【河内長野市】市内全域から通える「小規模特認校」天見小学校が2027年度の入学・転入生を募集 11月7日はオープンスクールも

子どもたちの取り組み(学校・幼稚園など)
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河内長野市立天見小学校は、2000(平成12)年度から小規模特認校として、市内全域から一定の条件のもとで児童を受け入れていて、現在来年度の入学・転入学生を募集しています。

2027(令和9)年度の入学・転入学を希望する保護者は、募集案内を確認のうえ申し込みが必要です。なお、年度途中の転入はできず、2027年4月1日からの転入学となります。第一次の申し込み締め切りは2026年12月4日までです。

そして次の土曜日11月7日にオープンスクールと学校説明会が行われます。オープンスクールの申し込みは前日の11月6日(金曜日)が締め切りで、天見小学校まで電話(0721-68-8004)で申し込みます。

その他詳しくは河内長野市公式ページを参考にしてください。

天見小学校に入学・転入学するには以下の条件があります。

(1)河内長野市内に居住していること
(2)天見小学校の教育活動に賛同できること
(3)通学に関する費用は、保護者の負担とすること
(4)原則として、児童が電車等を利用して一人で通学できること
(5)原則として、卒業まで天見小学校に通学すること

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自然環境を生かした体験型ユニーク授業

昨今の少子化問題は河内長野でも大きな影響を見せています。山あいの古くからの集落はもともと人口が少ないこともあり、小学校へ通う児童の数も大きく減少。天見小学校もそのひとつで、児童数減少のため、このままでは間違いなく他校との統合も検討されるところでした。

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しかし2000年に、天見小学校は大阪府内では適用第一号として小規模特認校となり、存続されることとなりました。そのための制度、小規模特認校とはどんなものなのでしょうか?

この小規模特認校は、天見小学校のように、おおむね自然豊かな環境の児童数の少ない学校が選ばれています。そして、学校区の児童以外に同市内の希望した生徒が入学転入できるという制度。1学年20名までの定員という少人数制のため、児童への目が届きやすいというメリットがあり、それを活かしてその学校独自の特色ある教育をしているそうです。

具体的に、天見小学校がどんな特色のある教育をされているのか、とても気になります。そのあたりを教えていただこうと、2022年当時の天見小学校の校長と教頭からお話をうかがうことが出来ました。

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天見小学校は、南海天見駅から千早口方面に歩いて5分の所にある小学校です。1889(明治22)年に天見村立尋常小学校として開校したといいますから、2022年の段階で133年もの歴史があります。

開校当時の学校は、今の学校から少し北側、かつて天見保育園があった場所でした。天見国民学校を経て、1947年に天見村立天見小学校となり、河内長野市に合併してからは河内長野市立の学校となりました。

2000年に小規模特認校になってからは、市内はもちろん、天見小学校に通わせたいためにと考え、市外から河内長野市に引っ越しをして通学している家族もいるそうです。

TVで学校を紹介されたこともあり、河内長野市外からもたくさんの問い合わせがあったそうですが、入学転入の条件はあくまでも河内長野在住。そのため、先に書いたように、親御さんが通勤の便利な千代田駅や河内長野駅周辺に引っ越しするというケースが見られるそうです。

(朝の登校を見守る天見の駐在さん)

上の画像は、今年の春に取材した天見の駐在さんです。市内の各地から最寄駅に集合して同じ電車で天見駅に到着した児童たちを、天見駐在所の駐在さんと先生がいつも後ろから見守って、学校に着くまで見届けています。

毎日挨拶をしあうことから、ここでいつもと違って元気のない子、不調の子などもわかるそうです。

5月の花いっぱい運動・てくてくテーリングと6月の土曜参観・あまみカルチャーフィーリング、10月の運動会、11月の天小まつり・オープンスクール、12月3日のクリスマス会、翌3月の天見お別れ会の6回の児童募集行事で学校の雰囲気を見学して、入学するか検討する保護者が多いとのこと。

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天見小学校には、2022年の時点では63人の児童がいます。教頭先生は今年、600人近い児童がいる千代田小学校から転勤して来たので、児童数が10分の1なのに当初はとても驚いたそうです。

取材時の天小まつりのリハーサルでは、体育館で全校生徒がいくつかのグループに分かれて縦に並んでいました。教頭先生によれば、これは縦割り班と呼ばれるものだそうです。

これは1年生から6年生までをひとつのグループとして、学年の壁を取り払って構成しているもの。天見小学校独自の教育法のひとつです。

縦割り班では、今回の天小まつりでの出し物以外に、年間を通していろんな活動をしています。5月に近隣を回って見学する「てくてくテーリング」、年間通して行う小学校裏の畑で行う野菜栽培、月に1回の昼休みの「縦割り遊び」など。

少子化のため兄弟姉妹が少なかったり、いない児童が多い今、こうやって年齢の異なるグループで何かを成し遂げる活動をすることは、心の成長に大きな成果があるのは確か。この「縦割り班」は、少人数の天見小学校だからできることですね。

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ちなみに縦割り班は1年間固定され、一部の授業以外に掃除も縦割り班のグループ単位で行われます。ただ通学の場合は地域が異なるので、縦割り班とは別に、地域ごとの集団があり、そのメンバーで登校しているそうです。

天見小学校の特長は、縦割り班の他に、天見小学校区の地元との関係がとても深いこと。たとえのひとつとして、天小まつりなども地域の人と一緒に出し物をしたりするそうです。

また、年間通しての野菜作りや、田植え実習、稲刈りが行われますが、いずれも地域の人の協力があってこそ成り立つものなのだそうです。

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(天見小学校の田んぼ。稲刈りが終了していました)

地域の農家の方がその時々に指導に来てくれていて、児童と一緒に農作業をしてくれます。

そのためもあって、小学校の裏にある畑を見ると、まるでプロの農園のように立派に野菜が成長していました。小学生が育てている畑にはぜったい見えません!この野菜たちは、年数回のバザーで保護者に買ってもらい、次回の種苗や肥料、また児童の活動を補助するものなどを買う資金としているそうです。

(取材が終わっての帰り際に、給食のトラックが小学校に入っていきました)

「栽培した野菜を子どもたちが調理実習することもがあったんですが、コロナ禍で今はなかなか難しい状況です。ご家庭へ持ち帰って調理してもらっています」とは校長先生の言葉。まだまだコロナが終息しておらずなかなか厳しいようですが、少しずつできることをふやしながら活動の幅を広げているそうです。

自分たちの作った作物を自分たちで調理して食べるというのは、絶対に美味しいだろうなあと思いました。とてもうらやましい気がします。

また河内長野市内でも唯一山に囲まれているのが天見小学校。校内に川が流れているので、6月にはここで川遊びをすることも。

どうやって子供たちがこの深い川に降りるのかと思っていたら、この石壁に川沿いを上流に少し歩いたところに降りられる場所があり、そこに梯子をたらしてかけて降りるのだそうです。

9月にも船を浮かべて遊ぶそうで楽しそうに川遊びする子供たちの姿が容易に想像できます。

それ以外にも、周囲の自然を生かして山歩きをしたり、田植え前の田んぼでどろんこ遊び(1年生児童)をしたりも。こうして天見小学校の児童はたくましく育っていくのですね。

天見小学校はいわゆる障害を持っている児童を対象とした「支援学校」ではありません。

先生の比率そのものは他の小学校と同じで、常勤の先生は11名、非常勤が1名。それ以外にも英語の先生とパソコンの先生、それから司書の先生が来る曜日があるそうです。

ただ天見小学校は児童数が少なく、他の小学校よりも児童に目が届きやすい印象があります。保護者として、子どもを通わせるかなりの安心材料になるのでは?

天見小学校を取材で訪問して感じたことのひとつが、児童の作った展示物がとても多いこと。下駄箱に貼ってある注意喚起のスローガンであったり、図工の時間に描かれたと思われるいろんな絵があちらこちらに貼ってあります。それを見るだけでも学校生活の楽しさが想像できます。


(東中学校の特別授業)

なお、天見小学校を卒業後に公立中学校に入学する場合は、ふたつの選択肢があります。ひとつは住んでいる住所の校区に当たる中学校で、もうひとつは天見小学校の校区にあたる東中学校です。

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2024年8月に行われた夏休み特別授業

2024年8月に天見小学校で行われた夏休みの体験授業を取材しました。こちらは科学の授業ということで、実際に火をつけて碑がどんな反応を起こすのか目の前で自動に説明します。

激しく燃える炎が間近で見られただけではなく、内容によっては大きな音が出るなど大人もびっくりする授業でした。

暗くなってからの第二部はちはや園地の皆さんが講師となり星空に関する授業が行われました。

望遠鏡を見つめながら歓喜の声を上げる児童が印象的でしたが、実際には大人も存分に楽しめる内容でした。

ちなみに当日の星空です。天見小学校の周りは山に囲まれていた自然で家などの灯りもほとんどありません。雲が無くなればとても多くの星空がみられます。

河内長野の自然を存分に味わいながら学べる小学校

天見小学校は児童数71名、職員数13名の同校は、創立137年の歴史を持ち、「なかよし・けんこう・どりょく」を教育目標に掲げています。

このように天見川や山々に囲まれた自然環境を生かし、川遊びや田植え、野菜栽培、水質調査、林業体験などを実施。少人数教育に加え、異学年での活動や合同授業を通じて、思いやりのある心を育む「なかまづくり」に取り組んでいる点が大きな特徴です。

天見小学校では、来年の児童について第一次の申し込み締め切りは2026年12月4日まで募集しているとのこと。(ただし募集自動集に満たない場合は二次募集を行います)

市内在住で興味のある方は、河内長野市教育委員、または学校に問い合わせてみてください。時間が合えば11月7日にオープンスクールと学校説明会に参加してみてはいかがでしょう。

河内長野市立天見小学校

住所:大阪府河内長野市2370-1
電話番号:0721-68-8004
アクセス:南海天見駅から徒歩5分

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この記事を書いた人

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大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。

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