【河内長野市】千代田中学校と公民館とをつなぐ絆、11月2日に誰でも参加できる「ちよだコミケ!」を開催
河内長野には以下の公民館があります。
- 川上公民館
- 加賀田公民館
- 高向公民館
- 千代田公民館
- 三日市公民館
- 天見公民館
- 天野公民館
- 南花台公民館

この中で千代田公民館だけは「老寿やすらぎ千代田公民館」という愛称がついています。
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「老寿やすらぎ」とは、小山田町にある老寿やすらぎ病院(外部リンク)のことです。なぜこのような名称がついているのかといえば、ネーミングライツ(命名権)の契約が行われているからです。契約期間は2024年3月1日から5年間とのこと。詳細は愛称「老寿やすらぎ千代田公民館」がスタート(外部リンク)をご覧ください。

(千代田公民館は南海千代田駅から徒歩3分の所にある)
病院施設の固有名称とはいえ、公民館の名前に「老寿やすらぎ」と書いてあれば、事情を知らない一般の人にとっては高齢者が主に利用する施設と感じてしまうかもしれません。しかし、千代田公民館はその印象とは裏腹に若い世代、それも中学生がイベントを行うこともある場所なのです。
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(イラストは中学の生徒さんが描いた絵に色を付けたとのこと)
そのひとつが11月2日13:00~16:00の間、1階の多目的室で行われる「ちよだコミケ!」で、千代田中学生が主体的になって行われるイベントです。具体的には千代田中学生の生徒などの作家による自作の小説、漫画、イラストなどの作品展示やステージ発表が行われるとのこと。

(千代田駅から河内長野方面をみると画像のモニュメントがあり、その先に公民館があります)
なお、公民館担当の市職員の方の話によれば、本来「コミケ」という名称は、コミケット、コミックマーケットなども含めて、有限会社コミケットの登録商標もしくは商標(外部リンク)とのこと。知らずに準備をしていると実際に連絡があって、その旨の通達があったそうなのです。

ただ今回は市の公民館で市立中学生が行う無料イベントであり、作品の販売も行わなわず営利目的ではないなどの理由で、特別な配慮でイベントに「コミケ」名称を使うことの許諾を得たそうです。
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名称の経緯はともかく、中学生が新しい試みを公民館で行っているということにとても興味を持った私は、取材させていただくことにしました。ちなみに画像の右手に見える建物が千代田公民館です。

公民館に到着しました。駅からも近くとても便利がよいですね。
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右側の中学生が主体的に行うイベントです。
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正面左は千代田中学の校長先生、右は今回のイベントの担当の先生が座っています。

それに左側に市の公民館担当の市職員の方が座っていて、イベントまでの取り決めが行われていました。
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千代田中学校と公民館とを続く絆

ところで千代田中学校の生徒がなぜ千代田公民館で市職員も巻き込んでイベントを行うのでしょうか?きっかけは2023年3月19日に行われたKOUMINKANDAYでした。
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(画像提供:千代田公民館)
これは、公民館を若い人がもっと活用してほしいとの思いから誕生したイベントでした。大阪教育大学の学生さんが今回のイベントに協力してくれたとのことで、画像のようにアイデアを出し合って企画が練られ、同時に餃子作り教室なども行われました。

当初は主に高校生をターゲットに企画されたイベントで、当日は多くの若者が来てにぎやかなイベントになりました。
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本来は「自習室デザインワークショップ」に参加することで自分たち目線で楽しい自習室をと考えてみようという単発イベントでした。ところが、ここで千代田中学校の美術科の生徒(当時)が意外なことを言いました。「楽しかったから友達を呼んで続きをやりたい」と、申し出たのです。

(画像提供:河内長野市教育委員会事務局)
この申し出に大人たちは驚くものの「この意見は尊重しなければ」と、公民館も快く継続のワークショップを行うことに賛同しました。そして千代田中学の美術部の仲間が定期的に集まって、具体的な自習室のリニューアル作業がすすんだのです。
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自習室のデザインワークショップのアイデア出しを行い、「グリーンピースな学びの空間」というコンセプトで、自習室のリニューアルを行うことになりました。

そして2024年の2月に千代田中学の生徒の活動により自習室がリニューアルすることになりました。画像は当日のお披露目会の日を取材したものです。
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詳しくは過去の記事を見てほしいのですが、コンセプトを決めるところから実際に木材を使ってモノを作ったり、絵をかいて自習室の壁に飾ったりの作業を行った様子が動画で紹介されました。

そして中学生の活動を側面から支援・協力したのは大阪教育大学の松山鮎子先生のゼミ生で、無事にリニューアルできたのです。今回のプロジェクト「千代田公民館自習室デザインワークショップ」の目的は次の通りです。
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- 子どもが主役になっている
- 同年代の仲間ができる
- プロフェッショナルなカッコいい大人に出会える
- 気づきがある
- 体験がある

そして、モックルも様子を見に来ました。
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(画像提供:河内長野市教育委員会事務局)
自習室の外です。自習をしている時、少し疲れたのでふと窓から見える外の風景で癒されたり、再び学習意欲が湧いたりするような学びが進む仕掛けになっています。
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実際に作られた椅子にモックルが腰かけています。作業にかかわった生徒も満足そうでした。
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最後は公民館の館長から生徒や大学関係者に感謝状が手渡されました。ちなみにこのほかにもお茶会や陶芸会などにもかかわりがあり、それが縁で大阪暁光高校とのつながりもできたそうです。
先輩が築いた絆を後輩がつなぐ

このように公民館と中学生との絆は先輩が結びましたが、それを受けて後輩たちもその時とは違った形で公民館の活用、イベント行うことになったのです。
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取材時は10月17日で打ち合わせが始まって2回目の時でした。
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- ブース及びステージ発表・人数確認
- ブース配置・装飾
- SNS告知
などについて話し合いが行われました。

さて、今回のイベントは、もともとは千代田中学校内で同様のイベントを行っていたのです。その発展形として、公民館で行うことで中学生だけでなく幅広い年代の人に作品を見てほしいということで企画されました。
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(万博に登場したモックルが来る?)
ステージの出し物の一環として、当日はモックルを呼ぶ計画もあるようです。それも最近いろいろなところに登場しているアップデートした動きがなめらかなモックルが呼べたらとのこと。基本的に会話をしないモックルなので、そのほうがいろいろ動いてくれて楽しいのではという話が行われました。

また作者を本名にするかペンネームのどちらで紹介しようかという細かい内容も取り決めがなされ、ペンネームのほうがよいのではといった結論に達しました。
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また、次回以降の予定についても話が行われました。特にイベント開催が直前に迫る前々日の31日や前日の1日土曜日は搬入日なので、「打ち合わせを綿密に行いましょう」ということで、この日の打ち合わせは終わりました。
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ということで、ちよだコミケ!が11月2日(13:00~16:00)に開催されます。年齢は不問で申し込みも不要、どなたでも参加できます。もちろん無料で出入りも自由なので気軽に作品を見に行けます。

当日は千代田駅前のモリ工業さんで駅フェス千代田があるので、双方でチラシを交換し合って両方参加してもらえたらとのことでした。また西側の丘を上がった寺ヶ池公園では四季の広場TRY!が行われ、東側の坂を下った富田林の嬉ではかかしフェスが行われるなど、徒歩で回れる圏内にいくつものイベントがあります。
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(11月2日は千代田駅周辺にイベントが多くあります)
地図を見るとそちょうどほかのイベントの中心の位置にあるのが千代田公民館で行われるちよだコミケ!です。どのイベントに行くにしても、駅前にあるちよだコミケ!を行き帰りに覗いてみてはいかがでしょう。
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ちよだコミケ!(老寿やすらぎ千代田公民館)

住所:大阪府河内長野市木戸西町1-2-9
日時:11月2日(日)13:00~16:00
アクセス:南海千代田駅より徒歩3分
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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような情報を発信しています。