にある小器官のことなので、恐らくこれは体の細胞が元気に、つまり健康的になるご飯という比喩と考えられます。とても気になったのでお店に行ってきました。
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赤いテントが目印のビルの1階にカフェ・カムナさんがあります。
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テーブル席です。4人掛けが3つ並んでいます。

ガラス張りのオープンキッチンがあり、2階に上がる階段までのスペースが広くとられています。団体予約の時などでテーブルを追加すればもっとお客さんが入りそうですね。

メニューを見ましょう。ミトコンドリアが喜び、体が元気になるランチ(11:00~15:00)では、お結びプレート、今日の丼、今日の薬膳粥から選べるようになっています。セットにするとドリンクとスィーツが選べる仕組みです。丼と薬膳粥は10食限定販売です。
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おむすびだけのセット(880円)もあります。ドリンクを見るとオーガニックを重視しているのがわかります。加えて牛乳や砂糖にもこだわりがあります。
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デザートメニューです。シフォンケーキ770円、カヌレ770円、プリンアラモード770円に加えてミニスィーツもあります。いろいろなものをちょっとだけ食べたいときに良いですね。

食材へのこだわりは強く、極力、無農薬、無添加食材を使っているとのこと。地元富田林の有機野菜を使っているのが良いですね。
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- 奈良県産の自然栽培米
- 河南町・羽曳野・富田林産の有機野菜
- 秋川牧園さんの鶏肉と豚肉
- 山陰から直送のお魚
- 四葉牛乳・チーズ
- 自然派生協さんお取り扱いの品々
- 代替医療師バニラ先生のはちみつ
- 低農薬の果物

実際に店内にはこだわりの食材を販売しています。

米や紫玉ねぎなど、オーガニックや有機を重視した食材が購入できるのは嬉しいところです。
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料理が登場しました。おむすびプレート(税込:1,650円)です。
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おむすびは通常2つで、おむすびの具は3種類から選びます。またひとつ税込130円でおむすびの追加ができます。手作りとわかるおむすびは美味しいですね。

左のハンバーグに見えるものは、この日のメイン料理、大きな和風つくねです。メインは2種類から選べます。そして副菜は2種類ついており、この日はささみとズッキーニの炒め物、もずくとキウイの酢の物がついていました。和風つくねの上に載っている緑の野菜にもこだわりを感じます。

副菜の他にもサラダや玉子焼きがついているので、スープを入れると6種類のセットになります。

こちらはスープです。具だくさんなのが上から見てもわかります。
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器が可愛らしいですね。

こちらが本日の薬膳粥(税込:1430円)です。

しらすとじゃがいもの薬膳粥の説明です。薬膳カウンセラー監修の効能が紹介されています。
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鶏ガラスープで煮込まれたお粥は、あっさりしていておいしくいただきました。

2種類のおかずがついていました。
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もう1品小鉢がついています。

さて、ここでメニューを見ると、あまり他のカフェでは見ないものがついています。「美味しく撮る講座」や「エジプト香油ワークショップ」などいろいろやっていますね。

別のページを見ても、多くの教室があります。最近のカフェはワークショップを開催することで集客するというパターンは良くありますが、それにしても多いですね。
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不思議だと思っていたら、左下に「まねび文化教室」と書いてあります。カフェなのに文化教室!いったいどういうことでしょうか?

そういえば2階に上がる階段があるので上で教室があるのかもしれません。お店の人に伺うと、「オーナーと話をしてみてはいかがですか」ということだったので、日を改めてオーナーにインタビューをすることになりました。
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というわけで、オーナーの平谷佐智代さんにお話を伺いました。平谷さんは、枚方にあるClass of holistic 水輪の代表でもあります。

(2Fスペース)
最初に疑問に思ったのは北河内の枚方の人が、なぜ南河内の富田林でカフェをするのかです。それは平谷さんが元々、河内長野市上原出身とのことでした。松原や天王寺を経て4年前から枚方に移住したそうですが、将来的には南河内に戻りたいという想いがあり、富田林に店を出したといいます。
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(2Fスペース)
平谷さんは米国への留学の経験があり、また鍼灸師の資格を取って接骨院で働いていたそうです。やがて平谷さんは介護の世界にも携わりました。リハビリサービスなどを手掛けながら、食の大切さや薬なしでの治療の可能性を考えるようになりました。
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(3階への階段横の壁にはスタッフが描いた絵がある)
平谷さんは病気にならない方法をいろいろ考え、代替え療法として枚方でサロンを開いたのです。そして水との出会いもありました。和歌山県橋本にある湯の里の水がとても素晴らしいので、比較的近い南河内で店を出したいという想いがより強まったそうです。
食の大切さに気付いた平谷さんによれば、最近人に対して攻撃的な人が増えた原因などを探っていったそうです。細胞やその中で働くミトコンドリアが疲れているために体のエネルギーが減少していることが要因のひとつではと考えるようになりました。
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(3階の入口)
それならば食材にこだわり、身体を整えるご飯を多くの人に提供したいこと、また食事療法に対する指導では数が知れてるのでお店で提供しようと考えた結果、理想となるカフェをオープンすることにしました。平谷さんはそれを実現できる場所として最終的に富田林を選んだのです。

当初平谷さんは寺内町を考えていましたが、ビジネス的な視点を総合し、寺内町より人が来やすい富田林駅前が有利と考えました。そして富田林駅南口で物件を探していると、ちょうど「本きもの松葉」さんのビルが空いていることを知りました。だから今でも「本きもの松葉」と書いたテントが残っているのです。
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次に店名のカフェ・カムナの意味ですが、これはカタカムナからきていると言います。カタカムナとは漢字が日本に伝わる前の神代文字の一種です。調べてみると独自の図形文字が渦巻き状に並んでおり、80首の歌として様々なことが伝えられているとのこと。
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(3階の文化教室のエリア)
平谷さんは将来的に子ども食堂開設を考えているそうです。とはいえ、子ども食堂は現在いろいろなところで行なわれていますね。しかし、平谷さんは月1回しかない、大人が多く混じっている従来型とは違う子ども食堂を構想しているのです。

(3階の教室からは富田林の象徴PLの塔が見える)
具体的には平日ずっとという頻度の多い開催と、子どもとは別に大人料金を取るということを考えています。15:00以降に子供たちに開放し、16:30からご飯の時間にしようというもの。平谷さんは秋以降に実現させられたらということでした。
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(かつてPL花火芸術が行われていたころは飾られている絵のように花火が見えた)
また平谷さんは個性的な先生を集め、生徒も先生にもメリットがある教室を計画しました。それが、まねび文化教室です。教室があるのはカフェのあるビルの2階、3階ですが、これだけでは足りないということで、すぐ目の前の古民家を別館として活用しています。
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(カフェの道路を挟んだ路地奥にまねび文化教室の別館がある)
別館となる古民家については本きもの松葉さんから紹介を受けたとのこと。道路を挟んですぐのところにあるので、スタッフの往来も楽ですし、何よりも往来があることで、町中で新しい動きがあることが近隣の人にもわかりますね。

(まねび文化教室別館の入口)
まねび文化教室は単なるレンタルスペースではありません。あくまで平谷さんの考えに賛同してくれるような先生だけを集め、先生たちにも宣伝に協力してもらうようにしてもらっています。
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(別館のほうも案内してくださいました)
個性的な先生が集まる文化教室が駅前にできる、子どもたちが笑顔になるスペースができて稼働すれば、現状では正直言って少し廃墟感のある富田林南口の旧商店街エリアが、少しでも元気に再発展につながればとも考えているそうです。

そして、平谷さんに賛同してくれる先生を、今も募集しているそうで、少しずつ先生を増やしていろんなスタイルの教室が楽しめる情報発信の場になればと考えているそうです。現在教室開設を検討している先生は、まねび文化教室(0721-69-9977)に問い合わせましょう。
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そして平谷さんはさらに大きなことを目指していました。それはこれらの活動を通じて社会貢献、究極的に循環型社会につながればとも考えているとのこと。
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食べ物の大切さを第一に考えている平谷さんは、オーガニックで有機の作物と自分たちで作れればと考えています。畑を手伝い、糧を得る。子どもたちとそんなことができたら感謝の気持ちも芽生えるのではということでした。確かに富田林は農業が盛んな地域ですね。


「うちはオーガニックや有機など食材にこだわっているので、原価も高く、少しカフェメニューの料金は割高になっています」という平谷さん。それでもオーガニック系の業界の中では安価にしているそうです。
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確かに本当に良いものであり、それを理解していれば、料金は関係なく消費者は飛びつきます。例えば都会、大阪市内ではオーガニック系のお店が多いですし、有機野菜、無農薬野菜を羽曳野や岬町、奈良の宇陀などの郊外から農家さんが大阪市内に運んできて販売しています。スーパーより少し割高ですが実際に人気を呼んでいます。
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逆に南河内は「農」が近いためだからでしょうか、まだまだオーガニックという意味では遅れている気がします。平谷さんのカフェ・カムナのようなお店の誕生によって少しずつオーガニックのこと、食の大切さが知られていくきっかけになればと思いました。
富田林駅と寺内町は徒歩圏内ですが少し距離があります。観光案内所のきらめきファクトリーがあり、市場筋に直結している通りと、中央商店街からちびっこ交通広場を経由して富筋に直結している通り、富田林西口駅からの西方面ははなんとなく寺内町へのアクセス以上に一体化していますが、東側は少し取り残されている感があります。
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少し言い過ぎかもしれませんが、平谷さんのお話を伺っているとカフェ・カムナさんやまねび文化教室さんという強力なお店が発展することで、駅から寺内町につながる賑やかさが少し東に広がるような可能性、町の活性化につながるような気がしました。
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カフェ・カムナ(まねび文化教室)
住所:大阪府富田林市若松町1-5-7
TEL:0721-69-8803
営業時間:10:00~17:00
(ランチタイムは11:00~15:00)
定休日:日曜日
アクセス:近鉄富田林駅から徒歩2分
instagram
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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。
登録いただいた方には、少し踏み込んだ情報もお届けします。 通常の記事に加えて、登録者限定の裏話も配信! ここだけの話も、そっとお届けします。



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