【河内長野市】寺ケ池が正解で寺ヶ池は間違い?確認すると/4年半を振り返り南河内が元気になることを願い

河内長野のおでかけ・散歩記事

私が河内長野の地域担当になったのは2021年9月16日からなのですが、最初の記事は寺ケ池公園でした。理由は、いちばん身近な公園だったので最初はそこから始めようと思ったのです。



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(最初の記事で取り上げた『陽の華』)

さて、そんな寺ケ池公園を定期的に、季節ごとに咲く花の様子やイルミネーションなどのイベントをここで取り上げてきたのですが、つい最近まで知らなかったことがありました。それは「寺ヶ池」ではなく「寺ケ池」と、「ケ」つまり大きな方だったということでした。ずっと小さな方「ヶ」だと思い込んでいたので驚きました。

(寺ケ池公園と大きな「ケ」を使用)

改めて調べてみると、河内長野市や大阪府の公式では「寺ケ池」となっているのに対して、地図やウイキペディアなどでは「寺ヶ池」になっていました。とても気になった私はどっちがどっちなのか確認してみることにしました。

そもそも「ヶ」とは?「ケ」との使い分け、どっちが正しいの?

まず「ヶ」について調べてみると、本来は漢字の「箇(個)」の略字です。例えば3つの場所を示す場合、「三箇所」、「三ヶ所」 、「三か所」、「三カ所」の表記があり、基本的にはどれも同じです。それぞれの違いを調べると「箇」が最も正式で、法令や公用文書で使われ、「ヶ」「箇」の略字で一般的ですが、公用文書などでは推奨されないとのこと。「か」は新聞、放送、教科書で推奨されるひらがな表記で、「カ」 カタカナを使った表記は新聞や一部のビジネス文書で登場するそうです。



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(東京の千鳥ヶ淵、交差点は千鳥ケ淵と大きな「ケ」を使用)

そして数を意味しない場合でも「ヶ」を使う場合があり、千鳥ヶ淵、市ヶ谷、関ヶ原などの事例があります。ところがこれらも寺ケ池のように、公式には小さな「ヶ」ではなく大きな「ケ」を使っていました。画像の「千鳥ケ淵交差点」や市ケ谷駅(外部リンク)関ケ原(外部リンク)も「ケ」を使っています。

さらに、全国的な事例として以下の理由で、「ケ」と「ヶ」の表記ふれ(同じ意味・内容の言葉なのに、異なる表記が混在した状態)が起きることが多いそうで、地域によっては「ケ」だったり「ヶ」だったりと混在していることが多いそうです。

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  • 登記・地図作成時の判断
  • フォントや印刷の都合
  • 戦後の表記整理

とはいえ、私は河内長野固有の理由があるのかもしれないと思いました。ここで寺ケ池をおさらいすると、江戸時代初期1633年から1649年までの16年をかけてつくられたため池で、河内国錦部郡上原村(現在の河内長野市上原町付近)の中村與次兵衛(なかむらよじべえ:中村与次兵衛)という庄屋さんが中心となって築造したとあります。

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そして公園は1957年から都市計画が決定。市営プール、野球場、庭球場が先行して完成した後、1995年から遊歩道の整備を開始し、1999年に完成したそうです。また同時に1969年に池の改築工事が完成しています。



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(北堤にある古い石碑の表記は?)

そこでこの中村與次兵衛の時代から「寺ケ池」だったのか、後世のある時期からそういう決め事だったのか、あるいは公園を整備する際に小さな「ヶ」ではなく大きな「ケ」と定めたのかということを確認しようと、初めは旧知の市文化財系の職員の方に聞いてみました。歴史が関係するとすれば最も詳しいと思ったからです。

(昭和15年竣工の記念碑には小さな「ヶ」を使用している)

しかしその職員さんによれば、地名のことを定めているルールがあったように記憶しているものの、それは文化財関係とは直接的な接点が薄いといいます。代わりに図書館のレファレンスで対応してもらった方が正確な回答が出るだろうとのこと。

図書館のレファレンス(外部リンク)と言っても一瞬何のことかわからなかったのですが、調べるとこれは調査相談というもので、図書館利用者がある事柄で「調べたい」と思っている相談や疑問に対して、図書館員(司書)の方が資料や情報源を見つけて紹介してくれるというサービスでした。

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(1999年12月に建立された寺ケ池築堤三百五十周年記念碑では?)

これは河内長野に限らず、図書館にはあるもののようです。初めてですが利用しました。本などを借りる時に使う図書カードの番号が必要ですが、Eメールレファレンスに入力するだけなので簡単です。



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(大きな「ケ」を使っています)

「3月中に間に合うか?」と思っていましたが、2日で回答が来ました。初めて使いましたがとても便利なので、調べ物をしている人にはお勧めです。では回答を順次引用しましょう。

(小さい「ヶ」に見えるが大きな「ケ」かもしれない)

寺ケ池は河内長野市が管理する池ではない(寺ケ池地区水利組合が管理しています)関係で、市が表記を統一しているわけではありません。寺ケ池地区水利組合が「寺ケ池」と大きい‘ケ’で表記していることから、世界かんがい施設遺産の登録も「寺ケ池」となっています。

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(改築記念碑には小さな「ヶ」を使っているように見える)

公園は河内長野市が関係していますが、公園の元となる池については市ではなく寺ケ池地区水利組合管理しているため、水利地区が「ケ」を使っていること関係しているのではということでした。とはいえ市が統一しているわけではないとのこと。



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そういうことから、2021年11月に登録された世界かんがい施設遺産の際にも「寺ケ池」と大きな「ケ」を使って申請したそうです。

国が国語表記について出す以前からこの池の表記は混在しており(絵図では小さい‘ヶ’表記ですが古文書では大きい‘ケ’の表記になっている、など)、当館所蔵の市史関係資料でも両方の表記がされています。そのため、どちらが正しいということではない、というのが実際のところです。

とうわけで、全国一般的な「表記ゆれ」のようなものが寺ケ池でもあるようです。絵図では小さい「ヶ」なのに古文書では「ケ」になるなど、表記が分かれているので、どっちが正しいということではないという回答でした。

(水利組合が管理している寺ケ池水路からは水が池に流れていました)

ということで、「寺ケ池」、「寺ヶ池」どちらでも良いのですが、管理している水利組合が「ケ」を使っていること。さらに世界かんがい施設遺産でも「ケ」になっていることから、「寺ケ池」のほうが良いのではと考えられます。

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(地車130周年記念里帰り曳行を来週和歌山県橋本市で行う「松ケ丘」も大きな「ケ」)

ちなみに、河内長野市内の町名一覧表(外部リンク)を見ると、旭ケ丘、北貴望ケ丘、桐ケ丘、楠ケ丘、自由ケ丘、松ケ丘中町、松ケ丘西町、松ケ丘東町、緑ケ丘北町、緑ケ丘中町、緑ケ丘南町、南ケ丘、南貴望ケ丘と、基本的にはすべて「ケ」を使用。神ガ丘だけ例外的に「ガ」を使用しているものの、小さな「ヶ」を使用していないことがわかります。



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(富田林の寺池公園)

参考までの余談ですが、河内長野の北側、南海金剛駅にも同じ名前の寺ヶ池(寺池)があります。この池は大阪狭山市と富田林市にまたがっている池です。

富田林側は「寺池」で寺池公園、寺池台という住宅地が池の周りにありますが、大阪狭山市の水利組合の説明では「寺ヶ池」と小さな「ヶ」を使っていました。

4年半を振り返り南河内が元気になることを願いながら、3月末に寺ケ池公園を歩きました

3月の最終日曜日に寺ケ池公園を歩きながら今見ごろの花を確認しましたら、さっそく山茱萸(サンシュユ)の花が咲いているのを見つけました。

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さてイベントが頻繁に行われる四季の広場に行くと

訪問した日は「ワンとかニャンとか雑貨村」が行われていました。

ミモザやキッズフリマの出店者募集などの案内があります。



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そして気になったのがこちら、4月25日、26日にHappyわんLifeが行われます。30ものお店が出る大掛かりなイベントです。

そして、驚いたことに、上田町の総菜屋さん「うたこ」さんも出るようです。これは楽しみですね。

季節の花のほうに戻りましょう。

桜もぼちぼち歩き始めましたが

それ以上にユキヤナギが見頃です。

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ユキヤナギは、管理事務所や四季の広場の奥にあるのと、寺ケ池北堤でも咲いていました。



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さらに歩いて行きましょう。

水路からの水が流れていますので、寺ケ池の水も随分溜まっています。

タンポポです。春ですねえ

そして弁天山広場も、この4年半の間に新しくなったこともあり、利用者が増えているような気がします。



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北堤が見えるあたりまで来ました。

亀が泳いでいます。冬場は冬眠していた亀が泳ぎ始めたということは、春が来たことを示しています。

大きな鯉も健在です。えさを求めてこっちに向かってきました。

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さて、3月31日の今日まで、1658本もの記事を書きましたが、すでに告知もある通りYahoo!ニュースエキスパートの地域は本日をもって終了となります。4年半もの間様々な記事を書いていきましたが、その中で今でも特に印象強く残っている記事を3本、最後にご紹介します。

今は産業用地化のために無くなった赤峰市民広場のキャンプ場宿泊体験
(2022年7月26日)



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高倉町珈琲が関西初出店に河内長野を指名。すかいらーく創業者会長にインタビュー
(2024年3月19日)

地域の念願が遂に叶った!天見紀見トンネル開通の様子
(2024年6月3日)

ということで、この記事をもってYahoo!エキスパート地域、河内長野市担当の記事としてはおしまいです。「いつも見ています」「掲載後の反響が大きかった」という声を本当に多くの人から聞くことができましたので、それを励みに開始から1日も休むことなく記事を提供し続けることができました。いつもご覧いただいた皆様には感謝申し上げます。ありがとうございました。



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なお、Yahoo!の記事は今日で終わりますが、奥河内から情報発信は「南河内が元気になる記事を」という思いから「南河内ニュース」という形で、地域の情報発信は引き続きこちらで行う予定です。

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寺ケ池

住所:大阪府河内長野市小山田町
アクセス:市民グランド前、千代田台町、赤峰バス停下車



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この記事を書いた人

奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。

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