【羽曳野市】普段は非公開の松村家住宅を探訪!孝明天皇ゆかりの茶碗や風情ある庭園を見学「古民家の日」探訪記②

南河内北部の歴史
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3つの古民家を巡る「古民家の日」というイベントが、羽曳野市で10月3日に行われました。1回目は島泉にある重要文化財・吉村家住宅の「古民家の日」探訪記でした(リンク先参照)。2回目は同じ島泉にある松村家住宅の探訪記です。

【羽曳野市】重要文化財の土間で見つけた昔日の暮らし。吉村家住宅「古民家の日」探訪記① 次は11月に一般公開!
「古民家の日」というイベントが、羽曳野市で10月3日に行われました。これは毎年恒例で行われているもので、市内にある3つの古民家を見学して回るイベントです。『民家再生の技術』は、日本民家再生リサイクル協会による、古民家の保存・再生に役立つ知識…
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吉村家住宅と同じ島泉にある

松村家住宅は、吉村家住宅のすぐ近くにあります。同じ島泉にあり、歩いて6分のところです。

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こちらが松村家住宅です。普段は外側しか見られませんが、この日だけは特別に中の見学ができます。

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羽曳野市によると、松村家は江戸時代を通じて南島泉村の庄屋をつとめた家柄で、明治時代には堺県議会議員や大阪府議会議員を歴任したそうです。

吉村家同様に大庄屋としての格式がわかる建物で、2006(平成18)年に国の有形文化財に登録されたとのこと。松村家の敷地は約840坪の広さがあり、南側中央に長屋門を開き、屋敷の中央に主屋があります。

長屋門には松村家の家紋がついた幕がついています。中に入ると「古民家の日」のスタンプを頂きました。

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敷地内にある井戸です。

主屋が見えます。主要部分は江戸時代末期から明治時代にかけての建築物で、一部が茅葺です。また建物内にある3棟の蔵は江戸時代の建築と考えられているそうです。

建物だけじゃない!松村家に伝わる数々の家宝

松村家の建物の形は重要文化財の吉村家のものと似ています。今回の見学会では、松村家には家宝の展示が多くありました。

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こちらは凄いですね。第121代孝明天皇が行幸した際に奉献した茶碗です

説明があります。それによると、1863(文久3)年に第121代・孝明天皇が賀茂神社(京都府)へ行幸されました。その際にお茶を差し上げたところ、天皇ご自身が手に取ってお召し上がりになった茶碗が松村家の家宝として伝わっているわけです。

その他に香炉も展示してあります。こうした家宝は普段は奥に保管されていますが、特別公開日ということで、せっかくの機会だから多くの人に見てもらおうという心遣いなのでしょう。

大きな提灯が左右に並んでいます。「獻燈」は「献灯」の旧字体です 。

主屋の座敷です。中にはあがれないので外から眺めます。

こちらの額「福生於清浄(ふくせいおせいじょう / 福は清浄に生ず)」は、私欲を貪らず、清廉潔白でいることこそが真の福ということを示しています。

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大庄屋家だった松村家の戒めのようにも感じました。

大きな花瓶に花が活けられています。

さて、低い入口をくぐった先は庭園です。

こちらが松村家の庭園です。昔の豪邸を見学するときにいつも思いますが、外の塀で囲まれた風景からは中の様子がわからないので、こんな庭園があるとは想像できないですね。

庭園を眺められるように、主屋から張りだした座敷がありました。

座敷の入口にも展示物が並んでいます。

座敷側から先ほどの主屋が見えます。

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こちらは志野焼(しのやき)です。調べると室町時代末期から桃山時代にかけて、美濃国で焼かれた美濃焼の一種で、日本の焼き物の中で初めて白い釉薬(ゆうやく)がかけられた陶器 とのこと。

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こちらは蒔絵です。弁当重箱とのことで、個人が利用する弁当ではなく、大人数で行楽などに行く際に使われていたそうです。

徳利も展示されていました 。

掛け軸があります

先ほども見えましたが、屏風があります。庭園側からのほうがよく見えました。

いつお客さんが来ても良いように、座布団が並んでいるようでした。

柱と鴨居が額のように見えるので、絵画を見ているかのようです。

またこちらには銀製の工芸品などが展示してありました。

絵が飾ってありますが、

堂本印象さんの絵画ということで詳しく説明があります。

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松村家にはいろんな家宝が残っているんですね。

主屋の方は

さて、主屋のほうに入ってみましょう。

入口にも様々なものが飾っています。

全部開け放っているので、先ほど見学した座敷やその奥にある庭園も見えます。

黒田節の人形でしょうか?

鏡餅もあり、おめでたい雰囲気がありながら秋を思わせるモミジやイチョウ、栗が添えられていました。

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これは個別の色紙や短冊、扇状のものなどが屏風に貼り込まれています。「色紙貼付屏風(しきしはりつけびょうぶ)」でしょうか?文化的な風情を感じますね。

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最後に土間を見ました。竃(かまど)はレンガ造りになっています 。説明担当の方が元々の竃からレンガを取り、作り直されたという話をされていました。

そして壁にはしつこいほど「火の用心」と書いてあります。火を使うことに対して相当気を使っていたことが伺えます。

これは井戸です。上に小さな鏡餅が載っていました。

「火の神様(荒神様:こうじんさま)」に関係するものかもしれません。 榊(サカキ)が供えられています。

ということで松村家住宅を見学しました。松村家住宅も、河内の大庄屋の家らしい格式ある造りが特徴です。吉村家住宅と共通する趣がある一方、数々の家宝や庭園など、松村家ならではの見どころもありました 。

特に主屋から拡張された座敷から庭を眺めるのは、風情があって素敵だと感じました。

松村家住宅(普段は非公開)

住所: 大阪府羽曳野市島泉2丁目6−27
アクセス:近鉄高鷲駅から徒歩8分

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この記事を書いた人

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大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。

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