【河内長野市】豆まき、恵方巻と違う天野山金剛寺星祭大法要・柴灯大護摩供。法螺貝と真言が鳴る迫力火祭り

河内長野の歴史

昨日は節分で今日は立春です。節分といえは「鬼は外、福は内」に代表される豆まき、成田山新勝寺などで、裃(かみしも)を着た有名人がが豆まきを行うニュースが流れます。また大きなイワシを食べたり、最近では関西の商売人が始めたとも言われている恵方巻きを食べたりする習慣が一般的です。



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しかし、本来節分は季節の変わり目のことを指すので、年に4回あリます。その中でも立春の前の節分は旧暦では正月節と呼ばれ、最も大切にされたそうです。そのためこの時に魔を祓い福を呼び込む様々な行事が行われるようになりました。したがって上記の定番のもの以外にも、このタイミングで様々な行事が行われます。

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(滝谷不動明王寺で行われた柴灯大護摩供)

例えば天野山金剛寺で節分の日に行われる星祭大法要・柴灯大護摩供(さいとうおおごまく)があります。これは、山伏(修験者)が屋外に設けた護摩壇を築き、柴(薪)を燃やして不動明王の知恵の炎で煩悩を焼き尽くします。その結果、運気向上や所願成就を祈念する伝統的な密教秘法です。星祭で個人の厄除け・運気開運を願い、柴灯大護摩供で天下国家の安泰や五穀豊穣を祈る、一年で最も重要な修験道の祈祷行事とのこと。



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これは富田林の滝谷不動明王寺で年に2回行われている春季大祭、秋季大祭とほぼ同じものです。さらに修験道は神道要素と仏教要素が融合した独自の物なので、以前、喜志の宮こと美具久留御魂神社(みぐくるみたまじんじゃ)で、類似する行事が行われているのを見たことがあります。

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ということで昨日、天野山金剛寺へ。一般的な節分のイメージとは違う、修験道に由来する独特な節分の様子を紹介しましょう。到着した時、ちょうど修験者(山伏)の皆さんと、僧の皆さんが金堂に向かって歩いていました。

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この日は火を使う行事、お祭りなので、地元の消防車と消防団も待機していました。



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中に入りましょう。

境内では、すでに設営が終わっていました。

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金堂の前で修験者の皆さんが待機しています。金堂の中で僧の皆さんによる星祭大法要が行われていると思われます。



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修験者の皆さんは、金堂の前で待機しています。

さて、手前の設営会場の前では檀家の方々と思われる人たちがお揃いの法被姿で待機しています。

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そして甘酒の振る舞いが行われていましたので

ご相伴に与りました。寒い冬に温かい甘酒は身に沁みます。

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甘酒をいただいた後、金堂に行くと境内の奥から僧の皆さんの読経、また大きな音や声が聞こえます。以前滝谷不動明王寺の時に見たのですが、大声で「○○番」といって、お経の書物を高く上げて最初から最後までアコーディオンのように開いて、600巻すべてを読誦したのと同じ功徳があるという「大般若経転読付大護摩供法要」を行っていたのかもしれません。



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一段高いところからの撮影です。

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この日は特別な行事なので普段は、内陣と外陣の境を建具で閉じているため、特別公開の時以外は見えなくなっている国宝三尊像が姿を現していました。撮影はしていませんが、金堂での儀式が終わってから手を合わせました。

金堂での儀式が終わり、結界が張られた設営の場に僧の皆さんと修験者の皆さんが移動しました。

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動画を撮影しました。



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そして金堂などがある方に向かい般若心境を唱えます。

せっかくなのでこちらも動画に

僧の皆さんが着席されました。

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ここからは、修験者の皆さん主導ににより、柴灯大護摩供が始まりました。

護摩木が、並べられています。

ここで修験者の皆さん同士で問答が行われます。滝谷不動尊の時も拝見しました。設定として他所から来た人たちに対して本物の修験者かどうかをチェックするという問答です。修験道の開祖・役行者のことについての詳細や本尊のことをはじめ、修験者が着用している服装の意味についての問答を行っていました。周りで見ている一般の人たちに対する修験道の説明という役目があるようです。



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こうして本物と認められて、結界の中に入っていきました。

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ここから、火をつけるまで幾つかの儀式が行われます。

4方向などへ弓を引き矢を放ちます。

すると飛んだ矢を手にした人がいました。矢は縁起物になるようです。

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こうして矢を放つ儀式が終わりました。



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このあたりをダイジェストで動画にしました。

その次に行われたのは、

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刀や斧を使っての儀式です。掛け声をあげて悪いものを切っているようです。



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そしていよいよ

松明に火がつけられました。点火です。



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その瞬間を動画に撮影しました。

少し長めの動画もあります。



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本当にすごい煙です。荒々しい煙はあたかも大きな龍が天に昇っているように見えます。

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静止画以上に動画にするとその勢いがわかります。

すごい煙が立ち込めますが、これは良い煙で、人間の欲望ともいえる煩悩を払いのけるものです。煩悩が払いのけられることで不動明王に願い事がとどけられ、身体が清められ、災いが去って福が得られる意味があると、太子町の南林寺住職が元日に説明してくださいました。

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ここで僧の皆さんは一足先に退席されました。後は修験者の皆さんだけで行われます。



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煙だけだったものから火柱が姿を見せました。

ものすごい火柱が立ち上がり、今度はフェニックスのようなものが姿を見せたようです。おかげで寒さを感じません。修験者の皆さんは水をかけながら火の勢いをコントロールしています。

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護摩木を入れる前の儀式を動画にしました。

そして護摩木を火の中に

入れていきます。



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護摩木をすべて入れ終えると一応今年の行事が終わったということですが、

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この後はとんど焼きのように昨年の札や矢など、燃やせるものを焼いていきました。

そして最後にこちらの福豆をいただきました。これをいただけるのが節分らしいですね。

ということで、まだ火がついて煙は出ていますが、天野山金剛寺を後にしました。

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さて、もうひとつの河内長野の有名寺院の観心寺は梅林がありこれからが見頃ですが、天野山金剛寺に梅は?と思ったら少しだけあり咲き始めていました。

しかし、天野山金剛寺といえば枝垂れ桜です。こちらはまだまだ先のようですね。



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そんな枝垂れ桜が綺麗に花をつけるであろうタイミングで、天野山金剛寺の講堂で関西城郭サミット2026in烏帽子形城が行われます。3月29日13時からで定員が80名です。興味のある方は申し込んでみては如何でしょう。

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(現在、屋根が付いた鎮守橋<恵之橋>が取り外されていました)

ということで、天野山金剛寺の節分行事を紹介しました。修験者による法螺貝や真言が境内に鳴り響く中で、行われた火祭り。一般的な節分のイメージと異なるので「これが節分?」と感じたかもしれません。しかし、ローカルな地域には、全国的なイメージとは異なる独自の節分があるということを、今回の記事を通じて多くの人の知る機会になれば幸いです。



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天野山金剛寺

住所:大阪府河内長野市天野町996
アクセス:天野山バス停下車すぐ



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この記事を書いた人

奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。

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