【河内長野市】あの猫のお饅頭のお店が復活!養生菓子処もちねこ。駅近の長屋で営業再開し、ネイルサロンも
人気のあるお店がいったん閉店となれば残念ですね。しかし、再びお店が復活となればこれはとてもうれしいことです。河内長野でもかつて存在していた養生菓子処もちねこさん(以下、もちねこさん)は、いったん閉店し、イベントでの登場だけとなっていましたが、今年5月に入り復活しました。そして新たにネイルサロンの営業も始まりました。
かつて存在したお店の様子

養生菓子処もちねこさんは河内長野駅の近く、今は取り壊されて無くなりましたが、かつてツバメアパートと呼ばれる場所に製造兼販売所がありました。私は2022年5月に初めて取材しているのですが、そのきっかけがその年の5月に行われた青葉まつりでした。

(今井町)
青葉まつりのほかにも週末に行われるマルシェなどの出店を積極的に行っており、大阪市内の中崎町や奈良県の今井町などでも出店されていました。

2022年当時から数えて9年前(現在換算で12年前)に、大阪市東住吉区にあった自宅前のガレージを使って「オ・ソレイユ」という店名で開業したそうですが、2021年から河内長野に移住して河内長野でお店を開業。ちょうど1周年というタイミングでした。
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(料金は2022年当時のもの)
こちらがもちねこさんの「にゃんぢう」です。外観もフレーバーも異なるお饅頭を毎回6種類程度作っています。

(過去のチラシより)
そしてにゃんこ大バザールというイベントを定期的に行っていました。

ツバメマンションの屋上を使って行われた一大イベントが数回行われました。ほかのお店の出店者も呼んで行われたのでとても賑やかでした。しかしアパートの老朽化などの理由により取り壊しとなり、もちねこさんはいったん閉店。立ち退きを余儀なくされました。
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閉店後の無店舗での活動

立ち退きを余儀なくされたにゃんぢぅさんでしたが、一時的に高向にあるカフェKikiさんで臨時店舗のような形でもちねこさんの営業をされていました。

そのためイベントの出店も引き続き行われていたので、にゃんぢうそのものが食べられなくなったということはありません。立ち上げた初回から大人気だった観心寺マルシェでももちねこさんは出店されており、あっという間ににゃんぢうが売り切れてしまっていたのです。

また、もちねこさんは大阪府立花の文化園の担当者と提携して独自でマルシェを担当したことがあります。
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そして再び店舗開業へ

店舗はない状態ながらも多方面で活躍していたもちねこさんでしたが、2025年5月になり、新たにお店を復活オープンしたという情報を得ました。場所は七つ辻から国道310号線沿いにちょうどNTTのビルの手前を右に曲がったところにあります。

なお、本来なら5月の終わりごろに記事にできればと思ったのですが、後述するファミリーの関係で、掲載が9月になりました。

こちらの長屋の一角にもちねこさんの新店舗があります、

(画像提供:もちねこさん)
昭和の文化住宅のような雰囲気がある長屋ののれんをくぐると、内装はこのようになっています。

そして正面でにゃんぢうを販売しています。

ちなみに、新しい店舗のところでは、にゃんぢうの製造は行われておらず、千代田台の自律庵だんだんで行っているそうです。
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先日、その様子も撮影させていただきました。だんだんの厨房はお菓子製造も含め、様々な飲食系の許可証を得ているので、にゃんぢうも作れるわけですね。

そして昔同様のにゃんぢうのメニューがそろっています。すべての種類に異なるフレーバーが味わえてかつ体に良い素材のみを使っているのが良いですね。

にゃんぢうは単品購入のほか、6種類入った箱入りでの販売も行っています。また5個入りなどにも対応しているそうです。

(画像提供:もちねこさん)
にゃんぢぅのお饅頭の中身はこのようになっています。これはにゃんぢう9月限定の「かぼちゃあん」で、自然栽培かぼちゃ使用しているそうです。
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にゃんぢうのほかにネイルサロンもオープン

新しい店舗では、にゃんぢうの販売以外の新しいサービスが始まりました。それはネイルサロンをオープンしたのです。障子の奥に施術室があります。

こちらが施術室です、和室の中に洋のシャンデリアが吊るされているだけで随分と雰囲気が異なりますね。ネイリストは、もちねこさんの娘さん(小もちねこさん)で、完全予約制のネイルサロンを行っています。
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ちょうど、小もちねこさんが施術をしているシーンに立ち会いました。お客さんの許可も得ています。

もちねこさんによると、小もちねこさんはまだ新人ネイリストなので、不慣れな部分もあるとのこと。利用される方は温かい目でみてほしいそうです。

こちらがメニューです。GEL NAILをメインにオプションにも対応しているそうです。

(画像提供:もちねこさん)
ネイルサロンは要予約です。予約、問い合わせは公式LINE(外部リンク)までお願いしたいとのこと。

(画像提供:もちねこさん)
同居ファミリー(FIVのキャリア猫)がいる関係で、アレルギーをお持ちの方や過敏な方は御遠慮してほしいそうです。

(画像提供:もちねこさん)
なお、もちねこさんには駐車場がないので近くのコインパーキングを利用してほしいといわれました。

一般的なネイルサロンよりいろいろな制約はありますが、心にゆとりのある方や新人である小もちねこさんを一流のネイリストに育ててあげたいという気持ちを持つ方は、予約してみてはいかがでしょう。
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もちねこさんのファミリーたち

さて、もちねこさんには、ネイリストの小もちねこさんのほかにファミリーがいます。それは二頭のにゃんこなのですが、途中でも触れましたが、FIVのキャリア猫です。FIVとは猫免疫不全ウイルスに感染している無症状の猫のことで、例えれば猫のHIV感染者のことで、見た目は普通の猫と変わりません。実際には1割程度そのようなにゃんこがいるそうです。またFIVが人に感染する(外部リンク)ことはありません。

(取材時は緊張しているのかファミリーは階段の上から様子をうかがっていた)
そして、5月頃のタイミングはちょうどファミリーのお迎えの時期だったので、ファミリーが落ち着いてから取材をしてほしいというもちねこさんの思いにより、9月となりました。
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(画像提供:もちねこさん)
後日もちねこさんから2頭のファミリーの写真が送られてきました。もちねこさんによると、FIVへの理解が浸透していないことから、にしきんちさんの保護猫でもFIV猫への里親がなかなか見つからないそうです。

(黒いほうの名前は大助くんです。画像提供:もちねこさん)
ただ上記リンク先にもあるように人に感染することがないそうなので、そのような偏見を少しでも改善できたらと、もちねこさんはあえてFIV猫をファミリーとして迎え入れました。

(茶色いほうの名前は一颯=いぶきくんです。画像提供:もちねこさん)
もちねこさんは、自らの行動を通じて安心してFIV猫の里親になってくれる人が増えたらいいなと考えているそうです。

ということでにゃんぢぅさんが復活して新しい店舗を始めているという情報を紹介しました。迎え入れたファミリーの関係で掲載が遅くはなりましたが、新たにネイルサロンも誕生し、ますます活躍される気がしました。そして何よりも「にゃんぢう」が常時頂けるのもありがたいですね。
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養生菓子処もちねこ
住所:大阪府河内長野市本町4-17
営業時間:11:00〜16:00
定休日:日~木(金土のみ営業)
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩8分
この記事を書いた人
奥河内から情報発信
大阪府河内長野市在住の地域ライター・文筆家。2021年に縁もゆかりもない河内長野に移住し「よそ者」の立場で地元の魅力・町が元気になるような情報を発信しています。