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【河内長野市】ハロウィン全開の寺ヶ池公園、毎週楽しいイベントの裏で、市民と考えるワークショップ実施中

今日10月31日はハロウィンです。もともとはアメリカなど欧米のお祭りの印象がありましたが、いつしか日本にも定着しましたね。

河内長野では寺ヶ池公園でもハロウィンモード全開です。顔出しパネルは、ハロウィン当日の1ヵ月以上前にイベントで作ったとのこと。

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こちらです。穴が空いているところに顔を入れて撮影すれば、簡単に仮装しているようになります。



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それだけではありません。寺ヶ池公園管理事務所の中に入ると、こちらもハロウィンモード全開です。

テーブルにも蜘蛛の巣をモチーフしたるクロスをかけるるだけで、ハロウィンモードになるから不思議です。

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さらに、クリスマスツリーにも不気味な顔を配置するだけでハロウィンモード!それは隣にある本来クリスマスのセットと思われる雪だるまですら、黒い帽子をかぶせるなど少しの工夫でそう見えてしまいます。

そんな寺ヶ池公園は、週末になれば毎週のようにイベントが行われます。11月8日と9日はオータムフェスが行われ、雑貨村やキッチンカーにキッズフリマが加わります。

さらに11月29・30日にはSKYわんにゃんマーケットが河内長野で初めて行われ、紅葉の季節にわんにゃんファーストのイベントが実施されます。

もちろん人だけでも楽しめる内容で、キッチンカーと+αのLiveステージが行われる見込みです。



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(画像は昨年の様子)

また間の11月16日には河内長野市商工祭 OneLoveFESTA2025(外部リンク)が行われる予定なので、ほぼ毎週のように、週末には寺ヶ池公園のメイン会場「四季の広場」で楽しいことが行われていることになります。

そんな中、直近では11月2日と3日に四季の広場「TRY」というイベントが行われます。ところがこれは単なるイベントではなく「社会実験」です。寺ヶ池公園は現在リニューアルに向けて準備が行われているのですが、それをみんなで作ろうというコンセプトのもとに行われる社会実験なのです。

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それに先立ち、寺ヶ池公園リニューアルに向けたワークショップが数回に分けて行われています。河内長野市唯一の総合公園である寺ヶ池公園を、行政だけでリニューアルをするのではなく、実際に利用する市民の意見をできるだけ取り入れようという試みです。

ワークショップを取材しました

この取り組みがとても気になった私は、10月18日に取材をさせていただくことにしました。ちなみに市の担当者の方よりワークショップ参加者の顔は写っても問題ないという確認をいただきました。ありがとうございます。



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テーブルを見ると四季の広場の地図が中央に置いてあります。

こちらには立体的な模型がありますね。

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最初に谷ノ上浩久成長戦略局長による挨拶がありました。このワークショップで出た内容は必ずリニューアルに生かしたいと言われました。

こちらは寺ヶ池公園の園内マップです。寺ヶ池公園をおさらいすると、江戸時代に中村輿次兵(よじべえ)という人が作った寺ヶ池の周囲を、1957年以降に総合公園として整備したものです。園内にはプールや野球場、庭球場などがあります。そして1999年に池を一周できる遊歩道の整備が完成したとのこと。

そんな寺ヶ池公園のメインの場所が、四季の広場です。冬のイルミネーションをはじめ寺ヶ池公園を使ったイベント行う場合は、基本的に四季の広場で行われます。

谷ノ上局長のあいさつの後、担当の方から具体的なワークショップについての説明がありました。

正面のプロジェクターで説明がありました。

寺ヶ池公園のリニューアル計画の策定は昨年度行われ、「きて、みて、あそんで、みんなが楽しむ寺ヶ池公園」を全体コンセプトにしました。



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そして、今年度は主にワークショップの場を用意し、そこで住民の意見を聞きながら、リニューアルの設計に反映させる段階です。

そしてワークショップのスケジュールです。取材時は2回目の実施で9月13日に最初のワークショップが行われました。そして序盤にもあるように3回目は社会実験として11月2日と3日に行われます。あと12月と1月のワークショップが決まっており、さらに来年度以降もワークショップや社会実験などを継続的に実施するとのこと。なので今回のワークショップの様子を見て興味があれば、以降のワークショップ参加を検討してみてはいかがでしょう。

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そして第一回目のワークショップについては市のHP外部リンク)で公開されたことが報告されました。

1回目は四季の広場をはじめ、公園の東側や西側についてもワークショップを通じて話し合いが行われました。

ここからが第2回目、つまり今回のワークショップのテーマで、四季の広場を取り上げます。実際に四季の広場を歩いた後、どうすればよいのかを考えたうえでプランを作るというものです。

参加者の皆さんは真剣な面持ちで説明を聞いています。

具体的なワークショップの流れの説明です。先ほども触れたように、まず現地を調査します。そして決められたグループで話し合いを行い、最後は全体に発表するという手順です。

今回は寺ヶ池公園の中でも四季の広場にスポットを当てます。実際に対象とする範囲が示されました。

最初に現地調査を行いますが、その際のお約束事です。特に公園を利用している方への配慮についてで、集団から離れないようにしてほしいとのこと。




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調査の後は四季の広場の未来を妄想します。四季の広場を想定する利用者になり切ったうえで、将来どうすれば四季の広場がより良いものになるのかを具体的に想像して記入していきます。

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机上での説明はここまでです。いよいよ実践がスタートします。

参加者が事務所から出ていきました。私もついていきます。

最初に向かったのは、四季の広場の入り口にあたる部分です。

ここはバス停のある道路に面したところで、いちょう並木が並んでいる場所でもあります。

引率担当がそれぞれの場所で説明しています。

次は、いよいよ四季の広場に向かいます。途中寺ヶ池水路に架かるフェリース橋を渡ります。

フェリース橋からの眺めです。普段何気なく通過するような場所ですが、今回は調査ということで、参加者の方々が互いにあれこれ話をしていました。

この日は恒例になりつつある雑貨村が行われている日でした。画像右側にあるステージのテントでミュージシャンの生演奏があり、その周りには雑貨を中心とした販売が行われています。そしてキッチンカーも来ていました。



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余談ですが雑貨村といえばこちらのパンダですね。

さて、参加者は四季の広場を歩いていきます。本来なら雑貨村で販売しているもののひとつも見たいところですが、今日は公園の調査と未来像を考える時なので、ぐっと我慢して次に向かいます。

そして橋のほうに引率されます。ここで私は驚いたのは、何度も寺ヶ池公園に来ているはずなのに、ここから先のエリアは意外に初めてだった点です。

まず四季の花壇ということで花が植えられています。

そのまま端まで行くと柵があり、先ほどフェリース橋の上から見えた谷の部分が見えます。

橋にあった遊歩道沿いを歩きます。寺ヶ池公園にこんな場所があったことを初めて知ったものとしては、「まだまだ知らないことが多い」と目から鱗が落ちる思いでした。



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ベンチもあるんですね。

「四季の広場から寺ヶ池が見えるスポットです」と教えていただきました。寺ヶ池公園と言いながら四季の広場から少し離れていて、池そのものが見えないので貴重なスポットでもあるとのこと。

その近くにはハーブや画像の花などが植えられています。端にありすぎるので気付いている人が少ない気がしました。

大人の参加者の中にはまるで仕事であるかのように、真剣にメモを取っている人がいました。

その一方で、子どもたちが地面に何かを描いています。何か「ひらめいたこと」があったのでしょうか?様々な世代の人が参加するワークショップなので、世代によっていろいろやり方が違うようです。

そして、これも知りませんでした。バードバスです。鳥が水を飲める場所ですね。

調査をしながら次のスポットに歩いていきます。

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四季の広場の外側を調査しているので、開けたところに出ると雑貨村の全体の様子が見られました。

さて、この場所は知っていたのですが、名前は初めて知りました。しょうぶ園などがあるアイリスの谷の途中にある岩の塊はロックガーデンという名前とのこと。

調査隊は別のスポットに向かいます。

ここは、高台になっています。下の斜面は春になると「ユキヤナギ」がきれいなところです。そして高台のために遠くの風景が見られます。



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たとえば、こちら正面に見えるのは金剛山のようです。寺ヶ池公園は岩湧山の借景が見られる印象が強いのですが、角度を変えると金剛山も見られるんですね。ちなみに寺ヶ池公園の借景も含まれた新河内長野八景二勝とは以下のスポットです。

  • 寺ヶ池公園の借景(景)
  • 滝畑ダムのオシドリ(景)
  • 観心寺の金堂(景)
  • 延命寺の紅葉山 (景)
  • 天野山金剛寺の秋月(景)
  • 岩湧山頂の花すすき (景)
  • 長野遊園の夜桜(景)
  • 烏帽子形城趾照葉樹林(景)
  • 天見郷の実南天 (勝)
  • 滝畑四十八滝(勝)

ということで実地調査はここまでで、事務所の会議室に戻ります。

休憩が終わり、次はグループでの話し合いが始まりました。

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4つのグループに分かれていて、世代も異なっているメンバー構成です。

大人がミーティングをしている間、お子さんが遊ぶスペースもありました。

いよいよ各々がメモを取り始めました。

皆さん真剣に書いています。先ほどまでの調査と自らの経験の思いを巡らせながら書いているようです。

書きながらそれぞれの思いを話し合います。

そのあとはそれぞれのテーブルに置いてある四季の広場にマーカーでメモをしていきます。



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近づいてみると、寺ヶ池公園で子どもが虫取りや木の実拾いができればと書いてあります。

また、四季の広場内を細かく印をつけ、エリアごとにメモ書きをしています。

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楽しそうにやっているのが良いですね。

また妄想シートにもいろいろチェックしているのがわかります。

こちらには小さな旗があり、カテゴリー(イベント、休憩、飲食、散歩・運動、遊び、その他)ごとに色分けがなされています。

このように立体地図に、カテゴリーごとに色分けされた旗を立てるようになっています。

ずいぶんと考えがまとまってきているようですね。

ここでグループごとの発表会が行われます。最初のAグループはお子さんが発表します。

Aグループは、「世界中の花のイベント開催や坂の上から段ボールで滑って遊べるようにしてほしい」、「水遊びなどができる場所」、「サッカーと自転車の練習ができる場所があれば」と提案しました。そして発表した内容を中央の模型に旗を立てていきます。

最終的にすべてのグループの提案内容が旗として、公園の模型に立てられていくわけです。

次はBグループです。小さなお子さんのいるお母さん(主婦)の方が発表していました。

提案内容は「長い滑り台の設置やせせらぎを活用して夏場に水を流せば親子で遊べる」「いちょう並木の通りの活用で、あの場所にキッチンカーがあればバスの車窓からもイベントを行っている様子が見えるのではないか」



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「噴水をやめて代わりにアイススケートができるようにしても楽しいのでは」などの意見が出されました。

次はCグループです。男女の大人が交互に発表しました。

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提案内容は「隣にある果樹園農家さんとの連携」ということで、「桃を使ったパフェなどのメニュー提案」、「イルミの時に屋外の椅子を用意する」

「人工芝を設置してお昼間にゴロゴロできるように」「水利組合と連携して池の水をくみ上げてロックガーデンから水を流してしょうぶ園まで流す」「上流付近では子どもが遊べるようにして下流はビオトープを作る」などを提案しました。

最後はDグループです。「子供が木の実などを取って遊べるように、カラフルな木を植える」「赤ちゃん連れでも散歩しやすい道、昼寝させやすい場所作り」

「管理事務所近くにカフェの設置」「寺ヶ池の周回ルートとは別に短いコースの設置」などを提案しました。

こうして作業をしたすべてのグループが旗に提案内容を書いて模型に刺しました。この提案を参考にリニューアルをどうするかを考えていくわけです。

こうして無事にワークショップが終わりました。

そして三回目に位置付けられているのが「四季の広場TRY!!!」です。2日間行われ、具体的には次のようなことを考えています。

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  • みんなの遊び場で年齢や性別、障がいの有無にかかわらずだれでも安心して遊べるインクルーシブ遊具を用意
  • ベンチやテーブルなどを休憩スペースを仮設して新しいくつろぎ方を体験できるひとやすみ広場
  • そして12月3日限定で体験ガーデンとして植栽体験ができます(市HPより先着申込制)

今回は、いろんな提案が行われ、それが生かされてリニューアルに向けて動いている寺ヶ池公園の取り組みを紹介しました。さまざまな提案がありましたが、特に帰り際に通って感じたことがあります。道路上のイチョウ並木の所にキッチンカーが並ぶようなイベントがあれば確かに楽しいかなという気がしました。

寺ヶ池公園 四季の広場

住所:大阪府河内長野市小山田町
アクセス:赤峰バス停下車徒歩1分



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この記事を書いた人

奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような情報を発信しています。

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