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※アーカイブ記事なので情報は掲載当時(2023年6月20日)のものです
私はあちらこちらを歩くだけでなく、歩いた記事を執筆する時間が必要なので、その間、ラジオを聴く機会が多いです。ところで2019年に奥河内FMというFM局が河内長野にあった事を覚えておられますでしょうか?
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調べてみると、河内長野駅前の長野商店街内に開設されたという情報があり、これは「奥河内ムービー・プロジェクト」の一環で行われたとのことですが、コロナ禍の影響なのか、いつの間にか立ち消えてしまいました。
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(奈良県五條市)
地域の情報保発信するコミュニティFMは、山を越えた和歌山県橋本市のFMはしもと(外部リンク)と奈良県五條市のFM五條(外部リンク)に、地域のコミュニティ放送局存在しているだけに、河内長野には無いのかと少し寂しさを感じたものです。

しかし、6月に、新たにコミュニティFM局「おくかわちラジオ」設立の動きがあることをキャッチしました。6月には説明会が開催されるとのことなので、実際に説明会に参加しました。
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また代表の瀬沢真理(せざわまこと)さんより、読んでほしいと勧められた関連本を読んだうえで、改めて瀬沢さんにお話を伺いました。
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というわけで、6月16日に説明会に参加しました。会場は市民交流センター「キックス」の1階会議室です。

会場にはほぼ満席の参加者の姿がありました。
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こちらが当日の内容です。コミュニティFM局についておさらいすると、あくまで通常の公共放送ですが、放送対象地域が従来の広域放送や県域放送より狭く、「地域密着」「市民参加」「防災および災害時の放送」が大きな特徴とのこと。
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放送事業者数の統計(外部リンク)によれば、コミュニティFM局は1992年度では1局しかなかったものが年々増え続け2021年度で338局の放送局があるそうです。

この日の説明会には、コミュニティFM業界での成功者ともいわれている井上悟さんによる講演が行われました。コミュニティFM局はいざ開局しても黒字化が難しく、閉鎖に追い込まれる放送局が多いとのこと。
しかし、井上さんが運営する山口県宇部市にあるFMきららでは、開局以来黒字経営を続けているという驚異的な結果と、どうすればそれが可能であるかという話が中心でした。

(瀬沢さんの推薦により読んだ井上悟さんの本)
これらは「きらら方式」と呼ばれて今注目を集めている方式とのこと。説明会に加えて上記本にも書かれていましたが、具体的には次のような内容です。
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・24時間の放送をせず深夜は放送休止(いわゆる空いた時間を使って音楽を流すフィラーもなし)
・他社からのネット番組も流さず自主制作にこだわる
・全番組生放送にこだわる
・曲を流した直後にCMを必ず流す
・CM料金を格安に設定して出稿数を増やす
・行政に頼らず民間主導で行う
・インターネットではなく実際の電波(周波数)を使う
・個人・法人の会員クラブを結成する
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個人・法人の会員クラブを結成して、Kiraraマガジンを発行し加盟店と会員と双方の間に特典があるようになっています。つまりファンを増やすことで市民みんなで放送局を盛り上げようということなわけですね。

(瀬沢さん)
説明会の後に本を熟読し、7月に改めて瀬沢さんに現状についてお話を伺いました。瀬沢さんによれば無事に発起人が集まったそうで、7月中に「奥河内ラジオ株式会社」の設立が決まったとのこと。
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すでに、総務省近畿総合通信局と放送するエリアと周波数をどうするかについて話し合いを行なっているそうです。

さらに次のような具体的なスケジュールが決まっており、来年の6月開局に向けて大きく前進しているそうです。
2023年
8月から10月、増資(1口5万円クラスの出資者)のための株主募集。
10月、増資と本社・スタジオの場所と設計を決定。
12月、本社・スタジオの工事を着工。
2024年
1月、本社・スタジオの工事の完成。
2月、パーソナリティなどスタッフの募集を開始。
3月、スタッフ・オーディションを実施。
4月、スタッフの研修を開始して、送信所の工事を開始。
6月、試験電波を発射して、電波の状況を確認した後、開局。
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(瀬沢さんの推薦により読んだ井出貴美さんの本)
さて、FMちちぶの本も読んで分かったことは、きらら方式に忠実従うことが重要で、そこから途中で逸脱したらFMがダメになるという事が書いてあります。
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とはいえ河内長野と宇部と秩父では全く同じというわけには行かないの中という気がしたので、そのあたりについて瀬澤さんに伺ってみると、次のような河内長野のオリジナルある番組を考えているそうです。
1.番組の内容として、河内長野の土地柄を活かした「歴史」「文化」「自然」などの話題を取り上げていきます。
2.ラジオの他に発行する「タウン誌」についても、宇部や秩父とは違った「河内長野のオリジナリティ」を出していきます。
3、ラジオカー取材の際に、YouTube動画を同時に収録して、チャンネル「奥河内ラジオ」としての動画発信を行うことを、検討しています。

(2023年7月時点で想定している放送の受信エリア)
また瀬沢さんからあくまで未確定ですが、おおよそ放送受信できることを予定しているエリアが発表されました。これによると河内長野市の外にも広く受信ができるようなことを想定しているようです。
セミナーや本では、非受信エリアが発生し、それをカバーするためにネット放送が必要ということがかいてあったので、てっきり天見、滝畑、流谷、石見川あたりが心配でしたが、これらも対象内とのこと。
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まだ総務省と交渉中なので確定ではないのですが、できれば岩湧山や金剛山までカバーしたいとのことです。確かに岩湧山山頂でコミュニティラジオが聞けたら素敵ですね。


(道の駅ちはやあかさか)
それと、私も見落としがちですが、奥河内には河内長野に加え千早赤阪村も含まれる場合があります。そのため千早赤阪村の全域も対象で、その他河内長野と隣接する富田林の一部や堺市南区の一部、大阪狭山市の一部なども対象となるそうです。
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ただし、FM電波は直進性が高いため、谷エリアには届き難いという欠点があります。当然聞こえにくい地域が発生する可能性は十分想定しているそうで、その場合はインターネットを経由して、スマホやパソコンでクリアに聞こえる方法も併用するそうです。
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スマホやパソコンを使っての放送は、ちちぶFMでは採用(外部リンク)しており、私も河内長野にいながら、ちちぶFMの放送をリアルに聞いてみました。


(河内長野の半夏生餅は北海道からもオーダーがあるそうです)
つまり全国どこにいても、おくかわちラジオを聴くことが出来ることになるのですが、この時に思い出したのは、先月行われた半夏生餅のセミナーで、全国の人が懐かしいと半夏生餅を求められているという話です。
つまり河内長野出身の方が、嫁いだり仕事の関係で遠い町に住んでいたりしても、ネットを通じて河内長野の情報が生で聞けるというのは非常に懐かしくてうれしいことではないでしょうか?

あとコミュニティFM局にとって重要なのが防災ラジオです。防災ラジオについての見解を伺ったところ、 当然災害時には緊急放送を行って、できる限り市民の皆さまに有効な放送が届けられるようにと、スタッフは研修と訓練を重ねたいとのこと。
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また、その日に備えて、放送を聞いているリスナーの皆さまとの緊密なネットワークを築いて行かなければと意気込まれました。
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(富田林の寺内町も民間(町衆)が主導となって発展した町)
それから民間主導についても質問してみました。行政の介入があるコミュニティ放送局は失敗する事例が多く、民間主導でやるべきことが、いわゆるきらら方式だからです。
瀬澤さんの話では、行政を完全に無視するのではなく、現状では行政予算に頼り切った放送局が多いことに問題が多いのではと考えているそうで、それを踏まえて次のような考えを持っていました。
大阪には、昔から「お上の施しに頼らない民のチカラ」や「自治都市、堺」のような 良き伝統が息づいています。 にもかかわらず、コミュニティ放送においては、何故か行政主体が主流を占めていました。 結果、全国的にみると、コミュニティ放送後進国になってしまっています。おくかわちラジオは民間主導、市民みんなのラジオ局ですが、もちろん、市と防災協定を結ぶなど、協力体制を構築します。 既に、河内長野市役所の各セクションとの連携、情報交換を始めています。
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ということで、河内長野に来年コミュニティFM局「おくかわちラジオ」が設立する動きがあるということを紹介しました。
ラジオは昔のメディアと言われながらも現在も健在。またそのラジオとは違う媒体としてのコミュニティラジオには未来があるということ、来年開局することで、町がまた盛り上がったらよいだろうなあと瀬沢さんのお話を聞きながらそう感じました。

開局に向けて、より具体的な動きがあればまたご紹介し、その動向をその動向を追いかけていこうと思います。
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河内長野市民交流センター「キックス」
住所:大阪府河内長野市昭栄町7-1
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 市民交流センター前バス停からすぐ
問い合わせ:セットザワーク瀬沢さん 090-8206-4395 sezawa@yahoo.co.jp
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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。
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