【南河内郡千早赤阪村】村のキャンプ場で育ったホップを収穫、すぐに醸造したクラフトビールは8月末完成!(2025年8月29日アーカイブ記事)

南河内郡の行事・イベント

※アーカイブ記事なので情報は掲載当時のものです

ビールを作るのに必要な材料はいくつかありますが、重要な主原料といえば、麦芽(モルト)と、ホップです。1516年に制定され、現在も有効な世界最古の食品に関するドイツの法律「ビール純粋令」でも、次のように記載されています。

ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする

酵母は発酵してアルコールと炭酸ガスを出すために必修ですし、言うまでもなく水が必要なことは当然です。そしてビールの香り(アロマ)や苦み(フレーバー)を作り出す役目をもつホップが、いかにビールにとって重要で必要不可欠なものであるかよくわかります。

さて、それほど重要なホップですが、通常は成分が凝縮されたペレット状(ペーストにして固めたもの)になったものを使用します。




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しかし、千早赤阪村上赤坂城跡の入口にある私営キャンプ場、campsite麓さんでは、敷地内の畑でホップを栽培し、それを採集して富田林寺内町にあるクラフトビール醸造所、「万里春」さんに生ホップを提供しているのです。


(4月に撮影)

もちろん常時ホップを提供しているのではなく、イベントの一環(万里春との共同イベント)として行われています。今年の4月下旬に私は、ホップの拵(こしら)え作業を体験取材しました。

細かいやり取りについてはリンク先をご覧いただくとして、簡潔に書けばホップの株を成長させるために、畑の中に苗を植え、さらにその横に紐をたらせるというもの。ホップが成長する過程で、横にたらされた紐を伝って上に伸びていくそうです。

ホップの拵(こしら)え作業の時には脚立に乗らないと届かないほど高い地点から紐をたらす作業を行いました。その時は、本当にホップがこんなに高く育っていくのか半信半疑でした。

それから3か月、いよいよホップが成長して実を付け、それを収穫してビールの原料として使う時がやってきました。



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収穫の当日はどうしても現地に行けなかったので、事前に収穫直前のホップの様子を撮影しに行きました。

こちらです。足元にあった小さなホップの苗が見事に成長し、紐を伝って上がっているのが見えます。

「あんなに小さな苗が!」と思わずうなってしまうほどのホップの育ちよう。植物の成長力の強さに驚きます。

そしてただ育っているだけではありません、ビールの原料に必要なホップの実(球花)が見事にたくさん実っています。

調べるとメス株に育つそうです。

ホップにもいろんな品種があり、マーキングされています。品種により役割が異なっており、香り(アロマホップ)や苦み(ビターホップ)に違いがあるとのこと。さらに細かい話をすれば、香りの中にも強く出るものやそうでないものがあるため、ビールのスタイルによって使い分けたりするそうです。

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そして、ホップ収穫イベント当日の午前中、集まったメンバーによりホップの実が収穫されました。そして午後に万里春ビール醸造所に運ばれてきました。

ここで行われている作業は、摘み取ったホップの実を細かくする作業です。実(球花)を割くと「ルプリン」が現れ、それがビールに香りと苦みを出す要素となります。

数日前に撮影したホップ畑から採集されたホップの実です。

途中からですが、私も参加してみることにしました。



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こちらを割いてみましょう。

割きました。ホップの断面がみえますが、黄色い部分がルプリンです。

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今回仕込むビールには、村で採取されたホップとは別に冷凍されたホップの実も使います。

大きさが違いますが、同様に割いてみるとルプリンが見えます。

さて、ホップを割く作業をしている横のガラス越しで、ビールを作る作業が行われていました。今回のイベントではあくまでホップの投下だけを行います。それ以外の作業についてはいつものブルワー(醸造者)の手によって行われています。

ブルワリーの責任者である南さんが、何かを行っています。

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南さんが行っているのは麦芽のカスを取り除くことです。ビールづくりを簡単に説明すると、お湯の中に砕いた麦芽を入れて攪拌します。これを行うことで「糖化」されて甘い麦汁が出来上がります。甘い理由は、のちに投下されるビール酵母のエサとなるからです。そして糖化作業が終わると、麦芽のかすの部分だけが取り除かれ、糖化された麦汁だけが残ります。



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ここで醸造施設に入って確認します。

麦汁にホップを入れますが、その前に煮沸作業を行います。中に入っているのは麦汁です。

煮沸工程が始まったところで、ちょうど麦汁が沸騰し始めています。近づくと甘い香りがしました。

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煮沸工程を1時間程度行ってからホップの投下となりますので、しばらく待ち時間が生じました。余談ですが煮沸工程を長くすればするほど苦みが抽出されるとのこと。

ここで待機をするのですが、参加者は休憩がてら醸造施設に併設されているレストランでビールなどをいただきます。

私もいただくことにしました。左がレモンセゾンで、右がIPAです。レモンセゾンは、今のような暑い季節にぴったりの、少し酸味のあるさわやかな味でした。

ビールをいただいている間、醸造施設では煮沸工程が続いていて、白い湯気が出ているのが見えます。

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そしていよいよホップ投下の時間になりました。



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先ほど細かく割いたホップが白いバケツの中に入っています。これを煮沸している麦汁のタンクの中に入れていきます。

一人ずつ入れていきます。

入れている様子を撮影させていただきました。

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ただ、注意しないといけないのは煮沸中なので入口の近くに体を近づけるととても熱いです。そのためバケツの下のほうを持って入れる必要がありました。もちろん私もホップの投下作業に参加しました。

無事にホップに投下が終わり、この後の工程についての説明が南さんのよってされました。この後はワールプールという工程があり、ここで麦汁の中の不要なものを取り除きます。今回は生ホップを投下しており、ルプリンの成分以外は不要なものになるので、ワールプールで取り除きます。

(皆さんで記念撮影の様子を横から)

ワールプールの後は冷却工程が行われ、そのあといよいよビール酵母が投入されます。後はビール酵母が甘い麦汁を餌にして、その排せつ物がアルコールと炭酸となります。排せつ物が入っているものを飲むと聞けば思わず引きますが、それを言い出すと納豆やみそ、醤油、ヨーグルトなど発酵食品すべてがそうなので気にしないでおきましょう。

イベントが終わりましたが、もう少し飲みたくなった私はヘイジーIPAをいただきました。南さんによると今回仕込んだビールのスタイルはアメリカンペールエールで「麓エール」と命名するそうです。

そして最も肝心な飲める時期ですが、およそ1か月後とのこと。生ものなので多少のずれはあるかもしれませんが、仕込みが行われたのは7月下旬なので、8月下旬ごろには飲めることになります。そのころになったら大阪唯一の村で栽培された生ホップが入った「麓エール」が万里春ビールのメニューに登場します。興味あれば飲みに行ってはいかがでしょう。

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campsaite麓(外部リンク)
住所:大阪府南河内郡千早赤阪村桐山272-1
アクセス:近鉄富田林駅からバス 水分バス停から徒歩20分、千早赤阪役場前バス停下車徒歩30分
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この記事を書いた人

奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような情報を発信しています。

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