好みにもよりますが、一般的に生魚を食べるとき、例えばお造りや握り寿司をいただく際には、醤油とワサビをつけて食べることが多いのではないでしょうか。
ワサビ名産地と言えば、長野県の安曇野や水ワサビ栽培発祥の地とされる静岡県の有東木(うとうぎ)です。また陸ワサビ(畑ワサビ)で有名なのが岩手県なのだそうです。
なお、水ワサビとは流水(せせらぎ)で育つ従来のワサビで、陸ワサビとは畑の土などで乾燥させないように育てるものです。

ところで河内長野でもワサビを育てていこうという動きがあります。背景には清流四万十川に匹敵する水質を持つ石見川の存在があるからです。
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石見川上流部にある行者湧水で小規模な栽培を行っています。そして、そのワサビの植え付けを主にお子さんに体験してもらおうというイベントが行われました。
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バス停から歩くこと40分程!河内長野の秘境「石見川」の入口にある行者湧水へ

とても気になった私は、イベント当日、行者湧水に行ってみることにしました。ミャクミャク詣でで満員の金剛山伏見峠口行きのバスに乗って小深バス停で下車。千早に向かう道ではなく、石見川方面の右側の道を歩いていきます。

さて、ワサビと河内長野の関係についておさらいすると、2026年6月から、河内長野市の「水資源活用プロジェクト第1弾」として、石見川流域の清らかな水環境を生かしたワサビの栽培プロジェクトが始まりました。
その理由は、水質環境基準の最高ランク「AA類型」に指定されている石見川の水を地域資源として活用し、河内長野の新たな名産づくりや地域振興につなげることを目指しているからです。

小深バス停から少し歩くと、上小深バス停があります。ここはかつて南海バスが石見川まで結んでいたルートですが、現在は地域住民を対象とした地域バスが走っていてそのバス停です。
なお、上小深バス停の次は石見川口バス停になり、行者湧水の前にバスは止まりません。南海バスがあったころから、行者湧水に行くためには上小深バス停で降りて歩く必要がありました。

しばらく歩くと湧水が流れているポイントがありました。画像のように行者湧水以外にも湧水が出ているところがあります。ところが、今回のイベントに関わっている知人の方がここで現れて、車で送っていただくことになりました。
日本遺産・葛城修験を開いた役小角(行者)伝説の残る人気の湧水

ということで、行者湧水直売所に到着しました。標高約400メートル地点にあり、40分かけて歩くつもりだったのでワープした気分ですね。
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「行者湧水」という名前は、修験道を開いたとされる役小角(えんのおづぬ/おづね=行者)にちなんで名付けられたものです。
河内長野市南部に広がる金剛・和泉山地は、古くから山岳修験の行場(日本遺産、葛城修験)として知られ、役小角にまつわる伝承も数多く残されています。

行者湧水にも、金剛山で修行する行者や修験者たちがこの水で力を得て、厳しい苦行を乗り越えたという言い伝えがあります。
そのように由緒のある行者湧水は、現在、直売所となっていて、500円の湧水管理費を支払えば制限なく水を汲めます。そのため、地域の人だけでなく遠方からも水を汲みに来る人に親しまれています。

車でワープしたおかげで、予定よりずいぶん早く到着しました。ちょうど設営の準備が行われています。

椅子には「有限会社 行者湧水」と記載されていましたが、現在、河内長野市役所の公式ホームページや観光協会の案内では、運営主体は「農事組合法人 行者湧水直売所」とされています。

こちらはカフェ・イオエテさんで、いつも美味しい隠岐蕎麦を頂いています。今回はワサビと合わせるための蕎麦を提供するために行者湧水直売所に来ました。

こちらが、6月からスタートしたワサビの栽培です。
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湧水を給水管(ホース)を経てワサビの槽に流しています。

ワサビで使っている水は、温泉に例えると完全な「かけ流し」とのこと。

この日の水温は12℃でした。真夏でも18℃くらいで、真冬でも凍結しないそうです。
緩くて和気あいあいとしたイベントに潜む名水とワサビの学び

15分前から受付が始まり、お子さんと親御さんが続々集まってきました。

さて、どこかで見たことのある顔だと思ったら、enのKENTOさんです。どういうことかと言えば、寺元の旧松中亭のen.undertempleさんでは様々なことを行っていますが、その中には農業もあります。
それがen farm(縁ファーム)さんで、石見川流域に農園があり、今回の水資源活用プロジェクトのワサビ栽培にも深くかかわっているからです。挨拶の時にKENTOさんは2年前に挑戦した時は失敗したため、今度はいろんな人の協力で再び始めたそうです。

また、密かにモックルもいました。この日は月2回のバス無料デーのためモックルバスが臨時便も出ている日でもありました。

縁ファームはそばの栽培もしているそうで、そばの葉と芽を自由に持ち帰れるようになっていました。

今回のイベントは、河内長野市自然資本活用課によるものです。

これまで自然資本活用課関係の題材で南河内ニュースで取材させていただいたのは、J-クレジット創出の4者連携協定や岩湧の森再生プロジェクトのクラファンなど、どちらかといえば硬派の印象が強かったのですが、今回は主にお子さん向けのイベントということもあり、雰囲気が少し違うものでした。
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会場には道端府議の姿もありました。少ししてから西野市長も来られました。

行者湧水の森本さんです。元々飛鳥時代からの歴史のある湧水はずっと集落の限られた場所があり車もそれほど止められませんでした。
しかし口コミで人気が高まって無秩序な駐車や渋滞が発生したことから、水源を守る必要や駐車スペースを確保する必要があるということで、30年前から有料制を導入しました。
その当時は道路の反対側にありましたが、20年前からは今の場所に移転して現在の販売所ができたそうで、1週間に150〜160人が水を汲みに来るそうです。

ここからクイズが始まりました。

森の役割がどれかということを当てるクイズです。①洪水を防ぐこと、②水を貯える、③水をキレイにする、この3つのどれが正解ということかを問います。
最近は森の乱開発が原因で①の要因に対する指摘(洪水などの発生)があります。しかし、②や③こそが行者湧水の存在でもあるわけで、どれを選ぶのは難しいですね。

それぞれどれが正しいかを手を上げて答えます。この答えは、なんと全部正解でした。

次がこちらです。どれもありそうですが、イベント募集のチラシに答えが書いてありました。つまりスペシャルクラスやSSランクではなかったということです。

ワサビの葉の形の質問です。この答えはすぐそばにありました。

クイズの担当が変わりました。

ここからは少し難し目に感じる内容です。ワサビが「ツーン」と辛い理由です。

答えは周りに雑草などの他の草が生えないように、つまり栄養の取り合いにならないための理由とのこと。ワサビの生存のための知恵だったわけです。
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しかし、まさかワサビも人間がその辛さを生魚やそばなどを食べる時に最適だと考えて利用するとは、想像もしていなかったでしょうね。

次はワサビの育て方です。②の大きくなる薬を使うと、違う意味で怖いですね。

ということで答えは水で育てることです。ちなみに、陸のワサビは実際に水で育てるワサビほど根の部分が大きくならないとのこと。そのため陸のワサビは葉や茎を収穫して加工用に使用することが多いそうです。

最後のクイズです。きれいな水は前提としても、温泉のような温かいのが良いのか冷たいのが良いのか一瞬迷いそうですね。

お子さんはもちろんのこと、親御さんも知らないような知識が学べるのは良いですね。

答えは冷たい方でした。つまり行者湧水のようなきれいで冷たい水が常に湧き出ているところだからこそ、ここでわさびの栽培を行おうというわけです。

この後はクイズではなく、すでにワサビ栽培を本格的に行っているところの紹介です。

全国のワサビの産地で、河内長野と同じ水ワサビの栽培で有名なところは、長野県の安曇野や静岡県の山奥、有東木です。

次に近畿(関西圏)での産地については豊岡市、南丹市、野迫川村、和歌山県印南町(いなみちょう)の真妻(まづま)などがあるそうですが、いずれも山奥で、都市部から2時間かかります。
そして大阪府にはワサビ生産が無いことから、河内長野が名乗りを挙げたわけで、そうなると都市部から1時間と、とても近くになります。これまでの産地より、よりフレッシュな状態で飲食店などに卸せるわけで、これはとても大きなメリットです。

ここで座学が終わって実践編ということで、まずは水の冷たさを体験します。
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湧水の冷たさとワサビ苗付けとワサビ擦り体験、そしてお得なガチャも

山の中から湧き出ている給水管の水を、お子さんが触ります。皆「冷たい」と大声をあげていました。

ここで西野市長が登場しました。

職員と同じ作業着を着た西野市長の挨拶です。

この後、道端府議からも挨拶がありました。
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あいさつの後、ふたりでいちばん初めにワサビの苗付けを行いました。

茎と根が付いた苗を、冷たくてきれいな水が常に流れる槽に差し込みます。楽しそうですね。

この後、参加したお子さんと親御さんが行います。

やり方の説明です。

石の底には水がたまっていてそこに根を差し込むわけです。

このように順番に体験していきます。

参加した皆さんが順番に行っていきました。

さて、苗付けを行っている横で、ガチャの準備が行われています。この後、ガチャの抽選があるからです。

また、どこかで見たことがあるかなと思ったら奥河内ラジオの代表である瀬沢さんです。ラジオの中継で関係者や参加者にインタビューをするために来られました。

さて、苗付けのあとは、生ワサビを実際にすって、蕎麦と一緒に食べようという試みです。

西野市長が試食をしていますが、実はこれは西野市長のSNS動画で解説するためです。

「せっかくの機会なので」ということで、今回は公開で行われました。
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天城山の豊かな清流と冷涼な気候の中で丹念に育てられた、極上の静岡県伊豆天城産 新鮮 生わさびです。
「世界農業遺産」にも登録された伝統的な栽培方法による本わさびは、チューブタイプとは一線を画す、爽やかな香りと奥深い甘み、そして上品な辛みが特徴。すりおろした瞬間に広がる芳醇な風味が、お刺身やお蕎麦、お肉料理などの味わいをワンランクもツーランクも引き上げてくれます。ご自宅用としてはもちろん、グルメな方への贈り物や特別な日の食卓を彩る逸品としてもおすすめです。すりたてならではの贅沢な美味しさを、ぜひご家庭でご堪能ください。
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思わず動画に撮影してしまいました。

美味しそうに召し上がっておられますが、イオエテさんの隠岐そばは本当に美味しいです。それを生ワサビと合わせるとどう変わるのか気になりますね。

さて、ラジオの番組が間もなく始まるということで、瀬沢さんがセッティングを行っています。

参加者は順番にそばを貰って食べていきます。

そして、ただソバを食べるだけでなく生ワサビを自分ですったうえで、ソバとわさびを一緒に頂こうということです。
ただ小さなお子さんがいるので、ワサビが辛いので食べられないという場合、ソバに入れずわさびをする体験だけはしてほしいという思いがあるわけです。

参加者は二グループに分かれ、もうひとグループはガチャに挑戦です。

鐘が鳴ったと思ったら特賞が当たったそうで、景品をもらっています。

それ以外にお菓子のつかみ取り、お子さんの頭がすっぽり入る紙袋の中にお菓子が詰まっています。

またシャベルでお菓子を掬い取るというのも。ものすごいお得なイベントですね。
こういうのを見てしまうと、この時代に子どもとして河内長野で過ごせなかったことが少し悔やまれてしまいます。

記念撮影です。広報紙に載るのでしょうか? 撮影シーンを撮影してみました。

さらに今回は湧水採水体験(500円)が参加費に含まれており、採水体験ができます。ということで採水場にいきましたが、そこは人気の行者湧水だったので、すでに一般の利用者がいました。イベントが終わってから順次行うことになりました。

さて、ワサビのほうに戻ると、ちょうどお子さんがワサビをすっていました。
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河内長野産のすりたてフレッシュな生わさびと合わせることで、麺の甘みや香りが一層引き立ち、自宅にいながら贅沢な味わいをご堪能いただけます。ご家族でのお食事や、お歳暮などのギフトとしても大変おすすめです!
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「このようにすると、もっとワサビがすれる」と大人がやり方を見せています。

こういう体験は意外に大人になっても覚えていたりします。お子さんにとっても良い経験だったのではないでしょうか?

しっかりとすられて生ワサビが出ています。

なお、私もご相伴に与りました。下に擦りたてワサビがあります。
肝心の味わいですが、隠岐蕎麦の魚や海苔、葱やゴマと合わせる味わいの旨さは何度も食べたことがあるので知っています。
そこに加わるのがワサビです。市販の練りワサビのような直接的な辛さではなく、口当たりがソフトで、徐々に出てくる生ワサビの風味と辛みが見事に調和がとれていました。

河内長野には、七望流の蕎麦博さんや達磨一門の麺坊万作さん、塩だけでも美味しい二八蕎麦の半田家さんなど、蕎麦の名店がいくつもありますが、それに河内長野産のワサビを合わせる日が早く来てほしいですね。
一連のイベントを動画にまとめました。
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コールマン ウォーカー33は、33Lの大容量と優れた収納力が魅力の頼れる撥水リュックです。身体への負担を軽減する構造を採用し、普段使いから防災用の持ち出し袋としても最適です。
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行者湧水のお得な販売所の作物や加工品、そして平日にはうどん屋さんも

最後に行者湧水さんの販売所を紹介しましょう。地元石見川の畑で採れた農産物が並んでいます。この季節は冬瓜やハヤトウリなどもありますね。

農産物以外にも紀州有田の醤油などの加工品も充実しています。また食べ物以外にも木材加工品や服なども販売していて、服(下着)が驚くほどの安さで販売されていました。

さて、以前は湧水を使ったドリップコーヒーの販売もあり、結構楽しみでしたが、今はそれは無くなりました。しかし、つい最近平日限定でうどんのキッチンカーが来るようになったそうです。
私が訪問した日は土曜日で、かつイオエテさんが来ていたので、うどんのキッチンカーは来ていません。またいつかうどんを食べに行こうかなと思います。

さて、奥河内ラジオの放送が始まったようです。瀬沢さんが自然資本活用課の職員さんにインタビューしています。この後は実際に参加したファミリーにもインタビューをされていました。

ということで今回のイベントをご紹介しました。ワサビの苗付けイベントというだけでなく、もっと中長期的な意味でワサビ栽培が次につながって欲しいと感じました。

河内長野の新しい名物になったら凄いことになりそうな予感を思いつつ行者湧水を後にしました。帰りは歩いて小深バス停まで向かいましたが、下りだったので行きより早く歩けました。

行者湧水直売所
住所:大阪府河内長野市石見川8−2
アクセス:小深バス停から徒歩30~40分
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大容量で車載やキャンプに便利な水タンクです。抗菌仕様と便利な蛇口付きで、アウトドアや防災時の備えに最適です。
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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。
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