高向から日野、滝畑に向かう途中は山の中を道が続いていて、日野・滝畑コミュニティバスからもその様子が見られます。
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その中に「汐滝橋」というバス停があります。これは古保バス停と中日野バス停の間にあります。
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バス停の後ろ側に石碑があります。石碑との間にはフェンスがあり、石碑のすぐ前までは近づけません。ところでこの石碑は、この地域にとってとても重要な歴史の足跡が刻んでいることがわかりました。

バス停の横にある汐滝橋の「汐滝」について調べると、江戸時代後期に書かれた「河内名所図会」に記載があるそうで、それによると「潮滝」という字があてられています。
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「潮滝」は日野村の東にあるとし、「長さ20ほどの岩の間より潮が生ずる、山川秀麗にして風景愛する地なり」と書いてあるとのこと。
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実際に、汐滝橋のあたりは渓谷地帯。大きな岩が続き、石川の流れが激しく落下するため白い飛沫をあげており、これを潮(塩)と見立てたとのこと。また岩のすき間から水が湧き出している部分もあるらしく、そのようなことから「汐滝(潮滝)」という地名が付いたそうです。
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渓谷地となっている汐滝は今こそバスが通るほどの道がありますが、明治以前は石川の西岸沿いに細い道が高向から日野へ続いていました。しかし崖から落下する人も多く、事故が絶えない難所だったそうです。
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画像は汐滝橋の少し上流にある橋で旭ヶ丘に続いています。その周りの崖のようなところが石川西岸(画像右側)です。この画像の緑に覆われたところに細い道があって、高向と日野を結んでいたということらしいのですが、確かに「ここを歩け」と言われるとちょっと躊躇しますし、一歩間違えたら川に転落しそうです。

しかし、明治時代になると高向村の西定治郎村長が、「どうにかしなければ」と行政に働き掛けます。こうして新しい道を作るために山を削って工事が行われることになりました。そのことを記念したのがこちらの石碑で、「高向村難道碑」という名前がついています。
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石碑をフェンス越しに撮影しました。碑文には文字が刻まれております。調べてみると高向と日野の間にあった汐滝に新しい道を作るための難工事について書かれているそうです。
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碑文の冒頭部分には「高向村難道碑 河内国錦部郡高向至滝畑山路険悪民苦於文通運輸焉高向村村長西定治郎」と刻まれています。「当時の河内国錦部郡高向村から滝畑方面への山道が険しいために人々が苦しみ、物の輸送や手紙のやり取りに苦労していた」という意味が書かれています。

また今回の工事ではできるだけ費用を抑えたといったことも刻んでいて、山を切り開き、谷に橋を架けるなどを行い、地形に応じて無駄な労力を省いたとのこと。また、既存の道路と今回の工事でできた道とをつなげたそうです。
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そして工事の期間についても刻まれていて、1892(明治25)年4月から工事がスタートして、完成したのが1896(明治29)年3月と、4年かけて行われた工事だったそうです。
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最後のほうには「孫太郎」「善太郎」と刻んでいるのが確認でき、工事に関係している人々の名前だと想像できます。
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ということで明治時代の工事によってできた道が滝畑街道となり、それまでの悪路で転落の危険性があったところから安心して高向と日野の間を通れるようになったのです。
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今では車やバスが普通に走っていますが、昔の人の熱意と大変な工事によってそれができていたんだと改めて感じました。
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石碑の建っている場所も危険とあってフェンス越しにしか見ることができませんが、高向と日野との間にそのような歴史があったことを知る貴重な石碑です。忘れ去られないように伝えることの大切さを感じました。
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汐滝橋そばにある高向村難道碑
住所:大阪府河内長野市日野
アクセス:汐滝橋バス停下車すぐ
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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような唯一無二の文章執筆、情報を発信しています。

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