【河内長野市】河内長野の地場産業はつまようじだけじゃない!あの大神社にも使用されているスダレを作る峯製簾所を見学しました

インタビュー記事

河内長野の地場産業といえば「つまようじ」が全国的にも有名ですが、実はもうひとつ、すごい地場産業があるのをご存じでしょうか?それが「すだれ(簾)」です。

先日、天野町にある「すだれ資料館」を訪問したのに続き、今回は実際のすだれ作りの現場である「峯製簾所」さんで見学をさせていただきました。


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ということで天野町にある峯製簾所に行ってきました。ここはすだれ資料館のような見学施設ではありません。今回は峯製簾所の峯社長から、特別なご厚意で取材させていただきました。

すだれ資料館の時にも話がありましたが、京都から職人が南河内に、あるいは逆に京都へ習いに行くなどして、南河内でスダレ産業が興ります。

峯さんの話では河内長野で、6,7軒はあったそうですが、竹をつぶすところから一貫して作っているところは河内長野で2軒あるくらいで、京都でも作っているところはほぼないそうです。


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理由は竹をつぶすとこころから作業するためには、相当な広い場所が必要だからとのこと。

峯さんによると、京都から11月から2月までに竹が来るそうですが、すぐに切る訳ではなく、しばらく乾燥させるそうです。理由は乾燥させないとスダレのひごに適さないからです。

乾燥させた竹はお盆以降から冬までに切ります。その竹をスダレづくりに利用しているとのこと。

まず竹の皮をむきます。今は機械もあり自動的に皮をむいてくれるそうですが、実際には手のほうが早く、剥き残しが少ないとのこと。それでも勝手に剥いてくれる機械はとても助かっているそうです。

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手で剥く際のコツは節の部分で少し緩める必要があるそうです。そんな峯さんは浪人中の19歳で3代目として家業を継いだとのこと。今は家族や親せきの方が従事しているそうです。

峯製簾所は峯さんのお祖父さんの代に創業しました。創業前にお祖父さんは井上スダレさんの工場長として働いていたのですが、スダレ制作の事業を分離するような形で独立しました。

(皮を削って割った竹は、一定期間乾燥させてから製品用に使います)

当時の井上スダレの会長と、峯さんのお祖父さんが同じ年ということで、意気投合していて、業界として盛り上げようという考えがあったそうです。

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割られて乾燥していた竹をいよいよスダレにするために、細かく縦割りを行います。

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非常に多くの屑が出るのが特徴で、エアコンを設置しようにも粉塵で根詰まりを起こしてすぐに故障してしまいます。そのため、この猛暑でも冷房もないきわめて暑い環境での作業となります。

代わりに工場内に扇風機が付いていましたが、扇風機にも竹の粉がしっかり付いているのがわかります。


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カットしていくとどうしてもスダレに適さないものも出来てしまいます。そのまま処分するのではなく、別のものに再利用するとのこと。

割る際に印をつけ、依頼に合わせてサイズを合わせます。節を合わせるのがポイントで、節の部分がスダレのデザインになります。

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こうしてスダレに適したひごができました。

ここからは黄色い水をつけて染めます。黄色はすぐに染まるそうですが、それ以外の色に染める場合は手間がかかるそうです。


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そして黄色く染まったひごを糸で編んでいきます。

一連の動きを動画にしました。

節の部分が見事にデザインになっているのがわかりますね。


(宗教団体さん向けの御簾づくり)

峯製簾所さんは、京都の業者さんや大手宗教団体さんなどに卸すほか、神宮と名前が付く超有名なところや大阪市内のある有名大社などで使う御簾(みす)なども作っているそうです。直接卸すことは稀で、大抵は複数の仲介業者を通じて卸しています。

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峯さんの後を継ぐ後継者は今のところはいないそうです。その件について、まだ構想中としながらも、お祖父さんが働いていた井上スダレさんに事業を返すことになるかもしれないということでした。


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ということで、峯製簾所さんを見学させていただきました。工房内では、厳選された竹の素材選びから始まり、繊細な技術で一本一本編み上げられていく工程を間近で見学することができました。

ここで作られるすだれは、全国的に有名な神社などにも納められているほど格式高く、職人のこだわりとプライドが凝縮されています。地元の歴史と技術の凄みを改めて実感する、大変有意義な見学となりました。 


(観光案内所モックルステーションの表示部分もスダレでできていいます)

峯製簾所

住所:大阪府河内長野市天野町824
アクセス:門前バス停から徒歩

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この記事を書いた人

奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。

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