アーカイブ記事ですが、今年も従来通り冬至の21日に午前10時から楠町の盛松寺で空海伝来の柚子みそ配布が数量限定行われます。
まもなく一年でいちばん夜の長い冬至ですね。今年はこの週末、21日土曜日です。冬至は世界中にあるもので、例えば北欧ではユールという古代ゲルマン民族やヴァイキングが行った冬至祭りがあります。キリスト教が伝わってからも、北欧ではクリスマスのことをユールと呼ぶそうです。
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また古代ローマ皇帝が信仰していたミトラ教の冬至祭は、1年でいちばん太陽が弱る日ということで、光の祭りが行われました。今の冬のイルミネーションにつながっています。そしてキリスト教がヨーロッパに広がると、それまで行われていた各地の冬至祭とイエス・キリストの誕生を祝うことが融合してクリスマスにつながったという説もあります。
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日本の場合、冬至の伝統的な風習として、かぼちゃを食べること、あるいは柚子湯に入るのが有名です。しかし、河内長野では柚子湯ではなく、冬至の頃に柚子みそを配る伝統を持つ寺院があります。
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それは楠町にある與通(与通:よつ)の大師こと盛松寺です。高野山真言宗の準別格本山で、夏は蓮の花も有名です。
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さらに今年は庫裏(くり)を改装して寺小屋として一般に開放するなど、精力的に活動しています。

しかし、盛松寺といえば柚子です。寺の境内には小さな柚子の模型が飾っていますが、これは柚子みくじです。柚子みくじのほかにも、柚子ローソクや柚子絵馬などがあるため、まるで柚子を祀っている、あるいは柚子が眷属(けんぞく:稲荷社のきつねのような存在)であるかのように柚子が存在感を放っています。
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これほどまでに盛松寺か柚子の存在感、こだわっている理由が、冬至のころに配られる柚子みそがあるからで、空海伝承に基づくものです。
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さて、2年前に一度柚子みそづくりの現場に行ったことがあります。これは一般公開しておらず、報道陣向けに公開しているもので、柚子みそを配る2日前の19日のお昼に寺の本堂で行われているものです。

年に一度食品工場のような光景が見られ、柚子の果実を包丁で木っ端みじんに叩き潰す音が本堂に響き渡ります。まるで楽器の演奏をしているかのような不思議な光景でした。
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そして注意しないといけないのは、柚子みそが配られるのは厳密には冬至ではなく、終い弘法の日であることです。毎年21日は弘法(空海)の日とされ、その最後が12月21日です。
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冬至は二十四節気のひとつとされ、1年間で太陽高度(太陽の位置)が最も低くなる時ですが、毎年微妙に時間帯が異なっております。12月21日になることが多いですが、22日が冬至になることもあります。ちなみに今年は2024年12月21日土曜日 18:19が冬至です。
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実は昨年、2023年の冬至は12月22日だったのですが、柚子みそは例年通り終い弘法の日に当たる21日に配られましたので、冬至の1日前の配布でした。今年は冬至が21日なのでばっちり冬至の朝に配られることになります。

では、なぜ盛松寺に柚子みそを配る習慣ができたのでしょう。それには、このお寺ができる前に、この地で起こったエピソードが由来しています。西高野街道と中高野街道の接続点にあるこの場所「與通」の地で、空海が修行に向かう途中で昼食をとるために休憩しました。
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すると、疫病で苦しんでいる人を空海が見かけたため、「冬至に柚子みそを作って食べたら疫病にならない」と地元の人に教え、柚子みその作り方を指導しました。
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つまり空海が指導した製法を現在まで伝えていることになり、1200年の歴史があります。そしておそらくは、そのような伝承の地だからこそ」、明確な創建年が不明ながらも、この地に盛松寺が建立された理由も頷けますし、柚子みそ作りが寺の創建当時からの伝統行事となったわけですね。
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さて、柚子みそづくりの2日後の21日の午前中に、その柚子みそが配られます。私は昨年柚子みそを求めて午前中に盛松寺を訪問しました。
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柚子みそが配られる前に少し待つ時間があり、本堂内で柚子茶を頂きました。
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寒い時の柚子茶は冷えた体を温めるのにはちょうどよかったです。さて実際に手に入れた柚子みそをあけてみると、柚子の香りを感じて、風呂吹き大根などいろんな料理に使えました。なお盛松寺さんによると、今年も21日の午前10時から数量限定(200個)で配布があります。
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柚子湯が定番の冬至ですが、空海直伝の製法で作られた柚子みそを求めて料理などに使って体も温めてみるのも良いです。盛松寺の柚子みそで、寒い冬を乗り切ってみてはいかがでしょう。
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仏日山 盛松寺(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市楠町西1211
柚子みそ配布日時:2024年12月21日10:00から
アクセス:南海千代田駅から徒歩10分
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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。



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