【大阪狭山市】南海金剛駅から東方面が安くなる!ふたつのバスの乗り継ぎ実証実験の割引デジタルチケット
大阪狭山市は循環バスが充実していることもあり、周辺自治体と比べて公共交通での移動がとても便利!しかし、南海金剛駅から東側、例えば近鉄富田林駅やその先にある南河内郡に行くのは少し面倒です。

大阪狭山市内から循環バスに乗り、堺市の北野田駅まで出れば富田林駅前行きがあるので、いざとなったら北野田駅に出て富田林駅を目指す方法があります。ただ金剛駅から北野田駅まで行くのも少し面倒で別途運賃がかかります。それならば電車で河内長野駅に出て乗り換えるか、南海・近鉄ふたつのバス会社でバスを乗り継ぐほうが現実的です。

あるいは富田林市の金剛連絡所まで歩いて、そこからレインボーバスに乗るしかありませんが、レインボーバスは現状では本数がとても少なく、また坂道を金剛連絡所まで歩くのも面倒です。

そんな中、ひとつ実証実験が始まったという情報を得ました。それは金剛住宅地を経由して金剛駅と富田林駅を結ぶ、ふたつのバスの乗り継ぎが割引になるというものです。
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こちらに説明があります。ふたつのバス会社が運行する路線のうち金剛住宅地のいくつかのバス停が重なっています。重なっているバス停でバスを乗り継ぐと通常の方法でバスに乗るよりもお得に乗れるという内容です。

チケットの運賃は次の通りです。
- 大人 片道350円(中学生以上)
- 小児 片道180円(小学生)
- ※幼児<1歳以上〜小学校入学前まで>は同伴1名につき1名無料です(1歳未満の乳児は無料です)
- 障がい者 片道180円(身体障がい者手帳・療育手帳もしくはミライロIDをお持ちの方に適用します。精算時に乗務員にご提示ください)

実証実験なので来年の2月末までの期間限定のサービスです。さて、私はさっそくデジタルチケットを購入しました。デジタルチケットはいつ購入しても使用期限は実証実験の最終日まで有効なので、あらかじめ買っておき、必要になったら使用するという方法もできます。

バスのチケットは南海バスと近鉄バスの2枚あります。これはバスのチケットを使用すると30分で「使用済み」となってしまうシステムを導入しているため、それぞれのバス乗車時にチケットを使用する必要があります。
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さっそく使ってみようということで、大阪狭山市にある南海高野線金剛駅からバスに乗ってみました。

金剛駅の東口です。勘違いしそうですが、もう1度書くと、金剛駅は東口も大阪狭山市です。

金剛駅東口はバスのロータリーがありそこは大阪狭山市で、そこを出たところの細い水路を越えると富田林市になります。
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金剛駅から乗る場合は、「津々山・小金台回り」に乗ります。

こちらがバスの運行図で、中央センター前などいくつかのバス停が近鉄バスと重なっていてどこかのバス停で乗り換えが可能です。

バスがやってきました。バスの乗り方ですが、現金で支払うように整理券を取ります。そして降りる前に電子チケットの有効化(チケットを使用する)を選び、チケット画面が出たら降りるときにバスの運転手に見せます。
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金剛駅から中央センターまで行きます。別に重なっていればどこのバス停でもよいのですが、中央センターにはエコールロゼがあるため、次のバスが来るまでの時間次第で、エコールロゼでショッピングをすることも可能です。

バスに乗り、動き出してしばらくたったところで「チケットを使用する」を選びましょう。

同じように見える二種類のチケットがあります。南海バスと近鉄バスを間違えないようにしましょう。
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南海バスを使用するを選ぶと、次の使用中のチケット画面が出てきました。これはサークル状になっているところが常に動いていて、1周1秒の速度のため一周すると真ん中の残り使用時間が減っていくようになっています。そして降りるときにはこの画面を運転手に見せます。

先ほどの画面からひとつ戻すと、南海バスの使用開始時間と使用期限が出ています。30分間だけ有効というチケットです。そしてもうひとつ近鉄バスの使用期限も出るようになっており、南海バスを使用した日の23:59までとなっています。つまり南海でも近鉄でもどちらか片方のチケットを使用するにした時点で、もうひとつの会社のバスもその日中にチケットを使わなければなりません。

考え方によっては午前中に片方を使用し、中央センターでショッピングや食事などを堪能してから、午後に乗り換え先のバスに乗るということも可能です。

富田林の象徴、PLの塔が見えてきました。

中央センター前に到着です。画像の建物はエコールロゼです。
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ここで南海バスのチケットを見ると、使用開始から30分が経過したので「使用済み」になります。

近鉄のほうを見ると、使用期限が出ています。つまり南海バスを利用した時と同じ日の23:59までが使用期限です。

しばらく中央センター前で近鉄バスを待ちます。
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近鉄バスが入ってきました。

富田林駅前行です。

バスに乗り込みました。

中央センターからしばらくバスが走ると再びPLの塔が見えてきました。この辺りで近鉄バスのチケットを使用してみましょう。

このように近鉄バスのチケットも同じようにサークル内を1秒で1周しながら残り時間が減っていきます。まるで時限発火装置のようですね。
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ここでチケット表示から戻ると、このようになっています。南海バスは使用済みとなっており、近鉄バスは使用開始と有効期限を表示しています。

バスはPL病院、PL本庁前を過ぎていよいよ富田林駅前に向かいます。

遠くに山が見えます。真ん中に水越峠、右に金剛山、左に大和葛城山です。
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最後に通常の方法でバスに乗った場合の運賃や電車を使うなどほかの手段で乗るのと今回の割引とを比較しましょう。

通常のバス利用と比べて大人190円、小児が100円得します。ちなみに割引チケットの料金は北野田駅から富田林駅までのバス運賃と同じなので、金剛駅から北野田駅に移動するために別途運賃が発生することを考えるととてもお得な試みですね。

ということでバスは富田林駅に到着しました。

大阪狭山市の金剛駅から金剛住宅地を経由して富田林駅まで割引で行けるデジタルチケットをご紹介しました。2月28日までで実証実験なので、利用する人がいないとその後、実現しない試みです。積極的に利用してほしいと感じました。
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(2025年夏に復活したサバーファームに行くのにも便利です。ぶどう狩りは9月28日まで)
南海金剛駅東口
住所:大阪府大阪狭山市金剛1丁目1
アクセス:南海金剛駅下車すぐ
この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような情報を発信しています。
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