【河内長野市】今日はモックルの誕生日♪今日で何歳?ブロッコリー頭の真実は?いろんな疑問に迫ってみた(2022年10月3日 アーカイブ記事)
※アーカイブ記事なので情報は掲載当時のものです
恐らくですが、河内長野市民で知らない人を探す方が大変だと思われるのが、市のシンボルキャラクター「モックル」ですね。

(だんじりと一緒に行進するモックルコミュニティバス)
市内には赤いモックルコミュニティバスが走り、またモックルコインというものが市内では流通しています。私も市内各地を歩くと、いろんなところで遭遇するので、すっかり顔なじみです。

しかし意外に知らないのは、モックルの誕生日ではないでしょうか?そうなんです。今日、10月3日がモックルの誕生日だったのです。そこで改めてモックルについておさらいすることにしました。
市の担当者の方に会ってお話を伺うと、いくつかの疑問の謎が解けました。さらにモックルに撮影を依頼し、寺ヶ池まで来てもらいました。

(モックルのポーズにはそれぞれ意味があるようです。河内長野市のページより引用)
モックルは1997(平成9)年10月3日に生まれました。誕生のきっかけは、市のホームパージによると「市の資源を見つめ直し、価値を創造していくため、市民と市のより良い関係づくりを役割として誕生」ということ。なので、今年は25歳になるんですね。
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そしてモックルの名前の由来ですが「木=モク」と「輪・仲間=サークル」との造語。モクモクと広がる市の未来、あふれる元気を表現しているそうです。

モックルの性格は次のように挙げられています。
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1:いつも笑顔で愛きょういっぱい
2:陽気で元気はつらつ
3:心優しく、あふれる思いやり
4:好奇心旺盛で創造力豊か
5:花や木と大の仲良し

(モックルコイン、現在はスマホアプリのみ)
見た目のデザインは、市の木である「くすのき」と、市域の7割を占める「緑(山)」をモチーフにしているそうです。
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(モックルの頭はブロッコリー!)
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しかしモックルは、最近では「ブロッコリー」の化身であるかのようなイメージでとられられるようになりました。その理由は、頭の緑の部分がブロッコリーに似ているからです。
とはいえ、河内長野はブロッコリーの名産地ではありませんね。歩いていてもそんな畑を見たこともないです。余談ですが、日本のブロッコリーの生産地は次のようになっています。
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1位北海道 16.4%
2位愛知県 11.4%
3位埼玉県 10.8%

つまり河内長野はおろか、大阪府や関西地域とは無縁の農産物であることがわかります。全国にはいろんなキャラクターがいますが、隣の和歌山県橋本市は柿の名産ということで、柿をおかっぱヘアーにしたキャラクター「はしぼう(外部リンク)」がいますね。
自治体のキャラクターはその地域の特産物を擬人化したものが多いです。モックルも河内長野の林業が想像できる「木」を使っていますが、木よりも頭のブロッコリーがどうしても目立ちます。これはいったいどういうことなのでしょうか?

(ゆるキャラの代表格? ふなっしー)
ヒントはモックルが誕生したころは、まだ世の中に「ゆるキャラ」という存在が認知されなかったころだったのです。ゆるキャラは漫画家でエッセイストであるみうらじゅん氏が2000年ごろにはじめて考案したそうす。
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こうしてゆるキャラがいろんな自治体に広まることになり、立体の着ぐるみが必要になりました。ところがモックルは2次元のイラストとして創作されていたために、3次元を想定していなかったのです。

(2次元のモックルの頭からはブロッコリーが連想できない?)
とはいえ作る必要に迫られ、こうしてできた3次元のモックルの頭があたかもブロッコリーのように見えてしまったというのが市の担当者の方から聞いた真相です。
ちなみに2010年代に開催されていたゆるキャラグランプリにはモックルも何度か参戦しましたが、残念ながら1000位以下の成績だったそうです。

グランプリでいちばんを狙う自治体が、それ用に新しいキャラクターを開発したという背景もあったらしく、それ以前から存在するモックルは対応できなかったのかもしれません。
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(広報かわちながのに登場していたモックル)
それでも大阪ミュージアムのページで大阪マスコットキャラ大集合(外部リンク)を見ると、当然ながら大阪府のキャラクターであるもずやんがセンターにいます。
問題はその次です。他の自治体のキャラクターを差し置いて、堂々ともずやんの左隣にモックルがいるというのは誇るべき状況ではないでしょうか?

その後モックルは、誕生20年を記念して2017(平成29)年に、一家にひとつとばかりに高さ22センチのぬいぐるみが作られました。それは河内長野駅前の観光協会や道の駅奥河内くろまろの郷などで、2,000円で常時販売しています。
また河内長野市のふるさと納税でも販売されています。

そんなモックルですが、現在はコミュニティバスやコインのほか、南海バスのモックルカードと千早赤坂村を含めたワイドモックルカードにも登場しています。市内をバスで回るときには、とてもお得になるので重宝しています。
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(京都国立博物館ではトラりんと共演)
さらに先日、京都国立博物館で開催された特別展の開催を前のプレス発表時に登場しましたし、またモックルカップ(河内長野招待少年サッカー大会)も例年行われており、モックルの活躍ぶりがますます高まりそうです。

(友井堂さんのモックルせんべい)
また市に申請さえすれば、特に料金がかからずモックルのキャラクターデザインが使用できるそうです。

(河内長野シティマラソンの表彰式に立ち会ったモックル)
ところで、モックルの性別はご存じでしょうか?市の担当者の方に聞くと、モックルの性別はないとのことです。男性でも女性でもないモックルは、男女平等のシンボルかもしれません!
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もうひとつ私が疑問に思ったことがありました。モックルは漢字でどう描くのかです。最初のできた背景を見る限り。「木」と「輪」がテーマとのことだったので木輪という字が割り当てられるのではと思ったのです。

しかし、「木輪」と検索しても出てきませんし「木輪 河内長野」ならトップにモックルのページが出てきますが、それはテーマの漢字2文字が検索に引っ掛かっただけ。
気になったので、河内長野のホームページの外国人向けの翻訳機能(中国語)で調べてみました。

するとこのように中国語に翻訳したぺージでは象征人物として「Mokkkuru」となっており、漢字表記は存在しないようです。
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というわけで、今回は今日が誕生日のモックルを取り上げました。記念撮影をしようとどこにするか悩みましたが、寺ヶ池が最も美しく見える北堤防を背景にしました。
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またひとつ年を重ねたモックル。「河内長野には個性豊かで活躍している人は山のようにいる。だが最も目立つのは!」とつぶやいているように感じました。

寺ヶ池北堤防
住所:大阪府河内長野市木戸町
アクセス:南海千代田駅から徒歩15分
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この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような情報を発信しています。