【富田林市】東條ほんわか米「ひのちゃん」とは?化学肥料不使用、減農薬で栽培された富田林のブランド米

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しばらく高騰が続いていた米も今は下落傾向にあり、ようやく買いやすくなった気がします。ちょうど稲刈りの時期なので、以前取材した富田林の「東條ほんわか米(ひのちゃん)の話題です。

奇跡の復興米のような9月の段階で稲刈りが行われる物もありますが、主力と言えるヒノヒカリ場合、秋祭りが終わると稲刈りの時期になると聞きます。

さて富田林は東と西では本当に違う町ですね。西は金剛という住宅地が広がっていますが、東は山と田んぼが広がっています。特に石川の東、山を越えた先にある東條地区は旧東條村だったところで、今でも農産物の宝庫です。

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東條地域も米が実り、いよいよ刈り入れというタイミングと並行してだんじりが行なわれました。2026年は10月17日土曜日に、佐備神社に上佐備、中佐備、下佐備の3台の地車が宮入りしたそうです。

秋祭りの直前は田んぼを背景に中佐備だんじりの幟が勇ましく靡いています。

ところが、中佐備の幟に交じって違う色の幟がありますね。それもだんじりの勇ましい漢字文字に反比例するかのような優しいタッチのひらがな表記です。いったいこれは何でしょうか?

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幟を見ると「ひのちゃん」と書いています。最初は個人の名前かと思いましたが、上のほうを見ると「大阪エコ農産物」と書いてあり、稲の絵が描かれています。さらに「東條ほんわか米生産部会」と書いてあります。ほんわか米?いったい何のことでしょうか。

このときひのちゃんの幟をある所で見たことを思い出しました。それは河内長野にある道の駅、奥河内くろまろの郷にあるあすかてくるでのお米コーナー。ここで「ひのちゃん」の幟を見たことがあったのです。

改めて「ひのちゃん」の幟を見ました。あきらかに米の名前のようですが、いったいどのような米なのかとても気になったので、富田林市に問い合わせ、東條ほんわか米生産部会の方とアポを取っていただきました。

ということで、約束の日時に佐備地区に来ました。

※訪問したのは2023年のことなので、組織名や内容などは当時のままです。

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メインの通りから少し奥に入った集落の中にある個人宅にお邪魔しました。

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お話を伺ったのは、東條ほんわか米部会の3名の方々です。まず、ひのちゃんの栽培は25年くらい前から始まったそうで、きっかけは地域で同じような米では販売が厳しいから、付加価値の高いコメを栽培しようというところから始めたとのこと。

東條地域で栽培されているのはヒノヒカリという品種。これは農協からの指導でそうなっていますが、単なるヒノヒカリとは違うヒノヒカリを作ろうとしたわけです。それはエコ米です。

そこで農協の指導もあり、グループで作ろうと、14名でこだわりの米を作ることになりました。大阪エコ米に入るための基準として、化学肥料を使わないことと低農薬(通常の7割減)に抑えるという条件があります。

化学肥料を使わないために、ひとつは有機の肥料を使いますが、もうひとつはレンゲをたい肥として使うのです。

2026年新物の実山椒を使った、ピリッとした辛さが魅力の佃煮。爽やかな山椒の風味がご飯によく合い、おにぎりやお茶漬け、ご飯のお供にぴったりです。お酒のおつまみにもおすすめの大人の味わい。山椒好きの方はもちろん、食卓にアクセントを加えたい方にも。

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実はこの地域は、4月ごろに行くと一面レンゲ畑になります。当初は田んぼだったところにレンゲ畑があると不思議に思ったのですが、これはわざとやっていることだと近所の農家さんに教えてもらったことがあります。そしてそれは、東條ほんわか米を栽培するためのたい肥だったわけですね。

レンゲの花がピークの時につぶしてたい肥にして、有機肥料を1回行い、7月から8月頃に追加の肥料を与えるそうです。その結果付加価値の高い米の生産に成功。味の特徴として甘みと粘りが他の米とは違うとのこと。

また通常ヒノヒカリというコメの品種なら、刈り取りの後、稲をライスセンターに持っていてもみ殻をとって玄米だけにする籾すり(もみすり)があるのですが、品種が同じなのでいろんな農家の米を一緒にしてしまうため、玄米になった段階でいろんな農家の米がブレンドされてしまいます。

しかし、ひのちゃんはそのためだけにライスセンターが日程を調整し、その日だけはひのちゃん専用の日として、日野ちゃんの栽培をした農家のもみ殻を玄米にする作業が行われます。つまりひのちゃんと他のヒノヒカリとは一線を画しているわけです。

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そんな素敵な米は以下のところで販売されているそうですが、希少価値の高い米のため入荷状況については直接確認してください。

  • ニコニコ市場(サバーファーム横)
  • 旬鮮広場 富田林直売店(佐備)
  • 道の駅くろまろの郷・あすかてくるで(河内長野)
  • 道の駅 しらとりの郷・あすかてくるで(羽曳野)

しかし、付加価値がついて少し高い料金で販売しているとはいえ、米の場合はトラクターやコンバインなど米生産に必要な独自の機械を用意する必要があり、とにかくコストがかかります。そのため利益にはなかなか結びつかないとのこと。

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正直なところ儲けにはつながっていないそうで、それでも「美味しい米を作りたい」と採算度外視で生産を続け、多くの人が「ひのちゃんは美味しい」と、喜んでくださる姿を見るのが楽しみで生きがいと言われました。

「食べないとわからないだろう」と、お米をほんの少し分けていただきました。それを自宅で炊いたものです。もちろん美味しいのですが、正直何もなくともご飯の旨味だけで食べられるほど味がしっかりしていました。

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というわけで、東條ほんわか米ひのちやんを紹介しました。化学肥料を使わず、低農薬の米は、店で食べても自分で炊いて食べてもおいしかった。また炊き立てでなくとも、冷やご飯でもしっかり旨味を感じられました。

まもなく刈り取られた新米が店頭に並ぶ予定なので、東條の米農家さんの努力の結晶であるひのちやんを、おうちで味わってみてはいかがでしょう。

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この記事を書いた人

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大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。

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