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【河内長野市】村祭りの名残?天見駅近くなので見学可能。10月4日蟹井神社で行われる提灯祭りと湯立神事

連日河内長野をうろつきながらいろいろな話題を探しているのですが、それでも知らないことがまだまだあります。たとえば、先週の週末に河内長野駅前の長野商店街にある「かわちらぼ」さんで摩訶不思議なイベントに参加する機会がありました。ちなみにかわちらぼさんではレンタルスペースのサービス(外部リンク)も行っているそうです。

(動画は2023年に撮影した流谷の八幡神社に向かう提灯行列)

この日は、靴紐を解く動画や古印体と呼ばれる恐怖文字のコレクション(外部リンク)について、あるいは男性画家の女性関係をまとめたというテーマの発表会が続けられたのですがこれらの発表会の中で「今回はあくまで仮定であり推測の話」としたうえで、祭礼について河内長野では村の祭りと町の祭りが融合した可能性があるといい、村祭りの名残が現在も山間部で残っている提灯祭りではないかという話がありました。



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河内長野市内に残っている提灯祭りで確認できるのは3か所あり、滝畑の天神社、流谷・下天見の八幡神社、上天見の蟹井神社とのこと。提灯祭りは祭り前日の夜(宵宮)で行われるため、この中で天神社の提灯祭りは車がない限り行くのは難しいです。

(流谷の八幡神社に向かう提灯行列)

しかし、それ以外のふたつの提灯祭りについては、最寄り駅が天見駅のため見学に行けます。八幡神社の場合、湯立神事が夏場に行われるため、秋は提灯行列だけで後は氏子ら関係者の方が中で宴を開くような内容になっています。



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そしてすぐ隣にある蟹井神社は提灯行列と湯立神事の両方が秋に行われていることもあり、どちらかといえば蟹井神社の見学がおすすめです。公式instagram(外部リンク)によると、今年は10月4日の夜の宵宮として行われ、5日の本宮へと続きます。今からは昨年の模様ですが、天見駅で降りて様子を見てきました。

2023年までは天見駅の近くにあるふたつの提灯行列は同じ日に行われていましたが、昨年からは蟹井神社の秋祭り、前日の提灯行列と湯立神事は一週間前倒しになりました。理由は、流谷の八幡神社の宮司さんが蟹井神社の宮司も兼任することになったので、調整したのだそうです。



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蟹井神社に近づくと、高提燈(提灯)を持っている人がいました。

このように地元蟹井神社の氏子の方々が高提燈を手に神社に向かっています。蟹井神社によると、天見の三地区から高提燈が集まり、祇園囃子とともに宮入りするとのこと。宮入と聞けば地車を思い出しますが、蟹井神社の場合は、それぞれ個人が高提燈ともに宮入するわけですね。

蟹井神社の境内に上がると、すでにいくつかの高提燈が掲げられています。山に囲まれた天見は、夜になると灯がほとんどありません。そのため高提燈の提灯の明かりが幻想的にも感じられ、伝統の村祭りの雰囲気が滲み出ています。

そして最後の地区のグループが合流しました。



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このお祭りの良いところは、大人の伝統的な高提燈の宮入だけでなく、子ども用の提灯も掲げられる点です。

このように、子どもたちの願いごとやイラストが描いた提灯も境内に飾られていきます。

みんなが揃ったところで宵宮の湯立神事がスタートしました。



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宮司さんによる神事が始まりました。

宮司さんが本殿の中に入り儀式を行います。

氏子の皆さんや参拝客の前で粛々と行われる神事。

令和の時代になっても昔と変わらないように儀式が続いている気がするのは私だけでしょうか?



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祭壇と宮司さんの間に熱湯が入っている釜が見えます。

お神酒、塩水、米といった必要なものを釜の中に入れていきます。

いよいよ、宮司さんが手に持った熊笹を湯に入れ参拝者にお湯をかけます。

宮司さんは「今からこちら行きますね」とあらかじめ予告してからお湯をかけてくれます。



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勢いよくお湯をかけます。熊笹から湧き出る湯気が暗闇の中に立ち昇っていきます。

ちょうど私の前に来た瞬間です。

お湯のしぶきが見事に体にかかりました。心と体が清められる気がします。

こうして湯立神事が無事に終わると、参拝客にお湯が振る舞われます。



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私もご相伴に預かりました。塩やお酒、米の味がそれぞれ強調しあっているのはいつもと同じでした。

そして湯立に使われた熊笹も希望者に配られました。

そして天見の駐在さんの姿も見かけました。駐在さんは祭りに参加しながらも参加する人たちの安全を見守っています。地域の人に話しかけながら異変がないか確認するのも大事な仕事なんですね。

湯立神事も無事に終わり宵宮は終了し、高提燈はそれぞれの家に戻っていきました。河内長野に残る村祭りの名残ということで、地車とは違った神秘的な秋祭りの雰囲気が味わえます。

蟹井神社

住所:大阪府河内長野市天見428
宵宮(提灯行列・湯立神事):10月4日(土)20:00~
例祭:10月5日(日)10:00~、出店:13:00~14:00
アクセス:南海天見駅から徒歩15分



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この記事を書いた人

奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような情報を発信しています。

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