自分が人生をかけてきたことが評価され、表彰されるのはとても嬉しいことです。それも国からの表彰となればなおさらではないでしょうか。本日2月6日に文部科学省が主催する社会教育功労者表彰が行われます。以下の功績があった個人を文部科学省がたたえる制度で、昭和59年度から実施されています。
・地域で社会教育活動を推進するため多年にわたり社会教育の振興に功労のあった者
・全国的見地から多年にわたり社会教育関係の団体活動に精励し社会教育の振興に功労のあった者
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(今年度大阪府では3名が表彰)
そして、今年度の受賞者が発表(外部リンク)されているのですが、この中の「(ア)地域における社会教育の振興に功労があった者」86名の中に河内長野在住者がいます。それは、上の画像52番目の大阪府社会教育委員会議委員の大谷裕美子さんです。
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大谷さんは美加の台在住で、定期的に行われる子ども店長イベントを通じて地域の人たちと集まりの機会を行っています。今回はご縁があって大谷さんに取材させていただくことになりました。
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なお今回は大谷さんのお話を後日伺っており、画像はその前に行われた子ども店長の駄菓子屋さんの様子を中心に紹介しています。
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大谷さんは元々堺に住んでいましたが、38年前、1988(昭和63)年に美加の台に引っ越しされたそうです。お子さんが幼稚園に入る前のことで、お子さんは男子2人ということでPTAでの活動をされていました。当初は面倒だなと大谷さんは思っていましたが、やっているうちにだんだんと楽しくなったそうで、それが後述する様々な役職を兼任することに繋がりました。

ここまでなら誰でも経験がありそうな話です。ではそんな大谷さんが、なぜ文科省の社会教育功労者表彰を受けるまでになったのでしょうか?大谷さんはお子さんが美加の台中学校に入ってからも中学校のPTAの役員を務めますが、市内全域を対象とした青少年指導員にもなっていました。
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そのころ、国からの方針で中学校区ごとに学校支援本部を設けることになりました。その流れで、当時の中学校の先生から大谷さんにコーディネーターの依頼がありました。
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これは当時の大阪府でも先進的な試みで、河内長野美加の台の町がコンパクトでやりやすかったこともあったそうです。大谷さんが自分の子以外の子どもとも接することが基本的に好きだということ、それを周りが見ていたことも選ばれたポイントだったようです。

当時、すでに大谷さんのお子さんは卒業されていたのですが、これは地域と学校をつなぐ役目(学校の応援団)ということもあったので、大谷さんがコーディネーターに選ばれたのでした。

その結果、大谷さんは地元以外でも忙しく活動をされることになりました。全国大会の声がかかり、200人の前で講演したこともありました。
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こうして大谷さんは様々な活動に従事します。2009年からは河内長野市社会教育委員と河内長野市公民館運営審議会委員の副議長(2023年からは議長)を務めているのをはじめ、2013年からは大阪府社会教育委員(放課後子ども食堂、子どもの居場所事業、青少年指導員、大阪府コーディネータ連絡会役員)です。また2018年からは生駒市社会教育委員議長として、家庭教育支援チーム「たけのこ」発足アドバイザーにも就任しています。
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さらに続きます。2021年からは奈良県社会教育委員、2023年からは生駒市総合計画作定員、生駒市総合計画審議会審議委員、2025年6月から四条畷市未来教育会議委員、10月からは千早赤阪村「未来の学校、地域、創生プランプロジェクト委員」となっていて、大谷さんは河内長野市内だけではなく、幅広く活躍の場を持っています。

このほかにもゆめ☆まなびネット代表を15年、民生委員・児童委員を13年、社団法人日本アンガーマネジメント協会認定ファシリテータ、さらにあの奥河内ラジオ審議会会長も務めています。
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(大谷さんの名刺に文部科学省の文字が)
本当にいろんな役職を歴任している大谷さんの中でも特筆すべきは、CSマイスターです。これは、文部科学省が推進しているコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)の推進員です。
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毎年人数は多少変動していますが、2025(令和7)年度は全国で30名(外部リンク)。それとは別に5名が名誉マイスターがいるのですが、全国の中でこれだけの人数ですから、とても少ないです。そして大阪府では2名なのですが、大谷さんのすぐ下の方も注目すべき方でした。

(左から2番目が大門教育長)
実は元富田林中学校・高等学校校長で、現、千早赤阪村教育長の大門和喜さんもCSマイスターで、大谷さんが推薦して選ばれたとのこと。全国に30人しかいない役職で、そのうちのふたりが奥河内地域にゆかりのある人だったのです。
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具体的には子どもたちの授業をサポートしながら、必要に応じて様々なことを提案していきます。学校の中に作ることで、学校と地域の代表が顔を会合わせて話し合いの場を設けるための手伝いも行います。要するに学校だけではなく地域も巻き込んだうえで子どもたちを育もうという取り組みです。
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さらに大谷さんは2018年からは和歌山県きのくにCSマイスターにもなりました。このほか2019年には「大阪府教育委員会教育功労者表彰(文化の日表彰)」の表彰歴もあります。それだけの業績を持っている人だからこそ、社会教育功労者表彰を受けられるわけですね。
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美加の台は子ども食堂ではなく子ども店長

さて、美加の台小学校の敷地内にある子ども教育支援センターでは、原則毎月第一土曜日の10時から12時に駄菓子屋を行っています。子どもが主体で行われるイベントで、店長は子どもです。大人は見守りが中心です。
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参加者は20人から多いときには40人くらいで、引きこもりがちの子も来てくれるそうです。ちなみに美加の台では「子ども食堂」ではなく、「子ども店長」としてイベントを行っています。
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そして、すでに店長職を気に入った子どもがいて、画像の彼は専属店長です。「子どもたちに自己肯定感を少しでも上げられたら」と大谷さん。大人は場面を作り、子どもが主役となることで、子どもの居場所を作るように努めています。

また地域の人の活躍の場が確保できるお手伝い出来ればといいます。例えば子どものプールの授業で監視する人の確保や「紐の結び方」がわからない子どもに地域でサポート。昔話を子どもに聞かせたりする人などです。

今後はこの4月に小学校が中学校と統合するということもあり、今の施設がどうなるかわからないとしたうえで、「それ次第で変わるかもしれない」といいつつも、「現状でできることはやっていきたい」と締めくくられました。

(2月7日と21日に美加の台在住者向けに行われるイベント)
美加の台では高齢者向けの移動支援も稼働しており、市が美加の台を盛り上げようとしている現状があるとはいえ、美加の台に住む人が主体的に頑張らないと本当の意味で町が活性化しません。
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大谷さんのような人の活躍がいかに大事なことか、取材を通じて改めて感じました。

ちなみに子ども店長の駄菓子屋さんは明日2月7日にも行われます。

河内長野市子ども教育支援センター
住所:大阪府河内長野市美加の台3丁目25-1(美加の台小学校内)
アクセス:美加の台小学校前バス停から徒歩2分
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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。



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