大阪唯一の村千早赤阪村だけの話ではありませんが、大字と呼ばれる古い村名から由来する地名が今も使用されていることがあります。
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(昨年の秋祭り)
秋祭りの地車では、森屋や水分などそれぞれのかつての村の地名で曳行が行われているので、どんな地名があったのかがよくわかります。画像は二河原辺(にがらべ:二河原邊)の地車です。
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二河原辺を地図で検索すると、赤で囲った地域が該当します。細長い地形で一部飛び地になっているところがありますが、飛び地は山の中です。
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そして、二河原辺の北の頂点部分を見ると意外な事実がわかりました!それは楠公誕生地が二河原辺の北端付近となっていて、あの道の駅ちはやあかさかの住所が二河原辺だという事実です。
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道の駅に隣接したところに駐車場があり、そこには楠公誕生地、その隣に郷土資料館がありますが、このあたりは二河原辺ではなく水分です。(郷土資料館の住所は水分266)
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またくすのきホールは一部が二河原辺に入っていますが、ホールそのものの住所は水分263となっています。つまり道の駅ちはやあかさかだけが二河原辺(二河原邊)7です。
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二河原辺という地名そのものの明確な由来は情報が出てこなかったのですが、ふたつの河原から来ている可能性があるようです。地形を見ると石川に流れる千早川の支流・水越川と足谷川の間に二河原辺があります。

二河原辺の南河内フルーツロード沿いを歩いていると、二河原辺橋という名前の橋があります。
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橋のたもとに「にがはらべばし」という名前の橋が架かっています。
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二河原辺橋の川の名前を確認すると、

桐山との境界線になっている足谷川であることが確認できます。ちなみに足谷川は、普通河川とのこと。
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すぐ近くに足谷川のさらに支流の一丁田川がありますが、こちらも普通河川です。普通河川を調べると一級河川・二級河川・準用河川でもない川のことで、河川法の適用を受けない川のことです。
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さて、南河内フルーツロードに架かる橋から川を見下ろしてみます。谷底をよく見るとようやく流れが確認できました。

二河原辺橋から道の駅に向かって歩いてみましょう。二河原辺にはどんな風景があるのか確認します。
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いきなり石碑を見つけましたが、その横に「59町石」という表記があります。
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これは金剛山赤阪古道沿いにあるものです。道の駅から二河原辺水分道(町石道)、桐山二河原辺道、足谷林道がそれぞれ紹介され、林道以外は金剛山の山頂に続いている道です。
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(建水分神社の入口に金剛山への道しるべがある)
そのなかで最初の二河原辺・水分道は元々建水分神社が起点で金剛山のお参り道として利用していたものを、2019年に令和の町石道として復元したそうです。
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スタート地点は、かつて道の駅ちはやあかさか近くにあった奉献塔前バス停(現在は廃止)とし、66町石として二河原辺橋を経由して最終的に金剛山頂につながっている道というわけです。
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つまり旧赤阪村側から金剛山に登る際、二河原辺を通るように登山道があるということですね。
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そのほかの二河原辺に関する歴史を確認しましょう。富田林市史(外部リンク)によると二河原辺は、平安時代初期に編集された和名類聚抄(わみょうるいじゅうしょう)に出てくる紺口(こんく/こむく)郷という説があります。その説では富田林の甘南備や龍泉に加えて二河原辺のあたりも含まれているそうです。
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また大阪府全志では、二河原辺村が水分村の南にあって、南東部の山の中には南北朝時代に楠木正成が設けたとされる二河原辺城跡や浄心寺塞跡があるとのこと。
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さらに江戸時代に書かれた河内国一国村高控帳によると、二河原辺村の石高が161石余で、そのうち152石余が幕府領、9石余が金剛山転法輪寺領との記録があるそうです。ちなみに1石はおよそ150kgです。明治の初めごろには幕府領ではなく常陸下館藩領との記録が残っています。

また富田林市史民権運動の高まり(外部リンク)によると、明治時代の自由民権運動の中では、二河原辺村の杉谷太郎という人物が政党立ち上げの発起人として関わっているという記録が残っています。
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その後二河原辺村は、1899(明治22)年、森屋村、水分村、桐山村、川野辺村と合併して赤阪村となり、1956(昭和31)年に千早村と合併して千早赤阪村になりました。
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さて、南河内フルーツロード上にあった二河原辺橋から15分ほどで道の駅ちはやあかさかに到着しました。

周りの施設が水分なのに道の駅だけが二河原辺という別の地名になっているという不思議な感じがしますが、二河原辺の道は心地よい散歩道でした。
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道の駅ちはやあかさかでは、コミュニティカフェBOBOBOの店主でもありアーティストの泉大氏の展覧会が道の駅の2階で今年の最終営業日(12月29日)まで開催中です。これは100均の商品を一から手作りでそっくりにコピーするという作品展示で、制作過程の冊子もあるとのこと。興味のある方はご覧になられてはいかがでしょう。料金は100円(税抜き)です。
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道の駅ちはやあかさか
住所:大阪府南河内郡千早赤阪村二河原邊7
営業時間:9:00~17:00
定休日:火曜日
アクセス:千早赤阪村役場前バス停から徒歩9分
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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。



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