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※アーカイブ記事なので情報は掲載当時のものです
河内長野のホタルで真っ先に浮かぶのは、天野酒さんの前にある石川のほとりで飛んでいるホタルですね。ここでは5月下旬から6月上旬にかけて、お酒を飲みながら蛍を見ることができました。
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(天野酒さんの目の前に流れている石川でホタルが乱舞する)
しかし、河内長野のホタルはここだけではありません。他の地域、特に川や竹林まで行けばホタルの生息スポットがいくつもありますね。私はそのことを知っていましたが、公共交通派であるために、私には夜の移動は敷居が高く、どうしたものかと思っていました。
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すると先日高向公民館でホタルを鑑賞するセミナーがあると聞いたので、さっそく申し込んだ上で、6月1日の夜に参加してきました。
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こちらは河内長野で公民館が主催するセミナーですが、ただホタルを見るということだけではありません。
「かわちながのホタル復活プロジェクト」による講義があり、あくまで河内長野に生息するホタルを守っていくために、ホタルの性質や、生息場所、ホタルを守るためにはどうしなければいけないのかを理解する場なのです。

皆さんが見ている大きなプラスティック容器は、このセミナーに参加された島田市長が持参されたもの。ホタル復活プロジェクトの方が人工飼育したものを島田市長が以前譲り受けたそうですが、それが羽化し、この日成虫のホタルを持参されたものです。
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私のところにも回ってきました。右上にある黒い点がホタルで、これはヒメボタルです。
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河内長野市内にいる蛍は、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種ですが、多いのはゲンジボタルとヒメボタルで、公民館のあるエリアの近くにはヒメボタルがメインに生息しているそうです。

さらに石川上流のほうに行くと、ゲンジボタルの多い地域があるそうです。
ところで今回場所についてあいまいに書いているのは、ホタルの具体的な生息地を特定することは、ホタルの生息に大きな影響を及ぼす可能性があるため伏せています。

その理由ですが、ホタルの場所を知られると、ホタル狩りをする悪徳業者に狙われる可能性があるからです。信じられないことですが、悪徳業者がホタルを狩り取って、それで利益を得ているそうで、彼らの侵入を防ぐため具体的な場所はあえてこの記事では公表しません。
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もうひとつは、悪気がない個人です。安易に生息域に入り込むことで、ホタルが逃げてしまったり、踏み潰してしまったりして、生態系が乱れてホタルの生息数に影響が出るというのです。

今回のセミナーは、最初に公民館の会議室にて「かわちながのホタル復活プロジェクト」による蛍についてのレクチャーから始まります。
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レクチャーの講師は、かわちながのホタル復活プロジェクトの山下代表で、山下代表はプロジェクトに参加して約6年になるとのこと。

次にホタルの一生というタイトルのDVDを視聴しました。
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DVDでは幼虫が成虫になるホタルがやがて相手を見つけて卵を産み、またその卵が羽化するまでの記録映像でした。
この時にいただいた資料によると、種類にもよりますが、おおむね5月の末から6月の半ばまでの間とのことだそうです。また水辺にホタルがいる印象が強いですが、これは日本の場合で、世界的には陸の上にいるホタルのほうが主流とのこと。

またホタルの光り方も種類によって異なるそうで、天野酒さんで見たホタル(ゲンジボタル)は、ゆっくりと幻想的に永い周期で点滅するのに対して、ヒメボタル(今回後から実際に見たホタル)は、短い周期で点滅を繰り返します。
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それ以上にホタルがいるかどうかは自然環境の良し悪しのバロメーターとも言われており、イメージとしては河内長野には駅前から徒歩圏内にもいるほど近くでホタルが見られるということは、自然が保たれているという証にもなります。
しかし、ホタルを守る今回のような地道な活動がないと、河内長野のホタルもいついなくなるかわからないとのこと。「復活プロジェクト」という名前がついているとおり、この活動の成果により、少しずつですがホタルが増えたような話もされていました。
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レクチャーの後は、別室にてホタル復活プロジェクトの活動と、人工飼育しているホタルの生体展示を見る事ができました。

活動が始まって21年が経過したホタル復活プロジェクトの具体的な活用内容については、次のようなことが行われています。
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・ホタルの人工飼育と幼虫の河川放流
・ホタルの飛翔調査
・河川清掃等のホタル生息地の環境整備
・学校へのホタル出前授業、現地鑑賞会
・ボランティアフェスティバル、公民館等のイベント参加

復活プロジェクトとしては、ホタルのすばらしさ、親しみ、守るべきもの、これが市内に生息していることを伝えることこそが、ホタルを守るためには大事だと考えているとのこと。

例えばゲンジボタルの生存できる環境は
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1、幼虫や餌となるカワニナへの影響として、工業排水、農薬などが流れ込まない、きれいで酸素を多く含む水が安定して流れていること
2、蛹(さなぎ)への影響として柔らかく豊富な植生をはぐくむ土壌があること
3、成虫や産卵への影響として休息のための樹木や産卵のための自然植生が豊かなこと
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があります。これらのことが守られても、洪水などの理由で激減します。ホタルは卵から成虫にまで成長できる確率が約1%と非常に厳しい環境にあり、いちど数が減ってしまうと復活させるのに時間がかかるそうです。
だから、人工的にホタルを育て、減少した生息地に放流する必要があるのですね。

ホタルの生態を多くの人に理解してもらい、そしてホタルの生態を邪魔しないようなマナーを守って見学すればホタルへの生態系への影響も少なくなり、逆にホタルを守ることができているといいます。
ちなみにホタルを見学するマナーは次の通りです。
・ホタルに光を向けない
・繁殖活動に影響を与えるため、生息地に入らない(近くから見る)
・騒音などで近隣住民の迷惑をかけない
また暗いときに安易に川や草むらに近づくと、河内長野市内には毒蛇(マムシ)がいるので危険です。
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確かにホタルに関する活動のことを知らず、ホタルのについて無関心になってしまうと、ホタルを守るどころかホタルが滅んでも気にならなくなってしまいます。そうなれば乱開発により自然環境が破壊されてしまうかもしれません。
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多くの人に関心を持ってもらうこと、それを次世代に伝えていくことの大切さをお話を聞きながら改めてそう感じました。

ホタルが生息しているところは自然環境がいいところの証でもあるので、その場所には他の虫や植物も多く生息しています。
またホタルは人工的な光と違い、揺らぎを持った光、目に優しい光色を発光するために、アルファー波を増やし、癒し効果が科学的に認められているそうです。
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こちらは、DVDで視聴したゲンジボタルの生態について、図に描かれています。水生のホタルであるゲンジボタルは、羽化した幼虫が7月に水中に入ってカワニナ(淡水性の細長い巻貝)を餌にして成長していきます。
そして翌年の4月、桜の花が散る頃に上陸して土の中でさなぎになり、5月末から6月になると成虫として羽化をし、美しい光を点滅させます。

そして光りながら相手を見つけるわけですが、ホタルが光るのは相手を探すときと驚いた時の2種類あるそうです。
何気なくホタルが光るものだと思っていても、このように複数の理由があるといった話は、やはりこうやってホタルのために頑張っている方々の話や資料を見ないとなかなかわかりませんね。
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かわちながのホタル復活プロジェクトでは、一緒に活動する仲間を求めているそうです。興味のある方は、河内長野市学びやんネット(外部リンク)にて確認しましょう。

公民館でのセミナーが終わると、いよいよ現場でのホタル見学です。公民館から車である場所まで移動し、そこから歩いていきます。
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最初のほうでも書きました通り、具体的な場所は伏せます。市内某所とだけ書きましょう。
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最初のスポットです。少しわかりにくいですが白い斑点のように見えるのがホタルの光です。天野酒さんで見たときはまだ少なかったですが、この時はいよいよホタルが本格的に登場していたようです。

そのあとさらに奥に向かって歩きます。ホタル復活プロジェクトの皆さんが案内してくれるので、少し足場が悪いところもありましたが、問題なくホタルが見られる現場までいけました。

暗闇ですが、大小いくつかの光が見えます。天野酒で見たホタルとは違う、点滅が激しいヒメボタルの姿。
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光っているのがわかりますが、静止画像ではその良さが半減します。そこで短い動画を撮影しました。ホタルの光る様子はそちらをご覧ください。
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またこの途中で、最初に公民館でみんなで見た島田市長のホタルも放流されました。
動画では参加者の喜ぶ声も聞こえており、実際に見たホタルの美しさにみんな息をのむ思いでした。
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というわけで、ホタルのセミナーを受講し、生のホタルを見学しました。このように、ホタル生息を知ることの意義などを理解し、マナーを守ってホタルを見ると、この河内長野で毎年美しい光が見られます。
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余談ですが、残念なことに高向からの帰りのバスはもう終わっていてありませんでした。でも私は普段から歩きまわっているので、苦も無く1時間ほどかけて自宅に帰りました。

高向公民館(ホタルセミナー会場)
住所:大阪府河内長野市高向
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 高向公民館前バス停下車すぐ
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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。
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