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【南河内郡河南町】醤油無しTKGが衝撃的旨さ!健康鶏が産む絶品の高級卵は平飼い40年のタナカファーム

「これが無いと生きて行けない」は少々大袈裟かも知れませんが、鶏の卵は栄養価も高くいろんな調理法ができることから、アレルギーなどの問題がない限り、家庭で必要な食材として5本の指に入る様な気がします。

ゆで卵、目玉焼き、だし巻きなどあらゆる食べ方が出来る卵ですが、その中でも炊き立てご飯に生卵を乗せていただく、TKG(卵かけご飯)は、別格の様な気がします。例えば今年の夏に1年以上ぶりに復活した富田林のサバーファームさん。新しく誕生したレストランは、地元で生産される複数の高級卵を味わえるTKG専門店となりました。

TKGは、卵とごはんの上に醤油をかけて食べるのが一般的で、サバーファームのレストランでも卵がけご飯にかける醤油を、味の異なる3種類から選べるようになっていました。

しかし河内長野のくろまろの郷にある、あすかてくるでさんで販売している高級卵「喜味の鶏子(きみのとりこ)」は、なんと醤油無しでTKGを食べることを勧めているのです。

喜味の鶏子は6個入840円で販売されていましたので、1個あたり140円です。最近物価が高騰していて、卵の値段も高めになってきてはいますが、それでも10個入り250円前後で販売しています。それだと1個25円程度となり、いかに喜味の鶏子が高級卵であることがわかります。



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贅沢をしてしまいましたが、さっそく家でTKGをいただきました。そしてお勧めのとおり、醤油なしです。サバーファームさんを含め、良い卵の多くは少しオレンジ色っぽい黄身が多い中、喜味の鶏子は淡い黄色でした。

そしてそのまま味わってみると、確かに黄身にほのかな塩味があり、醤油がなくても美味しいです。むしろ一般的なTKGを食べるときに醤油をかけすぎていることが多いのかなという気がしてきました。つまり、それだけ卵よりも醤油の味のほうが強くなっていたようなのです。醤油なしで卵とご飯だけで頂くと、醤油がない分味が薄めにはなるものの、卵本来の味わいがしっかりと感じられて、とても美味しくいただけたのです。

喜味の鶏子のパッケージを見ると、餌へのこだわりが凄いことがわかります。つまり、とてもグルメな鶏が産んだ卵だったのです。

喜味の鶏子を生産しているのは、河南町にあるタナカファームさんです。場所は上河内地区の山奥で、千早赤阪村との境近くの山の中にあります。最寄りのバス停から1時間弱歩いて向かいました。



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大阪府道200号上河内富田林線から分かれた一本道の先に、タナカファームさんがあります。経営している田中成久さんによると、ここは先祖代々受け継いだ場所(土地)なのだそうです。

「ここまでするつもりはなかったが、気が付いたらそうなっていた」と笑う田中さん。元々は段々畑になっていた土地を、養鶏場として少しずつ作り替えていったそうです。

田中さんの本業は現在は養鶏業ですが、かつては消防士でした。24歳の時に結婚しました。そして子どもが生まれた時に、自分の子どもに健康的なものを食べさせてあげたいと考えました。その背景として、アレルギーになっている子どもが多いことが気になったのです。そのため、子どもが誕生した25歳の時から鶏を飼い始めました。



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そしてだんだん鶏の数が増えていったことから、気が付けば平飼い一筋で40年もの間、事業を続けています。

タナカファームさんの特徴は、なんといっても餌です。まず 一般的な養鶏場のように大きなタンクを使って自動で餌をあげるスタイルではありません。そして餌の原料は国産の物で、しかもはっきりした産地の餌だけを使います。それにプラスして、無農薬のものを中心に使うように考えています。例えば麦は冬に栽培することもあり農薬を使わなくても育ちやすいので、そういう取り組みを行っている業者さんにお願いしているそうです。

(敷地内の土地で栽培したかぼちゃを餌に利用)

そしてさらにすごいのは、原料を冷蔵倉庫で保管していること。これは保存効果に加えて害虫除けの意味があります。コストがかかっても内容を重視しているので、当然卵の原価も高くなり販売価格も市販品の5倍の価格になってしまいますが、その値段の意味を理解してくれるお客さまが買ってくれているとのこと。



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トウモロコシも国産(北海道)のものを使用しています。



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(おからはもちろん人間が普通に食べられます)

餌に使う食材は、すべて人が食べても美味しいものを選ぶのが基準。京都の豆腐屋さんからおからを取り寄せてもいます。

実際に私は、その場で田中さんの勧めるままにおからとわかめを味見しましたが、両方ともびっくりするほど美味しかったのです。こんな餌を食べている鶏の卵が特別な味であるのは当然であると思いました。卵の殻を丈夫にするために必要なカルシウムは、宇和島産のアコヤ貝を粉にして配合しているそうです。

「急な坂ですが近道です」ということで養鶏場に降りていきます。途中2匹の番犬がいてかなりの勢いで吠えてきました。獣が鶏に近づかないようにするためだそうです。



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彼らの存在が養鶏場の鶏たちを守ってくれているんですね。

養鶏場の前に来ました。

さて驚いたことに、別の養鶏場の時に感じた独特の臭い匂いがここではまったく感じられません。餌が良いからだという田中さん。さらに糞を取り出してくれたのですが、近づいても生臭さがありません。



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体に良いグルメなものを食べてしっかり運動している健康な鶏は、糞まで臭くないんだととても驚きました。

現在鶏は1,500羽前後、多い時には、2,000羽近くいます。雛は毎月100匹程度を業者から仕入れていて、仕入れたタイミングで場所分けがなされています。田中さんによれば、ひなを仕入れる理由として、ワクチン処置などの証明をとるのが大変なこともあるので、あえて専門の業者に任せているそうです。

鶏は大きくなりすぎないように心がけ、やがて肉に加工します。業者に任せて加工された肉は地鶏としての価値があります。例えば羽曳野市のフラワーさんなどの飲食店に卸しているそうです。



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田中さんは富田林の洋菓子店YAMAOさんの会長と同じ年ということもあり、YAMAOさんとの付き合いが古く、プリンで卵を使ってくれているとのこと。そのほか、ポアール帝塚山本店さんにも卸していて、バニラを使わなくても臭みのない卵だと好評です。

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ちなみに奥で卵を産むようになっていて、ベルトコンベアーで集荷場に運ばれます。

床はもみがらを敷いていて糞をしても臭くなく、何もせずとも自然に発酵していくそうで、特に掃除などを行っていないそうです。



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もちろん健康管理と衛生管理はしっかり行っており、サルモネラ菌などの対策は定期的に行って安全であることを確認しています。

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鶏はあえてアメリカ原産の品種を使っています。その理由はおとなしくて扱いやすいのと卵の形がよいことが挙げられます。

白い鶏がオスで茶色い鶏がメスで、圧倒的にメスの数が多いです。タナカファームさんは有精卵を扱っているそうです。



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ここで興味深い話を伺いました。「それは仕事をしない(卵を生まない)メスはいじめられる」といいます。「彼らの中でも役目を理解しているのかなぁ」という田中さん。

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ちょうど目の前を一羽の鶏が餌を食べ始めました。

せっかくなので動画を撮りました。

場所柄もあり、山の湧き水を引いてきて鶏に与えています。もちろん人が飲める水で、私も実際に味見させていただきましたが、とてもまろやかで美味しかったです。



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気が付いたら多くの鶏が集まって餌を食べていました。この時はケンカやいじめもなく、みんな仲良く餌を食べていたのでほっと胸をなでおろしました。

(ベルトコンベアーで運ばれてくる卵を隣で集荷)

基本は田中さんご夫妻で働いていますが、お手伝いの人たちのアルバイトグループLINEがあり、集荷を交代でしてくれています。

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LINEグループ内で自主的にシフトを組んで、手伝ってくれているそうです。



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田中さんが「食べてみますか?」と、その場で産みたての卵を特別に頂くことができました。

殻を割ったところで、口から息を吸い込むようにして卵を味わいました。この時に驚いたのは、何も味をつけていないのにほのかに塩味を感じたこと!それは餌のワカメの影響とのことで、醤油なしでTKGが旨く食べられるポイントだったのです。

タナカファームさんの卵が購入できるのは、あすかてくるで(河内長野道の駅くろまろの郷、羽曳野道の駅しらとり)、千早赤阪村の道の駅ちはやです。

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田中さんには40歳代の息子さんがいて今は外で働いているそうです。田中さんは「将来継いでくれると思いますが、まだ元気なので体が動くうちは頑張りたい」とのことでした。

ということで、タナカファームさんを取材しました。こだわりのある美味しい餌で、グルメな健康鶏が産み落とす卵は塩味があり、TKGで醤油をかけずに味わえる程の旨さです。



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(釜揚げうどんにしてもおいしいです)

ただ1個あたりの卵の料金が高いので普段使いには難しいかもしれませんが、無性にTKGが食べたくなったり、卵を味わいたいときのプチ贅沢のタイミングで食べてみてはいかがでしょう。

タナカファーム(外部リンク)

住所:大阪府南河内郡河南町上河内110
アクセス:近鉄富田林駅からバス 河内バス停から徒歩40分程度



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この記事を書いた人

奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような情報を発信しています。

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