高向のふるさと歴史学習館では、「いただきます!みんなの給食ものがたり」を開催中です。本当は7月18日から夏休みの親子を対象とした企画だったのですが、不覚にも訪問が遅れたのは、私がこの夏の猛暑に圧倒されて動きが鈍くなってしまったからです。しかし、23日までなので、まだ2週間あります。まだ行けていない人のためにも、どのような展示なのか紹介しましょう。
いつもと違った展示物

ふるさと歴史学習館と言えば、通常は中世の遺跡などの歴史ものの企画展示が多いのですが、今回のテーマはほんとうに意外性がありました。それは「学校給食」の歴史だからです。
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(6月下旬撮影)
背景には、今年12月の完成を目指している新しい給食センターの存在があると考えられます。実際に給食にも歴史があるわけですから、面白い試みであることは間違いないですね。

ということで企画展の前に来ました。出遅れてしまったので、その分じっくりと拝見していきましょう。

給食の模型です。こういうのは昭和の喫茶店などで見たサンプルを思い出します。

参考までに、これは昨年の万博マレーシアパビリオンでの食べ物紹介ですが、ここでも同じような模型を使っています。写真と違い、偽者感は出ますが、立体的でわかりやすいですね。
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昭和の学校給食の定番である「アルマイト食器」のプレートや汁椀のセットです。ご家庭の食卓でレトロな給食の雰囲気を忠実に再現でき、ノスタルジックな気分に浸りながら食事を楽しむことができます。
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さて、スタンプラリーもあります。全部のスタンプを押すと記念品がもらえます。

このような台紙にスタンプを集めるわけですね。

スタンプの横には給食クイズなるものがあります。

めくると答えがわかるので、クイズ自体はそれほど難しいものではありません。学びにはつながります。

とりあえず押してみました。ご飯をイメージしているのでしょうか?

ちなみに展示物は基本的に撮影できますが、ひとつだけ撮影不可なものがあるので注意しましょう。
給食の歴史

ということでじっくりと見ていきましょう。

給食の歴史そのものは130年以上前とのことです。お弁当を持ってこれない子供のために始めたそうです。
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懐かしの学校給食のメニューやその歴史を自宅で再現できるレシピ本です。
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詳しい年表があります。明治時代に始まった給食は、大正から総和初期に広がるも、戦争で食べるものが無くなり中止されます。
戦後に海外からの支援で給食がスタートし、河内長野では昭和24年から3年間給食が行われたけれど、食糧事情がよくなった理由で廃止になったとのこと。今の給食とは考え方そのものが違ったわけですね。

昭和26年4月のパンとミルクの給食です。ミルクはスープのように提供されています。この中に牛乳ではなく「ミルク」と書いていますが、これは当時の日本の給食としてよく利用されていた脱脂粉乳を湯で溶いた「ミルク」の可能性が高いです。
戦後すぐの栄養補給として使われ、保存がきき、たんぱく質やカルシウムを補えるため採用されたそうです。

昭和30年代から40年代にかけてはお弁当の時代ということで、当時の弁当箱が紹介されていました。

やがて山の中に宅地が多く造成され人口が増えたことで、給食を提供する必要性が出てきます。

こうして給食センターを昭和59年に設置して、小学校での給食が復活しました。
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新しい給食センターの設立など、地元・河内長野の「食」や「温かい給食」に繋がる本格的な調理器具です。学校給食の現場でも大切にされてきた「温かいものをみんなで囲む」という温もりを、家庭での丁寧な食育や日常の料理に取り入れるアイテムとしてマッチします。
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昭和60年の給食です。今では高級品だった鯨肉が多かった時代の再現です。画像上に少しう写っているのは瓶の牛乳です。

河内長野市が誕生してからの大まかな給食事業の流れが紹介されています。

パックの牛乳の底に「アタリ」があるというのが児童の間で流行っていたそうです。これは個人的な経験として、バナナが1本ずつ支給されたときに、シールが付いているのがあたりというのがありました。

令和時代の給食です。教科書メニュー給食というのを実施しているのですね。単なる食事としてではなく、他の授業の教科書からヒントを得て一体化しているのは素敵な教育だと思います。

献立表も展示していました。
給食センターについての紹介

そして、この展示を行った根拠と言えるのが、まもなく完成する新しい給食センターです。小学校に加えて中学校にも安定した給食を届けることができます。

2027年から中学校給食が始まります。河内長野市の話ではないので書きますが、個人的な話として「給食はまずいものを無理やり押し込んで牛乳で流し込んだ」という思い出があります。
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中学校で給食というのは少し?と感じましたが、恐らく今はそういう物とは違うのでしょう。
“探す”から“届く”へ 開かなくても、ちゃんと毎日届く安心感。気づけば届いている、あなた専用の情報便、the Letter

給食の配送の紹介です。給食センターで作られた給食が、トラックに乗って各学校に届けられるまでの内容でした。

(画像は天見小学校)
以前、奇しくも天見小学校の前を通った時に、給食センターからのトラックが小学校に入っていく様子が見られました。

こちらは給食センターで実際に利用されていた容器が展示されています。リアルに「千代田」のシールや「養護」の文字、さらに上にマジックで消されているあたりのリアリティさが良いですね。
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給食の作り方の説明です。大量に作るので食品工場のようですね。なんと早朝7時から皮をむく工程からスタートするそうです。

その続き、朝の9時から調理して1時間後の10時に食缶に分けて詰めてしまうという結構タイトなスケジュールですね。11時にトラックが動いて12時25分までには学校に届けていないといけませんから、ほんとうに大変なことです。

スタンプラリーのふたつ目です。中学校の給食も始まると、さらに多くの人数の食事を一度に作らないといけませんね。
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ふたつめのスタンプを押しました。

これは実際に混ぜる体験ができるもので、その様子を撮影するコーナーです。
給食と年間行事との関係

さて、こちらのコーナーは、実に興味深いです。

河内長野版歳時記プロジェクトと関係する企画で、給食のなかにも季節やそれに関する行事を取り上げようというものです。
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懐かしの学校給食のメニューやその歴史を自宅で再現できるレシピ本です。
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QRコードから電子版の絵本も読めます。きたあいりさんがイラストを描いた絵本で、ログイン無しで読めるとのこと。

絵本の一部も展示してあります。

具体的なメニューです。5月の端午にはチマキが付いています。

3月は上巳(じょうし)とありますが、これは桃の節句(ひな祭り)のことです。

給食クイズ3です。三つめは緑のスタンプでした。
これからの給食について

給食センターが新しくなるだけではなく、食器も変わるとのこと。
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最後のスタンプもこちらでした。

こうして「全部揃いました」と思っていました。

今後についてのまとめもあります。「食べることを学ぶ」機会にということも考えています。
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昭和の学校給食の定番である「アルマイト食器」のプレートや汁椀のセットです。ご家庭の食卓でレトロな給食の雰囲気を忠実に再現でき、ノスタルジックな気分に浸りながら食事を楽しむことができます。
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みらいの給食へということで、新しい給食センターの予想図が紹介されています。

さらに理想の給食を創造するコーナーも紹介されています。中学生が希望している寿司などは確かに良さそうですが、予算的に厳しそうですね。
受付に行くのを忘れずに

実は5つ目のスタンプがあり、それは展示をすべて見終わった後の受付で、押してもらえる仕組みです。
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最後は牛乳の所に牛のマークがついて完成です。

すべてのスタンプが集まったら4つの中からシールがもらえます。この時はおにぎりのシールを選びました。

「食べさせてね」という表現は微妙かもしれませんが、アンケートに答えるとガチャに挑戦できます。最近はノバティながのにも現れたガチャに挑戦。

こちらが出てきたカプセルです開けてみると
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何とこちらもおにぎりでした。おにぎりが好きなのでちょうどよかったです。
おまけ:入口では綿の木がみられます

おまけ情報です。ふるさと歴史学習館の前に植えられているものです。2種類あり、ひとつは藍(あい)です。

もうひとつはザクロかなと実を触ると硬いです。何でしょうか?
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その正体は綿でした。

採集するとふるさと歴史学習館の中に集められます。これは河内木綿の紹介コーナーです。

そして綿から糸をという流れです。ちょうど今のタイミングで綿が出来上がる様子が見られるので、ふるさと歴史学習館に来た際には確認してみてはいかがでしょう。

ふるさと歴史学習館(いただきます!みんなの給食ものがたり)
日時:7月18日~9月23日(9:00~17:00)
住所:大阪府河内長野市高向2230-5
TEL:0721-64-1560
開館時間:9:00~17:00
定休日:月曜日
アクセス:道の駅奥河内くろまろの郷バス停から徒歩8分、下高向バス停から徒歩15分
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この記事を書いた人
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大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。
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