羽曳野市と藤井寺市の市の境付近に、不思議な地名を見つけました。それは翠鳥園(すいちょうえん)です。古い由来があるのかと思い調べてみると意外にも新しく、昭和の宅地開発時に付けられた地名です。

「翠鳥園」は、市のシンボルであり、東隣に位置する白鳥地区の「白鳥(ヤマトタケルの白鳥伝説)」にちなむ「鳥」のイメージを受け継ぎながら名付けられたそうです。ちなみに「翠鳥」はカワセミを意味し、緑豊かで美しい住環境への願いが込められています。
|
「二上山から運ばれ、旧石器時代の人々が石器を作ったサヌカイト」そのものの質感を!「カンカン石」とも呼ばれる石のロマンを自宅で楽しめます。
「PR」 |

そして、平成時代に入ってから1992年(平成4)年の春に、大阪府営白鳥園住宅の建て替えに伴う緊急発掘調査が行われます。その際に、約28,000年前の旧石器時代の石器製作跡が見つかりました。

この発掘調査では、現在の地面から約60センチ下にある地層から旧石器時代の遺物が見つかりました。というわけで翠鳥園遺跡と名付けられました。

石器や石器作りの際に出た石の破片は、硬い砂礫(されき)層の上に残されており、その上に土砂(シルト層:細かな土砂が積もってできた地層)が積もっていきました。結果的に、流されたり散らばったりすることなく、そのままの状態で保存されていたというわけです。

その結果、石器だけでなく、石器製作で生じた小さな破片まで当時の状態のまま残されており、約28,000年前の石器作りの様子を詳しく知ることができる貴重な遺跡となっています。

調査では、旧石器約500点以上、石器製作時に出た石片約20,000点以上が出土し、30か所を超える「石器工房(アトリエ)」の跡が確認されたそうです。
|
サヌカイトは叩くと美しい澄んだ高い音が響く特性があり、現代では癒やしの音色を奏でる楽器やドアチャイムとしても活用されています。古代の石が現代のインテリアに!
「PR」 |

(太子町観光案内所で展示してあったサヌカイト)
ちなみに出土した石器は、遺跡から約5キロ離れた二上山で採れる「サヌカイト」という石で作られていました。また、多くの石器や石の破片がぴったりとつながり、中には元の石の状態まで復元できるものもありました。
これは、約28,000年前の人々がどのように石器を作っていたのかを詳しく知ることができる貴重な発見です。

(右に見えるふたつの山が二上山)
調査の結果、当時の人々は近畿地方で発達した高度な石器製作技術を用いて、ナイフ形石器などを作っていたことが分かりました。
翠鳥園遺跡は、後期旧石器時代の石器作りの様子を知るうえで全国的にも重要な遺跡として評価されているそうです。

そして現在は翠鳥園遺跡公園として整備され、「旧石器人のアトリエ」としてモニュメントが点在しています。

羽曳野と言えば古市古墳群の印象が強く、遺跡と言えば古墳時代のものが中心です。その中の代表的なのが応神天皇陵ですが、これは約1,600年前でにできました。
|
「サヌカイト」は、日本の各地域の銘石として認定されています。歴史や地質、パワーストーンに興味がある方に
「PR」 |
わかりやすくするために、仮に応神天皇陵が今から1時間前に出来たと置き換えると、旧石器時代の翠鳥園遺跡は17時間30分も前に行われた遺跡となります。

つまり現在と古墳時代をつなぐ時間がが17回も入ってしまうほど、過去のものだということになるわけですね。

遺跡公園内に「アトリエ」と称している場所が点在していますが、ひときわ大きいのがこちらです。そして説明文を見るとわかるのですが、非常に貴重な遺跡だったようです。

石器を作った人が座って石を割った際、重い石片や石材は足元付近に残り、軽い石くずは前方へ飛び散りました。
この分布から、作業した場所や人数がわかるだけでなく、石器作りの手順や時間、使用した石材の数まで推定できます。当時の作業状況がそのまま残る例は極めて珍しく、旧石器時代の石器製作の実態を解き明かす貴重な遺跡です。

翠鳥園遺跡公園の中でもひときわ目立つこちらは「石器工房(アトリエ)」をモチーフにしたモニュメントです。
“探す”から“届く”へ 開かなくても、ちゃんと毎日届く安心感。気づけば届いている、あなた専用の情報便、the Letter

これは二上山産のサヌカイト原石を打ち割った様子を表現しているそうで、あくまでイメージして作られたコンクリート製のモニュメントです。

中はトンネルのように空洞になっています。
|
「二上山から運ばれ、旧石器時代の人々が石器を作ったサヌカイト」そのものの質感を伝えるアイテムです。「カンカン石」とも呼ばれる石のロマンを自宅に!
「PR」 |

トンネルをタイムトンネルのように見立てているという説もあります。つまり現代から旧石器時代の世界にという印象ですね。

このような場所がありました。

旧石器人のアトリエを再現したものを紹介していました。

ということで羽曳野市にある翠鳥園と翠鳥園遺跡公園について紹介しました。旧石器時代の遺跡を記念した公園ということで、当初は遺跡名から町の名前ができたのかと思いました。
実際は逆で、昭和時代に名付けられた地名の場所に平成時代になって28,000年前の遺跡が発見されたのです。
|
サヌカイトは叩くと美しい澄んだ高い音が響く特性があり、現代では癒やしの音色を奏でる楽器やドアチャイムとしても活用されています。古代の石が現代のインテリアに生まれ変わります。
「PR」 |

見た目には府営住宅のすぐ横にある少し広めの公園くらいにしか見えませんが、その実態は30カ所以上のアトリエが確認され、旧石器時代の資料が500点、全資料を入れると23,000点も見つ勝った遺跡現場です。

そればかりではなく、サヌカイトから石器として加工した際に出来た石の片が2万以上確認されたこと、さらに当時の作業現場そのままの状態で奇跡的に保存されたという歴史の痕跡が発見された場所でした。

翠鳥園遺跡公園(旧石器人のアトリエ)
住所:大阪府羽曳野市翠鳥園2-381
アクセス:古市駅から徒歩9分
|
「サヌカイト」は、日本の各地域の銘石として認定されています。歴史や地質、パワーストーンに興味がある方、旧石器人も使った石のアクセサリーです
「PR」 |
この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。
📩 南河内の最新情報をメールでお届け!
「南河内ニュース」の更新情報や、週末のおでかけ・イベント情報をメールで無料配信中!見逃したくない方はぜひご登録ください。
📢 店舗・企業様へ:広告掲載・取材依頼について
当サイトは月間約3万人の地元の生活者が訪れる、南河内エリア特化型の地域Webメディアです。
- 月間訪問者数: 約3万人(商圏人口の約10人に1人が閲覧)
- 月間PV: 約4.1万PV(公式Instagramは月間40.1万人へリーチ)
- 高い検索集客力: 検索経由が約9割のため、掲載後も長期間にわたりアクセスが持続します
「新店舗オープンをPRしたい」「イベントの集客を増やしたい」「自社の魅力を地域の人に届けたい」という事業者様・主催者様は、ぜひお気軽にご相談ください!
👉【無料相談】広告掲載・取材依頼のお問い合わせはこちら


コメント