【南河内郡千早赤阪村】バスの本数が増える金剛山ルート!千早本道と反対側をプチ散歩して季節の花を愛でる
10月から河内長野市内のバスの路線や本数に大きな影響が出ることは以前にもお伝えした通りですが、その中で河内長野市と他の自治体とを結ぶバスが廃止になります。ただし、それは千早赤阪村を除きます。

河内長野駅から千早赤阪村に行く路線は、観心寺方面に向かい、それから小吹台に向かうバスと、金剛山方面に向かうバスの2方向があります。小吹台は千早赤阪村とはいえ、事実上、河内長野が生活圏の一部になっていますし、金剛山は連日、回数登山の人がいるため、例外扱いだったようです。

ただ画像のように、バス停の名前が変わります。
- 金剛登山口→金剛登山口(千早本道口)
- 金剛山ロープウェイ前→金剛山(伏見峠口)

すでにロープウェイは休止どころか架線すら取り外されており、事実上の廃止なので、これまでのバス停の名称に違和感がありました。当然のことですね。

ここで意外な事象を見つけました。これは9月末までの千早登山口バス停の時刻表ですが、

10月1日以降をよく見ると、土休日のバスの本数が一部増えていたのです。それだけ多くの人が登山をしているというのがわかります。
![]() |
![]() |

バス便が減少する河内長野に反して、少しバス便が増える金剛山。伏見峠もありますが、人気なのは金剛登山口バス停で降りて、山の豆腐(松政)さんのところから、千早本道登山口にむかい、階段を上って金剛山を目指すルートです。

右手の道を歩いていけば、やがて階段の山道となっていきます。

しかし、今回はこの道を歩きません。

左側の道を歩いてみることにしました。一体何があるのかなということで、初めて歩きます。
![]() |
![]() |

このように金剛山に行く場合は反対側ではなく右側を進みなさいと書いてあります。

くどいように、石碑まで「右金剛山」と書いてあります。

それでも私は、天邪鬼のように反対方向を歩いてみました。

今回は特に登山をする予定ではないので、途中まで歩いて引き返します。恐らくこの道もやがて山道になり金剛山頂に向かうのでしょう。さっと調べたところ、以下のように4つもコースが出てきました。恐らくまだまだあると思われます。
- 黒栂谷(セト)ルート
- タカハタ谷ルート
- ツツジ尾谷ルート
- カトラ谷ルート
いずれも千早本道と比べると難易度が高い中級者以上向けだと考えられますが、黒栂谷ルートは比較的歩きやすいという書き込みも見つけました。このように金剛山はいろんな登山ルートがあるので、登山回数を稼ぐ人とは別に、登山初心者にも人気の山であることがうなづけます。
![]() |
![]() |

しばらく歩くとダムが見えてきました。これは黒栂谷(くろとがだに)第一砂防ダムで、ダムの下側が砂防ダム公園という水遊びが楽しめる場所になっています。

黒栂谷の土砂災害防止対策についての紹介です。昭和時代に土石流が発生したことで砂防ダムを建設したとのこと。

さて、ダムの上側に来ました。砂防ダムなので滝畑ダムのような大きなダム湖があるわけではありませんが、初めて見た光景です。
![]() |
![]() |

引き続き道沿いに歩いていきましょう。途中でワン連れの登山客が私を抜き去っていきました。

さて、ただ歩いていてはもったいないです。舗装されているとはいえ標高600メートルくらいの高さのある地点なので、下界では見かけない植物や花が見られそうです。

こちらは調べずともわかる花、シュウカイドウです。岩湧寺のところが有名ですが、千早でもきれいに咲いていました。
![]() |
![]() |

こちらの花を調べるとキンミズヒキと出てきました。バラ科キンミズヒキ属の多年草とのこと。

こちらも小さな花ですが、ハナタデ(花蓼)とのこと。また蕾のものが多いです。タデ科イヌタデ属の一年草です。
![]() |
![]() |

さてこちら、個性的な形をしているなと思って調べるとツリフネソウ(釣船草)と出てきました。ツリフネソウ科ツリフネソウ属に分類される一年草で、紫釣船(ムラサキツリフネ)という別名もあります。

さて、建物がありました。地図で調べるとここはアトリエ fu-ka(外部リンク)さんのアトリエのようです。
![]() |
![]() |

道端に落ちていました。栗ですが、秋が来ていることを感じました。

しかし、途中このような看板もあります。スズメバチの巣が敷地の中にあるということで、歩く際には注意しましょう。
![]() |
![]() |

また、小さな花を発見。こちら調べるとホタルブクロ(蛍袋)と出てきました。キキョウ科の多年草です。それにしても葉っぱのが穴が多数開いています。虫によるものと思われますが、それだけ美味しい葉っぱということでしょうか?

また小屋が見えて来ました。ここはPino Plan Naturale 金剛山本店さんです。
![]() |
![]() |

いろんなことをされているようです。

平日だったので残念ながら閉まっていました。というわけで今度は土日に来ようと思いました。

引き続き先を歩いてみました。
![]() |
![]() |

こちらは地図で確認すると備前焼千早窯です。備前焼作家沢田陶歩さん(外部リンク)の工房です。

レンガでできた窯が印象的です。

やはり平日なので閉まっていました。
![]() |
![]() |

ここで道が分かれていました。後でわかったことですが、直線に行くとタカハタ谷ルートやツツジ谷ルートらしく、左に曲がると黒栂谷ルートとカトラ谷ルートに行けるそうです。

左に曲がりました。この辺りで引き返す予定でしたが、ちょうど橋になっていたので谷の様子を眺めようと思ったのです。

結構高いところに橋が架かっていました。谷は深いです。
![]() |
![]() |

登山をされる方はここから本格的な登りで山頂を目指していきます。今回は余った時間を過ごすためのプチ散歩なので、ここで引き返しました。しっかりと調べて行けそうなら、ここから登ってみたいと思いました。

千早本道とは逆の道
住所:大阪府南河内郡千早赤阪村千早
アクセス:金剛登山口バス停から徒歩
![]() |
![]() |
この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような情報を発信しています。