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※アーカイブ記事なので情報は掲載当時のものです
廿山(つづやま)は、難解地名が多い富田林市でも毛人谷(えびたに)と双璧をなすようにトップクラスの難解地名として登場しますね。間違って「あまやま」「にじゅうやま」などと読んでしまったら「エセ富田林市民」とレッテルを貼られそうです。
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しかし、廿山は、難解地名だけではありません。いろんなところで古墳が発掘される市内での道路開発の対策のひとつとして、古墳の下にトンネルを掘りました。それが廿山トンネルです。
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1986(昭和61)年に完成したという全長58メートルしかない短いトンネルがなぜ存在するか、これにそんな背景があるということを、最近知りました。
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では、実際のトンネルとその上にあるとされるふたつの古墳「廿山古墳」「二本松古墳」は現在どうなっているのか、実際に見てきました。

廿山トンネルは市道「川西半田線」にあるトンネルです。かつて存在していた廿山集落から130メートルほど南にある丘の下を掘ってあり、その上にふたつの古墳が存在しています。西側は大阪狭山市の半田にはつながっておらず、手前の寺池台5丁目まで道が続いています。
また東側は廿山南交差点のある大阪外環状線まで続いており、そのあとは大阪府道の森屋狭山線となって千早赤阪村の森屋まで道が続いています。

金剛地区の住宅街と大阪外環状線を結ぶために重要な道の開発、そして文化財としての古墳を保護するという異なる目的を両立させるためにこのトンネルを掘ったというのは、今考えると非常に斬新なアイデアですね。
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実際に市道としては前例がないということで、文化財保護の象徴として当時は注目を集めたそうです。
そのこともあったからでしょうか?ふたつの古墳は、1999(平成11)年に大阪府指定文化財に指定されています。
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そうまでして保護した廿山古墳及び二本松古墳ですが、トンネルの真上にあるのが二本松古墳で、廿山古墳はほんの少し南側にあるようです。

まずはトンネルに歩いて入ってみましょう。
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トンネルには歩道もありますし、58メートルと短いので、あっという間に抜けられそうです。

トンネルの天井の上に古墳があるわけですね。あり得ない話ですが、「仮にトンネルの天井からドリルで穴をあけると出土品が落ちてくる可能性もあるのかな」と、頭の中で想像しつつトンネルを抜けました。

トンネルを抜けました。さてふたつの古墳は現在非公開なので、立ち入れないそうですが、近くまで行けるかなとチャレンジしてみました。

最初に廿山古墳の方に近づくことしました。グループホームの梅の里ホームさんに続く道の途中から見られるかどうか?
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古墳に行く道らしいところが見えました。途中までは入れますが、その上は急な坂で険しくなっており、道もなくなり、立ち入れないようになっています。

この緑の上にあると思われる廿山古墳は、全長48メートルの前方後円墳で、東側に前方部を向けているそうです。作られたのは古墳時代前期(4世紀)ごろのこと。
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(古墳とは無関係と思われますが近くに瓦が落ちていました)
先に盗掘された形跡があったために内部については不明とのことですが、木棺に粘土で覆う粘土槨(ねんどかく)と考えられています。

また明治時代に副葬品が出土し、その一部銅鏃(どうぞく:青銅製のやじり)9本が東京国立博物館に収蔵(外部リンク)されています。

大正時代に一度調査が行われていたそうで、副葬品として刀剣・鏡・鉄鏃・銅鏃が見つかったという報告の記録が残っています。ただ上記の東京国立博物館で保存されている銅鏃以外は、現在行方が分からないとのこと。
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さて、今度はトンネルの上にある二本松古墳に近づいてみましょう。工事の跡でしょうか。トンネルの横にこのような広いのぼり道がありました。
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トンネルの上付近まで来ると、そこから先は緑に覆われて、中に入れないようになっていました。
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この奥に二本松古墳があるのでしょう。二本松古墳は廿山古墳の北側にある小規模な円墳ということだけで、詳しい情報は見つかりませんでした。

少しだけトンネルの上に行けるところを発見。
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トンネルの上のためにコンクリートで補強しているところがありました。

トンネルの上から下の道路の様子を見ました。この後ろには、ふたつ古墳が静かに保護されているわけですね。
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ということで廿山トンネルとふたつの古墳の近くまで行ってきました。
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古墳は立ち入りできないので、想像を働かすことしかできません。ただその古墳の下に文化財を守るためにトンネルを掘ったという事実。廿山トンネル自体は非常に短いトンネルですが、非常に価値の高いもののように感じました。

廿山トンネルと廿山・二本松古墳
住所:大阪府富田林市廿山2丁目
アクセス:近鉄滝谷不動駅から徒歩17分
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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。
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