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【河内長野市】五穀豊穣をお祝い!2025秋祭り総まとめ。昼夜の地車、提灯行列に馬かけ、タイマツタテ

10月の前半、特にスポーツの日くらいまでの間、河内長野では地車をはじめ様々な秋祭りが行われます。

スポーツの日の午前中、河内長野全体の秋祭りが前日に終わったのを確認するかのように、多くの田んぼで稲刈りが始まっていました。河内長野には田園地帯が多いので、五穀豊穣をお祝いする秋祭りの雰囲気が今に残っています。

今回は私が実際に参加して取材した2025年の秋祭りをまとめました。振り返ってみましょう。



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提灯行列と湯立神事(蟹井神社)2025年10月4日

秋祭りの最初は10月4日の蟹井神社です。10月第1土日に秋祭りが行われ、日曜日が本宮ですが、宵宮に当たる土曜日に提灯行列が行われるので、それに行ってきました。

3つの地区から提灯を持って宮入りするという風習、以前聞いた話では、各地で行われていた村祭りが蟹井神社に残っているそうです。

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そして、大人用だけでなく子ども用の可愛い提灯もありました。

続いて湯立神事が行われます。宮司さんが勢いよく参列者にお湯をかけます。



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提灯行列を中心に動画にまとめました。

湯立神事が終わると、釜の中のお湯を参列者でいただきます。

こちらです。ありがたく頂戴いたしました。



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タイマツタテ(長野神社)2025年10月11日

次は河内長野駅近くにある長野神社のタイマツタテです。今年は大たいまつを作る様子を取材しました。

巨大な海苔巻きのようにして作られる大たいまつが画像のように完成しますが、10月11日の本番で、神事が行われた後、たいまつに火がつけられ燃やされます。

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10月11日当日に長野神社に行ってきました。今年は河内長野全体の秋祭りの日と重なっています。

ちょうど神事が始まったところでした。

途中から巫女さんによる舞いと湯立神事が行われました。

そして、神社本殿から火を提灯の中に入れて、

それをたいまつの上に点けることで大たいまつが炎に包まれます。



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この日は小雨模様の為、中々たいまつに火が付かなかったのですが、無事に火がつけられ白煙が出てきます。

上の笠の部分が焼け落ち、大たいまつが焼けていきます。どんどん勢い良く燃えていきました。

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この日は別件があるのでここで長野神社を後にしましたが、ほぼすべて燃えつくされます。

一連の流れを動画にまとめました。



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千代田駅前、昼の地車 2025年10月11日

11日の土曜日に千代田駅に来るとちょうど地車が集まっていて、踏切を渡っていく様子が見られました。

千代田駅の周りで、多くの人と地車が順番に登場します。

動画に撮りましたが、順番に地車の前方を下にしてくるくると回転する「ぶんまわし」が行われていました。

南河内の他の地域にあるような曳歌(だんじりカラオケ)もなく、主に太鼓と鉦(かね)と肉声の掛け声だけで行われていました。なお、旭日旗(きょくじつき)が見られますが、外務省(外部リンク)によると、特定の政治的な意味があるのではなく、自衛隊旗として法的に定められたものです。伝統的に大漁旗や出産・節句などで昔から掲げられていた「祝い」の旗という意味があるので、地車のような秋祭りで掲げられることが多いようです。



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さて、地車の彫り物にも注目しました。

ぶん回しの様子を動画に撮影した後半戦です。



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三日市駅町前、昼の地車 2025年10月12日

12日日曜日です。三日市町駅前に来ました。

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ちょうど奥河内ラジオさんの入る建物がある前で、三日市北部の地車がぶんまわしをしていました。

線路を挟んでフォレスト側に来てみると、ちょうど高野街道から三日市南部の地車が顔を出していました。河内長野の地車は住宅の多い駅前では基本的に拡声器による曳歌はないので、心地よい地車囃子の曳行が楽しめます。

さて、三日市町界隈の地車は、河内長野でも特徴的なのはやりまわしがあることです。



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岸和田の地車のように、一気に走りながら角をまがるやりまわし、河内長野の場合は十分な広さがあるところで、安全を確認しながら行われていました。

屋根の上で飛び跳ねる大工方の方とかもカッコよいのですが、

前方で走る子どもたちも凛々しい雰囲気でした。

やりまわしがはじまると、目の前を一気に駆け抜けていきました。

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動画のほうがわかりやすいと思いましたので、こちらも動画にまとめました。



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さて、上田町の某所に秋祭りの時だけ玄関の前に掲げられている江戸天明期の提灯があります。こちらを所有している個人の方とは河内長野市の教育委員会の方を通じて、インタビューさせていただきました。その模様は改めて後日記事にいたします。

河内長野駅前、夜の地車 2025年10月12日

毎年秋祭りで最もにぎやかなのが、河内長野駅前の夜の地車パレードです。こんなに河内長野に人がいたのかなと疑ってしまうほど多くの人が来ます。陸橋の上から主にぶんまわしを披露する各地車の様子を動画で撮影しました。

(長野、石坂、原の地車ぶんまわし)

さて地車について、特に南河内地域では「カラオケ地車」と呼ばれる曳歌の存在に対して否定的な考えを持っている人が一定数いる事実があります。ところがほかの南河内地域と比べて河内長野はこの曳歌を歌っている場面が本当に少ないのが特徴で、否定派の数もほかの自治体と比べて少ない傾向があるように感じます。

実は以前、秋祭りの最中にある町の担当者に直接聞いたことがあるのですが、河内長野でもかつては普通に曳歌を歌っていたそうです。しかし、ある時から地車の町同士で協定が行われ、河内長野や千代田などの駅前や住宅が密集している「町」での曳歌を行わないということになったそうです。そして田んぼや山しかないような人の少ない場所でのみ歌うことになっていると聞きました。

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(上原の地車ぶんまわし)

私はコロナ禍の最中に河内長野に引っ越しした関係で、コロナが落ち着いたころに復活した最初の秋祭りというタイミングで聞いた話でした。そのためこの方が言われる意味の重要性があまりわかっていなかったのです。しかし、年を追うごとに曳歌否定派の言い分などの意味がわかるにつれて「なるほど」とわかるようになりました。



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高度経済成長時代以降に開発された住宅地には地車がありませんが、そこにも地車が行きます。もちろん歌はありません。私が実際に見たある住宅地での事例ですが、2台ほどの地車が子どもに曳かせ太鼓や鉦を小さく音を鳴らす程度です。そのこともあり住宅地の人が「地車が来た」と楽しそうに見学している姿を多く見かけます。

(野作、古野のぶんまわし)

確かに完全には無くなっていませんが、町を中心に曳歌を歌うシーンがほとんどありません。その代わり河内長野の地車は「ぶんまわし」を行います。先ほども触れましたが三日市町系統の地車の中には「やりまわし」を導入しているところもあります。

また曳歌否定派は堂々と酒を飲んでいることに対しても非難の対象としています。河内長野の場合は頻繁にぶんまわし、あるいはやりまわしを行うためでしょうか?河内長野の地車で、堂々とお酒を飲んでいる場面をあまり見ることはないです。

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(西代、下西代の地車ぶんまわし)

酒を飲んで歌って曳行ではなく、ぶんまわしなどの技術を争っている節もあるので、他の南河内地域の地車との違いを感じます。



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このようにほかの自治体と比べて否定派が少ないということ。またぶんまわしだけでなく、やりまわしを導入する町があるなど「技」で勝負をしているという点も含めて河内長野の地車は評価できるのかなという気がします。

(汗成塾育成会の地車ぶんまわし)

動画は最後に登場した汗成塾育成会です。特定の町ではなく、青少年育成する事を目的とした団体で、秋祭り事業として地車のない新興住宅地に住んでいて秋祭りに参加できない若者を対象にして行われています。大仏のある極楽寺に地車小屋があり、他の町同様に参加しているとのこと。

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今年は汗成塾育成会がいちばんぶんまわしを長時間できていたと思います。それだけでなく、普通のぶんまわしとは逆、地車の後ろを下につけて前のほうを上にして回すという技を行っていました。一歩間違えれば落ちてしまいそうなのに、後でしっかりと抑えて行えるというのはとても凄いと感じました。

(最後に河内長野駅の西口ロータリーですべての地車がパレードしました)

また、今年は直接見ていないのですが、情報によれば小塩の地車は、単なるぶんまわしだけでなく、後梃子(うしろてこ:進行方向を調整する棒)を掴んで宙を舞うという大技を繰り広げたそうです。



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このように技を磨けば大酒飲んでる暇もありませんし、必要以上に歌うこともないということなのかと思いました。より多くの人が年に1度のお祭りを楽しめるようになったら良いですね。

馬かけ神事(住吉神社)2025年10月13日

最後は10月13日のスポーツの日に行われる住吉神社の馬かけ神事です。河内長野のほかの地域ではお祭りが終わりましたが、住吉神社のある小山田だけはこの日まで秋祭りです。

お祭りの詳細は馬かけ神事の記事を参考にしてほしいのですが、同じ方法で今年も行われました。

最初に白い馬と駆けていきます。



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そのあといろんな馬が走っていきます。大体3・40分くらいで無事に神事が終わりました。

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厳密には17日金曜日に伊勢大神楽の総舞が住吉神社で行われますが、河内長野独自ではないので、河内長野の秋祭りとしてはこれで一応終わりなのかなと思います。



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馬かけ神事についても動画でまとめました。

ということで、今年実際に見学した河内長野のお祭りをまとめてみました。地車が多いものの、それ以外の河内長野独自の神事やお祭りも楽しめました。秋祭りが終わって今年の稲刈りも無事に進むと、秋が深まっていき、今年もあっという間に終わっていくような気がします。

河内長野駅西口ロータリー

住所:大阪府河内長野市本町
アクセス:南海・近鉄河内長野駅すぐ



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この記事を書いた人

奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような情報を発信しています。

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