【河内長野市】え、すごすぎる!あの万博のウォーターパビリオンは河内長野市原町のIKKENさんが建設。
まもなく万博が閉幕して1ヶ月になり、万博ロスと呼ばれる現象もようやく落ち着いた感があります。

しかし、閉幕後の今だからこそわかったことがたくさんあります。いろんな人や企業が万博に関わった仕事内容を明かし始めている中、大変驚くべきことを小耳にはさみました。あるパビリオンの建設に、河内長野の企業さんが関わったというのです!
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こちらは水と空気のスペクタクルショー 「アオと夜の虹のパレード」です。予約しないと入れないパビリオンでもこれは外でやっているため、私は後ろから立ちながら拝見させて頂きました。
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さてパビリオンで映し出される映像を囲んでいるゲートがありますね。万博の象徴としていろんな画像で紹介されていたこのゲート、驚いたことに、あれを河内長野の企業さんが建設したというのです!

その企業の名はIKKENさんです。例えば河内長野駅近く七つ辻にあるこの建物の管理や

こちらの薬局の建物の管理にも関わっています。
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とても気になった私はIKKENさんに連絡を取り、取材をさせていただくことになりました。

IKKENさんの本社は原町、西高野街道と大阪外環状線が交わる交差点の所にあります。
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(画像提供:IKKENさん)
IKKENさんは2014年に設立した企業さんで「人と街を繋ぐ企業でありたい」というコンセプトのもと、建設事業部、不動産事業部、景観資材事業部という3つ事業を中心に行っています。建築業と宅建業の許可もあるため「土地の取得から建築まですべてできる」という強みを持っています。さらに労働者派遣事業と有料職業紹介事業にも携わっています。

(画像提供:IKKENさん)
工事実績では万博の水上ショーの他、堺市の松源高倉台店の新築、コーナン枚方伊加賀緑町店の内装、複数のスターバックスコーヒーの店舗工事、泉大津にあるシーバスパークGARB GREEN WALKの工事にも携わったそうです。
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地元河内長野では、道の駅奥河内くろまろの郷の駐車場屋根整備工事やカーコンビニクラブ河内長野中央店の工事も手がけています。
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(笠松稲荷神社の鳥居の新調工事もIKKENさんが手掛けた)
そして、意外なところで奈良の大神神社(三輪明神)、京都・ねねの道のインジェクト工事も行っています。ちなみにインジェクト工事とは、CAモルタルとよばれる衝撃吸収性と接着性に優れるアスファルト系材料を自然石と基盤舗装との間に使用して行われる舗装方法で、自然石と基板舗装が一体的に強化できるため、大型車が通行しても耐えられるそうです。
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(画像提供:IKKENさん)
このような多彩な事業に携わっているIKKENさん、石材業からスタートして、土木、建築と事業を拡げていったそうです。創業時が同業他社と比べて後発だったことに加え、「自分たちでいろんなことを手掛けたい」との思いから、河内長野市外にも幅広く仕事の受注を行っています。
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(画像提供:IKKENさん)
そんなIKKENさんの活躍があったからこそ、万博のパビリオンでの工事受注につながりました。これは元受けの会社さんから話があったからで、せっかくの機会ということで検討することになりました。すでに東京の設計事務所が出来上がりのイメージを示してくれており、それを見たときに「これはできる」と直感し、受注することになったそうです。

(画像提供:IKKENさん)
こうして昨年の7月に起工式が行われた後、9月ごろから本格的な工事が始まりました。
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(画像提供:IKKENさん)
万博エリアは4つに分かれていて、それぞれに元受けの大手企業さんがいます。そのエリア内で複数の企業さんが実際の工事に携わるわけですが、IKKENさんはウォータープラザ全体を手掛けたそうです。

(画像提供:IKKENさん)
画像のように鉄骨で胴体を作り、そこをパネルで覆っていくとのこと。そして横面は鏡のように映し出すようになっていて、水面と一体化させる狙いがあったそうです。

(画像提供:IKKENさん)
ショー自体はフランスのチームが企画設計したそうです。水を出す位置やタイミング、音響などについてはフランスの技師が現場に来て、細かい調整を行っていったそうです。

(画像提供:IKKENさん)
大まかな建造物は12月ごろに完成しましたが、細かい部分の工事は続き、開幕直前の3月ぎりぎりまでかかったとのこと。
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(画像提供:IKKENさん)
こうしてギネスブックが認定した世界最大の水上ショーの舞台が完成したのです。

(画像提供:IKKENさん)
この工事の中で最も大変だった点を伺うと、2本の柱と上の部分をつなげるときだったそうです。大きなオブジェですが、この接合は数ミリ単位の世界となり、何度も確認してずれがないか確認したそうです。

(画像提供:IKKENさん)
そして、横から見ると確かに鏡になっています。こうして無事に完成した時は、とにかくうれしかったそうですが、それは工事の完成時ではなく、実際に行われたショーを見た時だといいます。

(画像提供:IKKENさん)
開幕直後のときは仕事でショーを確認しましたが、閉幕前にプライベートで家族でショーを見学しました。「俺たちが手掛けた仕事だ」と、家族を前にして誇らしい気持ちになったそうです。
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また屋外という目に映りやすい場所、特にドローンショーの場所にも近いことから、予約せずとも外から見てくれる人も多かったのもうれしかったそうです。

(画像提供:IKKENさん)
こうして半年間来場者に夢を与えてくれたこのオブジェ。残念ではありますが、閉幕後は解体をする方向で話が進んでいるそうです。

一部が花の文化園に移設することが決まった通称「2億円トイレ」のように、「レガシー(遺産)」として残すことはできないであろうとのこと。
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ところが「全体は無理ですが、ごく一部なら手元にあります」と。本社から少しだけ離れた事務所に使用したパネルを保管しているそうなので、見せていただくことになりました。
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こちらは寺元に移転したヤナギウッドワークスさんが使っていた建物ですが、現在はIKKENさんがリノベーションして借りているそうです。

さて建物の中に入ると「PAS」と書いてあります。一体何でしょうか?

これは特定非営利法人PAS(外部リンク)さんです。IKKENさんを創業した池垣亮社長はもともと消防士だったことがご縁となり設立した団体です。主な事業内容は民間救急車を用意して、必要とされている方をサポートする活動を行っているとのこと。そして代表理事の角俊孝さんは、元河内長野市消防本部消防長だった方です。

「こちらです」とオブジェの側面についていたパネルの現物を見せていただきました。本当に鏡そのものですね。あまりにも鮮明に映ってしまうので、思わず撮影時の角度に気を使いました。
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IKKENさんは最後に「会社として地元河内長野を直接的に盛り上げるのも良いことだけど、それだけではなく外に対して仕事を受注することで企業能力を高めて力をつけることが、結果的に地元河内長野に還元できるのではとの思いがあります」と言われました。確かにその通りだと思いながら今回の取材を終えました。

河内長野は市として、様々な催しを万博の開催期間中に行いました。それだけではなく意外なところで万博に関わっている企業さんを知ることがでました。閉幕直前まで公表できなかったことが大きな理由だったのですが、ギネスブックにも記載されたショーの建設にかかわった企業さんがいるというのは、市民としてとてもうれしく誇りに思いました。
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株式会社IKKEN(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市原町1丁目18番3号
TEL:0721-50-0888
アクセス:河内長野市役所前バス停下車徒歩6分
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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような情報を発信しています。
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